水鬼さんファミリーとは、KILI氏が制作している艦これMMDドラマである。
あらすじ
叢雲が着任した柱島基地第十三号鎮守府の秘書艦はなんと深海棲艦だった!
初めは戸惑いを隠せない叢雲だが、空母水鬼の「水鬼さん」やほっぽちゃんをはじめ、ある意味人間よりも人間らしい個性豊かな深海棲艦や一癖も二癖もある艦娘、どうみても深海棲艦よりも強い住民たちと交流していく内に、少しずつこの不思議な環境を受け入れていくことに。
概要
空母水鬼の「水鬼さん」たち深海棲艦ファミリーを中心に繰り広げられるハートフルなコメディー劇。深海棲艦は(戦艦水鬼の艤装そっくりな人までも)普通にしゃべり、第十三鎮守府の艦娘や近隣の住民たちと仲良く交流している。たまに東方や龍が如くといった他作品のキャラクターが物語で重要な役を担うことも 。
なお、作者曰く戦闘もの苦手だからほのぼの系にしたとのことだが、回を増すにつれ戦闘シーンも出てきている。
登場人物
赤神仁・・・柱島基地第十三号鎮守府の提督。深海棲艦たちからも好意を持たれる真面目な性格。デスクワークにも強く、大量の書類も叢雲が驚くレベルでこなせる文武両道な人物。
普段は水鬼さんが作っているためあまり知られていないが、料理もできる。
水鬼さん(空母水鬼)・・・赤神提督の奥さん。戦艦水鬼一家の長女。深海棲艦が大量発生した時期に海軍に協力した実績を認められ、赤神提督と結ばれた。鎮守府の料理は彼女が作っており、艦娘たちからも評価が高い。事務作業も優秀なのだが機械音痴でお煎餅と通販好き。
鎮守府の皆が依然している部分が多く、風邪で倒れたときは鎮守府の全機能がマヒしかけた。
ビームを撃てて、積載量も多い艦攻、凄まじい威力の艦爆を所持しているが当人が争いを好まない性格の為、艦攻は輸送用(主な荷物はお煎餅)、艦爆は水鬼さんの7割程の処理能力を持っており書類仕事の手伝いや家事仕事の手伝いに使用されている。洗濯物も畳めるとこの事だがどうやっているのだろうか?
後に過去編で、ほっぽちゃんを妊娠した際に「生まれてくる子供が戦いを知らずに育ってほしい」という思いから戦わないことを誓ったことが明らかになった。
ほっぽちゃん・・・赤神提督と水鬼さんの娘で天真爛漫な深海棲艦。北方棲姫に似ているが、「ほっぽ」が本名の模様。幼稚園に通っている。母親譲りの頭脳の持ち主だが、漢字はまだ読むことができない。好きなものはお煎餅とテレビの特撮番組「夜戦仮面」。
叢雲・・・本編の主人公。元の鎮守府の提督である三笠の指示で第十三号鎮守府に着任することになった駆逐艦。深海棲艦と艦娘が共生している異常な環境に対してツッコミを入れる常識人。
状況が呑み込めない事態に瀕するとたまに心の川柳を読む。また、呆れているとき等に目が太い横棒になっていることが多く、海苔みたいだという事で海苔雲呼ばわりされる。ミズキに海苔弁当とまで言われたこともある。
回を追うごとに海苔ネタは加速していき、何かにつけて海苔が登場したり、デフォルトの表情が海苔目になりつつある。あげく、海苔目でないと視聴者に認識されないまでになっている。
実は三笠の下にいた頃は一騎当千の実力を誇る水雷戦隊の切り込み役だったりする。‥‥が、平和すぎて戦闘能力を生かす機会がなく、深海棲艦ではなく事務書類の山と格闘する日々を送ってる。
何度も疲労困憊になってはいるものの次第に書類仕事にも慣れてきており、一度三笠の鎮守府に戻った際、三笠の現秘書艦の吹雪と書類の処理で勝負する事になったのだが、ペンが書けなくて交換、書類の向きが逆だったと幾つものアクシデントが有ったにも関わらず吹雪に圧勝している。
ミズキ(戦艦水鬼)・・・水鬼さんの母親。名前は「水鬼」と書いて「ミズキ」と読む。キセルを加えた姐さん気質で、戦闘力も相当なもので、自分の身の丈以上の大きさの火の玉を出すことができ、それに触れた相手は跡形もなく蒸発する。おばさんと言われると怒る。ただし、孫のほっぽちゃんにおばあちゃんと言われて喜ぶなど、孫にはとことん甘い。演歌が好きらしい。大海醸造の社長で、鎮守府近海の深海棲艦のまとめ役。
ダイソン・・・戦艦水鬼の艤装そっくりだが、ミズキの艤装ではなく夫。妻と同様孫には甘い。昔は自分の外見が化け物じみていることを気にしていたが、ある一件から周囲に受け入れられたという過去を持つ。外見相応の力持ち。
クウ(防空棲姫)・・・水鬼さんの妹(次女)。元レディースで「蹴り姫のクウ」と呼ばれていた。現在はミズキが経営している大海醸造の2号店店長。迷惑をかける客には容赦しない。
ケイ(軽巡棲姫)・・・水鬼さんの妹(三女)。天龍に剣術の手ほどきをしていた。今でも裏で手合わせしていたりする。時代劇が好き。重度の辛党のようで沈黙飯店名物の激辛麻婆豆腐を顔色一つ変えずに食す。沈黙飯店の麻婆豆腐で辛さの最高ランク(沈黙)を完食したただ一人との事。一家の常識人枠。
空母ヲ級・・・ケイの友達の深海棲艦。マイペースな性格。6年前の事件では提督たちと敵対していた深海棲艦の構成員だったのだが、水鬼さん達にもらったお煎餅に魅了され、事件後、彼女たちと行動を共にするようになる。
戦艦レ級・・・余所の鎮守府の管轄内で発生した艦娘襲撃事件の犯人。ただし、目的は彼女たちの持っていたおにぎり(そのため、轟沈者はゼロ)と、食い意地の張ったお子様。海に出ていた天龍やケイ、そして漁業組合の冴島組長もとい組合長たちもお弁当を強奪する目的で襲撃したが、冴島に返り討ちにされ、最終的に他の深海棲艦たちと共に船の護衛などの仕事で食い扶持を稼ぐようになった。
天龍・・・面倒見のいい鎮守府の古参。深海棲艦にも偏見を持っておらず、好意的に接している。ケイとは剣の稽古をつけてもらっていた仲だが、今でも昼食を賭けてよく手合わせをしており、現在の勝率は本人曰く「ようやく五分五分」。かつてケイを敵性深海棲艦が上陸しようとしていると勘違いして襲撃したら返り討ちにされ、その後にケイに敵意が無い事を理解し今の関係となっている。
赤城と加賀・・・鎮守府に所属している空母。防空射撃訓練の教官をしており、かつて三笠の鎮守府にいた頃に叢雲も手ほどきを受けている。仕事中は真面目かつ腕も確かなのだが、食事の話になると途端に一航戦の埃と化してしまい、特大量の食事を平らげていく。しかも見境なしに食べたがり、村雨がほっぽちゃんの計算問題用に用意した艦載機すら食べた為、村雨に憲兵さんを呼ばれてしょっぴかれたり、激辛の香辛料を食べさせられた事も。出禁になった飲食店は数知れずで、沈黙飯店は彼女達の胃を満たす最後の砦となっている。
多摩と球磨・・・この鎮守府では比較的新参組で、ミズキが鎮守府に顔を出したときは叢雲ともども攻撃してしまった。球磨は20mシャトルランをカウンターストップさせたり、クリスマスツリー丸ごと一本を一人で運んだり、米俵を両肩に担いで平然としていたりとフィジカルモンスターと呼ぶに相応しい体力馬鹿である。艤装は常にフルスロットルで回さないと気がすまない性格の為何度も軽巡用の艤装をお釈迦にしており、大淀により戦艦並みの艤装を特注で作ってもらっている。多摩は後に改二になった際に大鯨監修のRAIZAPTAIZAPを受けて頭身から体系までMMDモデルが別人レベルに変わった。
元々は土方提督の艦隊所属だったが、球磨が艤装を4つ壊す、予定では3日間の神通率いる華のニ水戦との訓練を初日で全員赤疲労にして潰したりで、手に負えないと判断され今の鎮守府に異動となった。
白露型姉妹・・・白露、時雨、村雨、夕立の四人。ほっぽちゃんと共にテレビ番組を見たりと全体的に子供っぽいところがある。実は水鬼さんが秘書艦の時に建造したせいで性能がバグってしまい、4人とも戦闘ではかなりピーキー。回避命中はそこそこだが火力、雷装1の白露、命中率95%だが低速の時雨、逆に回避率95%だが装甲1の村雨、能力は高水準だが命中率3%の夕立と偏りすぎのためなかなか演習で勝てない。
ただし、長所を生かすことさえできればすさまじい活躍ができ、雪合戦の時には優勝寸前までいった。
実は、鎮守府が平和であることが災いし、誰かを守るという意思が弱く、それにより練度が上がらないという欠点があることも判明しており、大淀が専用の武装を作り直したり、クウが彼女たちの意識改革を行ったりしている。その甲斐あり、練度が入るようになったり、クウやレ級相手の模擬戦で善戦できるようになり、叢雲の古巣である吹雪たち水雷戦隊相手に遂に初勝利した。
大淀・・・鎮守府の通信、改装を担当しているが事務もこなす。いわゆる明石ポジションであり、装備の話になると突然現れ、目を光らせるちょっと、いや、かなり危ない人。実は元は大本営所属。
大鯨・・・鎮守府の医療担当。大淀程ではないが、こちらも少々マッドの気がある。以前は土方提督の元にいたが、水鬼さんの懐妊を機に土方提督の計らいで水鬼さんの主治医のような扱いで異動してきた。
瑞鶴・・・鎮守府に所属している正規空母。学校に通っているため給料ではなくお小遣い制度でお金をもらっているが、ゲームへの課金に小遣いをつぎ込んでいる為金欠気味。なお、運の高さはガチャには発揮されないようで頻繁に爆死している。アルバイトは禁止されていないが学校で弓道部に入っている為アルバイトによる小遣い稼ぎが出来ない。普段はズボラだが、いざという時、特に金が絡む事には頭が回る。頭は回るのだがすぐ調子に乗り、詰めも甘い為最後の最後で失敗する事が多い。
瑞鳳・・・鎮守府に所属している軽空母。瑞鶴と同じく学校に通っている。得意料理は卵焼き。何かとやらかす瑞鶴に呆れ、注意もするが結局最後まで付き合ってあげる優しい子である。
その他
真島の兄さん・・・提督と深海棲艦双方から信頼されているどう見てもヤバい仕事してそうな外見の人。「嫌われもん」と自称する一方で海軍の重鎮である三笠ともつながりがあり、それが提督と水鬼さんが結婚するときに大きな助けとなっている。ある意味本作の世界観に一番影響を与えている人。海で釣りをしていて、深海棲艦に襲われふりきったものの船が故障して立ち往生していた所をミズキとダイソンに助けられてそのまま意気投合した。
「沈黙飯店」のマスター・・・某不死身のコックみたいな見た目の飯屋「沈黙飯店」のマスター。名前はスティーブ・ライバック。料理の腕だけでなく、戦闘面でも最高クラスであり、沈黙飯店を襲撃した強盗を秒殺している。海軍一と呼ばれる実力を持つ。土方提督の師でもある。登場するとBGMが沈黙する。
メイリン・ライバック・・・沈黙飯店のマスタースティーブ氏の奥様で、夫と二人で沈黙飯店を切り盛りしている。彼女も武術の達人であり、夫と共に強盗を秒殺できるほど。彼女曰く、彼女の故郷の人が柱島に来て生活しているようだ。
長門先生・・・ほっぽちゃんの通っている幼稚園の先生。第十三号鎮守府の艦娘だった長門が転職したもの。ながもんなのは言うまでもない。
ドルチェ金剛・・・ラジオ番組のDJ。正体は第十三号鎮守府の艦娘だった金剛が引退し芸能界に転職した姿。今では名司会者としてひっぱりだこの人気者。ラジオでは悩み相談のハガキを毒舌でぶった切る「お晒しドルチェ」がなぜか人気で、海苔ネタでハガキを投稿した叢雲も見事にお晒しされた。
現役時代、提督に思いを寄せていたのだが、提督と水鬼さんが結婚したことに納得いかず、深海棲艦である水鬼さんに不信感を抱く艦娘たちと姑のごとく嫁いびりをしようとしたが、完璧超人な水鬼さんに付け入るスキはなく実行する前に仲間は全員陥落(しかも水鬼さん自身は嫁いびり計画自体に気づいていなかった)。自分も水鬼さんが他人を思いやれる優しい人であることに気づき、嫉妬に狂っていた自分を恥じて身を引いた。今は良い思い出に昇華できているようで、水鬼さんともプライベートでお茶していて、彼女から送られたティーカップは宝物との事。
用語
柱島基地第十三号鎮守府・・・物語の舞台となる鎮守府。世にも珍しい深海棲艦と共存している鎮守府。6年前の深海棲艦との衝突をミズキが収めたことで、周囲の海域は彼女たち大海醸造一家の縄張りとなっているため、滅多なことでは戦闘が起こらない平和な地域となっている。
そのため、他の鎮守府への物資供給の中継地となっており、戦闘がない分、それ関連の書類が膨大な量になっており、秘書艦や提督は毎日大量の事務仕事をこなす必要がある。
大海醸造・・・ミズキが社長、ダイソンが専務をしている醤油屋。本社兼工場は鎮守府から船で20分ほどの孤島にある。劇中の描写から、従業員はほぼ全員が深海棲艦のようだが、どう見ても年季の入った普通の醤油工場のため、当初は誰も深海棲艦が経営しているとは気付かなかった。自家製の醤油を使ってお煎餅も作っており、本編では醤油よりもこちらの方で有名。
そのお煎餅の味は老若男女どころか、深海棲艦だろうがミズキたちに懐疑的な人間だろうが魅了してしまうほどの絶品。
クウが店長をしている2号店が柱島の市街地にあり、こちらも連日行列ができる人気店。
なお、もしも商売の邪魔をしようものなら、ミズキを筆頭に鬼、姫クラスの深海棲艦が大挙して押しかけてくる。
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