特産物の野望とは、『信長の野望革新』のプレイ動画の一つである。
しかし、ストーリー仕立てであることとその壮大な内容から、現在は「ニコニコ大河ドラマ」と呼ばれている。
概要
魚介乃類と銘酒濁酒の紡ぐ、一大軍記絵巻。嘘。(作者コメント引用)
他の多くの架空戦記と同様に新武将を設定して主人公としているわけだが、その主人公や相方、敵役など新規登録武将たちが他の信長の野望 のプレイ動画とは一味も二味も違うものになっている。どういうことかは実際に一話を見てみることをお勧めする。
動画のうp主はシナリオにも定評があるが、画像加工にも長けている模様。登場キャラのグラフィックが場面に合わせて細かく変更されているなど、芸が細かい。初音ミクの調教にも挑戦したことがあるなど、多芸な人である。
登場人・物
魚介乃類(ぎょかいのたぐい)
本編の主人公であり、元は蝦夷付近に生息する魚介類である。
特産物たちが平和に過ごすことが出来る世を作ろうと、天下獲りを志す。
徳山館に本拠を構える蠣崎家に仕官し頭角を現す。
内政・外交・軍事に手柄を立てて、当主・蠣崎季広の娘「圭」を娶り、「佳」という娘が居る。
魚のクセに妙に人間臭く、また信義に厚い一面もある。
自らの経験からか釣りの極意を語らせると熱い。現在は季広から家督を譲られ、「魚介乃家」の当主となった。
銘酒濁酒(めいしゅどぶろく)
類の盟友であり、共に蠣崎家に仕官した。
元は常陸国出身で酒蔵へ一揆勢が押し寄せた時に、作り主でもある杜氏が身を張って米百俵・漆塗器とともに逃がした。
その後蝦夷に漂着して類と出会い、行動を共にするようになる。
実質No2として類を支える名参謀であり、軍議の際には場を取り仕切り、武勇に優れ先頭に立って戦場に赴く。
彼の計略により数々の戦を勝ち抜いてきたと言っても過言ではない。
杜氏との約束を重んじ、百俵や器を守ることに命を懸ける熱血漢であり、たまに熱燗になってしまう。
普段は頼れる男くさいキャラだが、器の前ではツンデレっぽくなってしまう一面も。
通称どぶさん。
鉱物銀(こうぶつぎん)
第2話から登場。津軽家に仕官していた特産物で、津軽家滅亡後に類たちの仲間になる。
その色形から「いぶし銀」と言われ、地味で目立たないキャラだがそれをネタにいじられることも多い。
元々は後ろ向きな性格であり、それを評されて長男でもあるにも関わらずついた名が「鉱物家の次男坊」。
実姉・金の勇名は特産物界では轟いており、それを揶揄されたもの。
が、濁酒たちの計らいで軍功を挙げ、遂には金を打ち負かすほど成長する。
内政・外交の面でも活躍するようになった。
織物絹(おりものきぬ)
第3話から登場。蠣崎(魚介乃)家と同盟を結んでいる安東家に仕える武将。
謀略に長け、うまく類たちを利用する。濁酒曰く「女狐」。
鉱物家の姉弟たちとは古くからの付き合いらしく、特に金とは仲が良いようだ。
実は銀とは因縁があるらしい。
宵木材(よいもくざい)
第3話から登場。南部家に仕官していた特産物で、お家滅亡の折に主君である南部晴政の助命を類に嘆願する、義理堅い特産物(が晴政は出奔)。
木材だけあって一夜城を築いたり、城を包囲した際に土竜攻めにしたりするのが十八番。だがその後しばらく動けなかったりする。
異国の特産物「カステラ」とのエピソードは、見るものを涙させた。
漆塗器(うるしぬりうつわ)
第4話から登場。元斯波家家臣でその後伊達家に仕えていた特産物。計略に長ける。
元々濁酒たちの妹分として行動を共にしていたが離れ離れになってしまい、敵味方として再会する。
伊達家滅亡後は魚介乃家に仕官を直訴し仲間となり、前代未聞のツンデレ軍師として見るものを萌えさせており、人気急上昇中。
米百俵(こめひゃくたわら)
第7話から登場。「ひゃっぴょう」ではなく「ひゃくたわら」と読む。
元々濁酒の弟分であったが離散して敵味方として再会。伊達家滅亡後に器とともに類に仕官を直訴する。
新発田城攻めの折に捕らえられ、妹分である器を救う為にその身を謙信に差し出す。救出された折には残り一俵となっていた。
鉱物金(こうぶつきん)
第8話から登場。鉱物家の長女で銀や銅の実姉。
姐御キャラでチート並の能力を持ち、その名を特産物界に轟かしている。
銀に打ち負かされた時は、その成長を影で喜ぶなど、姉らしい一面も。
主君・謙信からは上杉家滅亡後は類に仕えるよう言われていたが、その命に反して親友である絹を頼って落ち延びた。
鉱物銅(こうぶつどう)
第11話から登場。鉱物家の次男で金や銀の末弟にあたる。
里見家に仕官していたが、銀の勧告に依り滅亡後に類たちの仲間となる。
事あるごとに「兄上介錯を」「どうせ死ぬんだ」と口走り、銀に劣らぬネガぶりが人気。またすぐ調子に乗るという軽い面もある。
苦居薬(にがいくすり)
第13話から登場。上杉家の特産物武将。薬だけあって治癒能力がある。
開きにされたり火矢によって焼き魚にされてしまった類を治療し、ピッチピチにしてしまうなど、医師としての腕は相当なもの。
苦居茶々(にがいちゃちゃ)
第19話から登場。苦居薬の娘。薬と同じ医師を志すも薬からは反対されていた。
初登場時から鼻唄を口ずさむ程の唄好きで、出陣前の魚介乃たちに自作の唄を聞かせて励まそうとする健気な一面もある。
織物麻(おりものあさ)
絹の弟で、銀たちの幼馴染。弓矢の腕は天下一品だが、ナルシストな一面があり、かつ自分の世界に酔ってしまう悪い癖がある。
真夜中に銀たちに「必殺技が必要だ」「奉行所送りになる」と煽り、戦に遅参して減給処分にされてしまう。
銀・銅とともに「三馬鹿」と揶揄される。
蠣崎季広(かきざきすえひろ)
蠣崎家前当主。実は類たちの正体を見破っていたが、水揚げされた魚とは異なる澄んだ目を見てあえて登用した。
類が逆心した時もこれを許しただけでなく、その夢を実現するようにと励ます、心の広い名君である。
岩出山攻めの折に負傷し、当主としての限界を悟った彼は、娘婿である類に家督を譲り隠居。天下獲りという壮大な夢を託した。
その後は類の最大の理解者として良き相談相手となる。器の大きさから親しまれ、「大殿」と呼ばれている。
蠣崎慶広(かきざきよしひろ)
季広の嫡男。本来ならば蠣崎家の次期当主の筈だったが、前述のような理由で類に取って代わられた。
当初は恨むでもなく義理堅い類を認めてその下知に従っていたが、ある日類と濁酒の姿を見て、彼らが特産物であることに気づいてしまう。
重臣たちを集め、類を糾弾するがうまくかわされてしまい、逆に乱心者として奉行所送りにされてしまう。ただし、後には類らを認め特産物の件がばれ不穏な空気が流れる家中をまとめている。
蠣崎圭(かきざきけい)
季広の娘で類に嫁ぎ、佳を産む。魚である類と結婚したことから、魚+圭で鮭姫と呼ばれることも。
津軽為信(つがるためのぶ)
津軽家当主で、その後蠣崎(魚介乃)家に仕える。
戦において特産物たちに負けず劣らず縦横無尽の活躍ぶりを見せる。
おそらく人類家臣としては一番働いていると思われる。
南部晴政(なんぶはるまさ)
南部家当主で木材の計らいにより助命され、蠣崎家に一度は服属するもすぐに出奔した過去を持つ。
一時期伊達家の食客となって居た時期もあったが、慶広が類を糾弾したときにはちゃっかり重臣の一人として座っていた食えないヤツ。
伊達家降伏の折、臣下になったものと思われる。
伊達政宗(だてまさむね)
伊達家当主で、その後魚介乃家に仕える。津軽さんほど派手ではないが戦には出ている。
里見義尭(さとみよしたか)
里見家当主。最後は銀の勧告に下る。四度も拿捕されるという珍記録を保持。
上杉謙信(うえすぎけんしん)
類たちに立ちはだかるご存知軍神と恐れられる越後の龍。
「新春特産物スペシャル」ではその強さをいかんなく発揮し、最強の敵として苦しめた。
最後、類たちに「特産物の天下とは」「そもそも特産物とは何か」という、このシリーズの存在意義さえ揺るがしかねない重い問いを投げかける。
類たちはその問いへの答えをまだ持っていなかった・・・。
太田道灌(おおたどうかん)
北条家の武将。模造刀に逆心ありと疑うが、故に返り討ちに遭う。
落城の混乱に紛れて落ち延びたところを、茶々と出会い、薬と茶々に看取られる。
計算すると享年164という大往生であった。
魚介乃佳(ぎょかいのけい)
第7話で髪結いを終えて登場。
類と圭の間に生まれた娘で姫武将。特産物と人間の中間という存在なので、ついたあだ名は「人魚姫」。
木材にカステラとの遊び方を指南する時、木材の体の一部である丸太を容赦なく投げた、怪力の持ち主でもある。
名前が母の名に「にんべん」を付け加えたものであることや、顔が微妙に魚っぽいこともネタにされることが多い。
カステラ
第9話で南蛮人から交易の御礼として献上された、南蛮渡来の家宝。
木材に懐き、最初は嫌がっていた木材と次第に心を通わせるようになる。
古河御所が上杉勢に攻められたときに、世話になった木材や佳を守る為、なぜか兵を引き連れて出陣して散った。
このエピソードはシリーズ史上屈指の名作として見るものを感動させた。
伝令(でんれい)
色んなことを伝えてくれる人。おそらく旗指物は大漁旗。赤い鎧が海老のようである。
茶々からは「赤い人」と呼ばれた。
類の母
第三話冒頭に登場。類に大海原を泳ぎつくすように強く生きろと言い残し、漁師に捕らわれてしまった。
杜氏(とうじ)
濁酒の父とも言える存在。酒造りの腕は確かで世に「銘酒濁酒」を送り出した。
飢えた一揆勢が酒蔵を取り囲んだときは、濁酒に百俵や器を連れて逃げれさせる間に一揆勢に立ち向かい非業の最期を遂げた。
その後太田城近くに百俵が墓を建立し、濁酒は類とともに菩提を弔った。
濁酒はなにがあっても百俵と器を守ることが、杜氏との約束であるとする裏には、このような悲しい出来事があったからである。
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但し、これらの動画は特産物の野望投稿者本人の作品であり、リスペクトした他の投稿者による作品も存在する。
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