次元の魔女・ドロシーとは、デジタルCCG「Shadowverse」に登場するフォロワーカードの一種。
コストは9、クラスはウィッチ。CVは木戸衣吹。
パック第三弾、バハムート降臨に収録されている。
性能
カード名 | 次元の魔女・ドロシー |
クラス | ウィッチ |
ステータス・コスト | 進化前5/5 進化後7/7 コスト9 |
効果 | ファンファーレ 手札をすべて消滅させ、カードを5枚引く。5回スペルブーストする。 スペルブースト:コスト-1 |
バハムート降臨最大の問題児
シャドウバース第三弾カードパックでレジェンドレアで登場したこの1枚。
実装前時点では新しいタイプのウィッチのデッキが組めそうだ、程度の評価が多かった。
しかしいざ実装されてみると、予想以上の強さをもって暴れまわる結果となっている。
このカードと同時に追加された「マナリアウィザード・クレイグ」や、「神秘の探究者・クラーク」はフォロワー限定ではあるものの、手札のカードをスペルブーストするファンファーレ効果を持つ。ドロシーはスペルブーストするたびにコストが-1されるため、スペルブーストをどんどん繰り返した結果コストが0になることも珍しくは無い。これにより、9という高い元コストでありながらも中盤に出せる事も多い。
また、同じく第三弾のパックにて実装された、スペルブーストでコスト軽減できる「ゲイザー」「刃の魔術師」をドロシーの能力で引いてきた場合は、コストがそれぞれ0と1になるため一気に盤面にフォロワーを並べることも難しくない。
当然、ドロシー自身をドロシーで引いてきた場合もスペルブーストがかかるため、テミスの審判などで盤面をリセットされた場合でも再展開ができる(かもしれない)。
もちろんこのカードで引いたカードはスペルであっても5回スペルブーストされる。現状のドロシー軸のデッキでは採用に意見が別れるものの、スペルブースト持ちのスペルカードも引いてこれれば強力である。
このドロシーを軸にしたデッキの強さ故に、大会での使用率は高く、ランクマッチにおいてもTier1デッキとして暴れまわっている。
単純に手札の入れ替え・補充要員としても優秀であり、他のデッキタイプにも採用される場合がある。
ちなみにこのカードの元ネタは神撃のバハムートの「アークウィッチ・ドロシー」である。バージョン違いの「プロミスドウィッチ・ドロシー」は、「次元の超越」としてシャドバに出演している。
強力な補助カード
このカードのコンボを強力に後押ししている存在、それが「古き魔術師・レヴィ」と「ルーンの貫き」である。
カード名 | 古き魔術師・レヴィ |
クラス | ウィッチ |
ステータス | 2/2 進化後4/4 2PP |
効果 | 進化時:「紅蓮の魔術」一枚を手札に加える。 |
カード名 | ルーンの貫き |
クラス | ウィッチ |
ステータス | スペル・4PP |
効果 | 相手フォロワー1体に2ダメージを与え、相手リーダーに2ダメージ与える。 あなたのフォロワーが進化した時、手札のこのカードのコストは2になる。 |
紅蓮の魔術は相手フォロワーかリーダーに3ダメージ与える1コストのスペルである。
レヴィが進化することで紅蓮の魔術が手札に加わり、ルーンの貫きが手札にあればコストは1となる。
このコンボにより、盤面を優勢にしつつ相手リーダーの体力も削ることができる。
紅蓮の魔術やルーンの貫きはスペルであるため、スペルブーストがかかる点も非常に強い。
なお使用率の高さによりルーンの貫きは進化時コストが1→2へと下方修正された。
対策
ドロシーウィッチは大量展開とバーンダメージを得意としたミッドレンジとアグロの中間デッキである。「テミスの審判」や、「エンシェントレオスピリット」、大量の回復カードを所持しているビショップや同じく除去回復手段を多数持つヴァンパイア、リノセウスによるワンショットキルが可能なエルフが対策として有効とされる。
なおワンショットキル狙いエルフはルーンの貫きのエラッタと同時にミニゴブリンメイジがエラッタされたため、安定性が著しく低下した。
ローテーション、そして…
2017年末の新フォーマットローテーション。これは最新5パックのカードとプライズカードのみが使えるという方式で、従来の全カード使用可能環境はアンリミテッドとなり区分けされた。
最初に落ちることになったのはスタンダード(クラシック)と、ダークネス・エボルヴの2種のパック…なのだがここにはテミスの審判や黙示録と言った「比較的軽量で盤面を根こそぎ消せるカード」が含まれており、全体除去の脅威がほとんどなくなった。バハムートという高コスト全体除去はいたが…
またウィッチからも「次元の超越」というクラシックから長きにわたり使われてきた切り札がローテーション落ちとなり、「古き魔術師・レヴィ」もエボルヴのカードだったため使用不可と、鉄板と言われた採用カードが使用不可になった。超越が使用不可になったため超越ウィッチは環境から強制退場となり、以降はギガントキマイラ主軸の一撃必殺等へとシフトしていった。そしてドロシーが再評価されたのである。
そもそもドロシーが環境から退場したのは超越をサポートできる低コストのカードの増加で超越の使用率が上がったことや秘術型にもパワーカードが登場したことで秘術型も一定数の使用率を獲得できたこと、何より『123アリス』と揶揄されたどいつもこいつもニュートラルに染まったワンダーランド・ドリームズ環境等が挙げられるが、ドロシー自体は何もナーフはされていないのである。
盤面が消せるカードが軒並み退場したことで並べて制圧するドロシーウィッチは再び環境のトップへと返り咲いた。ドラゴンでもなければバハムートが出る前には相手を殴り倒せるし、バハムート降臨以降に追加された「マジックオウル」「キマイラ」等サポートカードも増えていた。盤面を埋められるまでの時間は短縮されていたのである。というかドロシーが居なくても勝てたという。
レヴィの穴はそのままマジックオウルが埋め、「マナリアの知識」という低コストでスペル2回を稼げる良カードも手に入れた。キマイラ早出しで相手フォロワーを潰しながら展開できるのも大きかった。また「オズの大魔女」というフォロワーを多く採用するこのデッキに最適な手札補充カードも存在していた。
しかし新カードが追加されたら一番古いパックのカードが使用できなくなるのがローテーションである。2018年3月末の新カードパック、「起源の光、終焉の闇」の登場によりバハムート降臨のカードはローテーション落ちとなり同期のカードもよろしくドロシーはローテーション落ちとなり活躍の場はアンリミテッド限定となった。なおこの時もこのカードはナーフされていない。
実際のところやばいのはこのカードではなく脇を締めるスペルブーストでコストが減る勢との声もある一方で一切ナーフされずに退場となったこのカードを問題視する声もある。
関連動画
関連項目
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