男坂とは、プロローグの終わり・本当の戦いの始まりを告げ、未来への期待と今生の別れを同時に体験する刹那…
つまり打ち切りである。またの名を「NEVER END」と言う。
オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い概要坂をよ…
「リングにかけろ」「風魔の小次郎」「SILENT KNIGHT翔」「聖闘士星矢」などで有名な車田正美による同名の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』にて1984年32号から1985年12号まで連載。
「リングにかけろ」と「聖闘士星矢」と言う伝説の間に築かれたもう一つの伝説である。
漫画屋にとって「オレはこいつを描きたいために、漫画屋になったんだ!」という作品がある。
デビュー以来十年有余、オレも今やっと、ガキのころから描きたかった作品を手がけている。
その喜びでいっぱいだ。
燃えろオレの右腕よ!そしてすべての試練をのり越えて、はばたけオレの『男坂』!
と、御大自ら強烈な思い入れを語る作品だが、作中で張られる回収できる見込みが全くなさそうな伏線の数々を一つとして回収しないまま、たった30話にして男坂を上ってしまう。ジャンプコミックス全3巻。
しかし、御大は2000年に文庫版のあとがきにて以下のコメントを残しており、男坂は未だその終わりを告げてはいない。
本来、打ち切りになった作品というのは、闇の彼方へ消えていく。
わずかな部数出た単行本も世間から忘れ去られてゆくものだ。
しかし、この「男坂」はどうだろう。
連載の打ち切り15年経った現在でも改訂を重ね、またこうして文庫本となって読者の目に留まる事になる。
面白いのか?面白くないのか?まさか二十一世紀まで、その答えを持ち越すとは思わなかったぜ。
ただひとつだけ、はっきり言える事は「未完」としているように、「男坂」に対する作家としてのオレの決着は、まだついていないという事だ
「SILENT KNIGHT翔」とともに、再開と第2の打ち切りが熱望される漫画である。
…と書いていたら、本当に再開決定。『週プレNEWS』にて2014年6月9日よりウェブコミックとして30年ぶりに連載再開を果たした。
その後、2017年7月14日より『少年ジャンプ+』に連載の場を移動。アプリ版とはいえ、約32年ぶりに『ジャンプ』に帰ってきたことになる。
現在は短期連載を繰り返しつつ、年1回程度のペースで単行本を刊行中。連載再開以降分の単行本は、ジャンプコミックスにて3巻の続きという形で4巻から刊行されている。
2023年9月15日、同年10月14日から少年ジャンプ+でスタートする全5話の完結編を以て、約40年越しに最終章を迎えて大和魂の最期が描かれると発表され、2023年11月11日更新分を以て遂に約40年越しの完結となった。最後のコマには堂々の『完』の文字が描かれた。
見届けよ!!車田正美の男坂の行く末を!!
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