民主主義という病いとは、小林よしのりのフランス料理食べ歩きエッセイ漫画である。
表紙がそう主張しているのだから間違いない。
概要
パリの3ツ星レストラン『アルページュ』に足を運ぶ氏、秘書、妻。
フランス語が分かるか!と言いつつ旨いワインを探しにメニューとにらめっこしたり、漫画家生活で培ってきた語彙力を遺憾なく発揮した飯テロ感想を余すことなく述べたり、それを肴に一般大衆には小難しい話を交わしていたりとエッセイとしては読者の方にも知識が要求される。各店を巡りつつもフランス料理から飛躍した話題を提供してくれるため、最近の世界情勢を哲人の思想と歴史を絡め分かりやすく解説してくれる分厚い一冊である。
そして氏は言う。「フランス革命がこの世にもたらした最大の収穫は民主主義でもなく、『自由・平等・友愛』の理念でもなく、フランス料理である」と。
そして、帯の悪人面を披露しながら「フレンチには死と悪魔のかぐわしい匂いがする」とまで発言している。
赴いているところはどこも超有名店であり、テレビで特番を組めばたちまち観客から「あ~」という声が響くだろう。
ただし、氏が一番好きなのはご飯と納豆とみそ汁ととろろ芋。
人より才能があって人より稼いでるからこそこんな贅沢をしている氏だが、食の快楽ならその辺の屋台のラーメンでも十分味わえるのである。
現に氏はフレンチ料理を讃えてさりげなく和食を推しているのだから、デレビの飯テロに妬みの溜息を吐くくらいなら我々も身近なところから美味しいものをみつけよう。
…え?民主主義の話?1ヶ月のパケット代を払えるあなたならここを読むより実際に買って読んだ方がいいんじゃないかなぁ。そしてニコニコチャンネルの掲示板で読者と熱い議論を交わそう。
その方が匿名で暴言を吐くより余程充実した生活を送れるはずだから。
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