独とは、ドイツのことである。ドイツの当て字である独逸を略したもの。
漢字として
獨
- Unicode
- U+7368
- JIS X 0213
- 1-64-55
- 部首
- 犭部
- 画数
- 16画
- 意味
- 旧字体は獨。
- 一人、一匹、孤独、老いて子のいないもの、単独、独りよがり、一人だけで、そのものだけで、犬が噛みあう、動物の名、という意味がある。日本ではドイツのこともいう。
- 〔説文解字(段注本)〕に「犬、相ひ得て鬥(たが)ふなり」とある。「羊は羣を爲し、犬は獨を爲すなり」と犬は群れないとするが、必ずしも犬が群れないわけではない。また「一に曰く、北嚻山に獨𤞞獸有り。虎の如くして、白身、豕鬣、尾は馬の如し」と獨𤞞という獣の名ともある。
- 字形
- 形声で声符は蜀。白川静は、蜀を動物のオスや牡犬を表す字であるとし、獨の初文であるという。
- 音訓
- 音読みはトク(唐音)、ドク(呉音)、訓読みは、ひとり。
- 規格・区分
- 独は常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 独学・独眼・独居・独鈷・独語・独行・独坐・独子・独自・独宿・独笑・独唱・独身・独神・独是・独成・独醒・独占・独善・独擅場・独走・独奏・独創・独断・独断専行・独知・独特・独得・独白・独夫・独歩・独房・独夜・独遊・独楽・独立・独立独歩・独力
異体字
- 獨は旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 𤝠は、〔玉篇〕にある古文。また𤡴の古文でもある。
- 𤟩は、〔字彙補〕にある古文。また𤡴の古文でもある。
- 𤡴は、〔集韻〕に通じて獨に作るとある字。また𤡴𤞞という動物の名で使われる。〔集韻〕に「虎の如くして豕の𩯓」とある。
- 𤢜は、〔字彙補〕にある異体字。
- 𨊒は、〔集韻〕にある古文。
- 独は簡体字でもある。
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