江戸しぐさとは、江戸時代、江戸の町人、商人のマナーだったと一部の残念な人たちによって主張されている捏造しぐさである。
概要
江戸時代の商人の商売繁盛の秘訣、町人のマナーだったとされている行動規範。江戸商人の組織する江戸講で、秘伝として口伝えで伝授されていたという。世俗化してしまうので、あえて書物や文章にしなかった。成文化前におけるユダヤ教の律法に似ている。一子相伝だったとも言われている。何か北斗神拳みたいだな
江戸っ子はみんなやっていたが、明治維新の際江戸っ子が虐殺されたのや、(要検証)江戸しぐさを伝えていた組織が弾圧されたり江戸しぐさの描写のある古文書を焼かれたので埋もれた存在だったが、ただ一人生き残った小林和雄(本名:芝三光)という人が最近復興した。
が、これらが江戸時代の江戸での生活にそぐわないので、近年になって創作されたものだと主張する人も居る。例えば、江戸時代から続く商家が江戸講と無関係、なぜ秘伝なのに江戸っ子のみんなが知っていたのか、正確な時間の概念のない江戸時代の人にアポを取ることを要求する、「ロク」という江戸しぐさにいたってはテレパシーではないか、江戸っ子琴浦さん説という反論がなされている。
しかし、そういった指摘・反論の浸透はまだまだであり、マナー講座や社会人の新人教育に採用されたりしている。代表的な企業に某遊園地や某高速道路会社があり、東北自動車道の羽生PA「鬼平江戸処」では江戸しぐさが紹介されている。なお元ネタの小説「鬼平犯科帳」には、親学要素はない。
過去には学校教育に盛り込まれた例もあり、中学校用の公民教科書である「中学社会 新しいみんなの公民」(育鵬社)の2014年版、さらに道徳教科化を目指して文部科学省自身が発行・配布した小学校用の道徳教材「私たちの道徳」にも採用されている。「嘘をついてはいけない」などの道徳訓が他ページに掲載される道徳の教科書に何故か官製の捏造が掲載されている。
名称
江戸しぐさの漢字表記は「江戸思草」であり、「仕草」ではない。
主な内容とその反論
- 傘かしげ=傘をさして他人とぶつかりそうになった際、反対側に傘を反らして相手を濡らさない
- こぶし腰浮かせ=乗り物へ乗車して座席に座る際、隣人との間に一つ分こぶしの間を置く
- 時泥棒=突然の訪問は時間泥棒であり、十両の罪(死罪) に値するので事前約束を取った
- 逆らいしぐさ=謙虚さがなければ成長しないので、上司や年長者の指示に「でも」「しかし」と逆らってはいけない。
- ロク=江戸っ子の研ぎ澄まされたインスピレーション。第六感のようなもの
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関連項目
- 江戸
- 江戸時代
- 懐古主義
- 都市伝説
- トンデモ
- 武士道 - 同じく江戸時代より後になってから新渡戸稲造が作ってしまった偽伝統で、江戸時代や戦国時代の武士の精神とは違うと批判される。
- 国家神道 - 同じく後になってから(ry
- 親学 - 親学の創設者・高橋史朗の伝統的子育てに関する著作に「江戸しぐさ」が登場する。
- 陰謀論 - 「明治新政府が虐殺・弾圧した」の部分が該当する。
- えせ科学 - 人文科学・社会科学分野でのえせ科学に該当する。
- 嘘マナー - 出所や真偽不明のマナー、またはTwitter上での創作ネタ。
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