白豪主義とは、オーストラリアにおける白人至上主義・非白人への排除政策。
概要
大英帝国がオーストラリアでアボリジニを虐殺し奴隷としたことに始まる。
制度的差別は解消されたはずの現在でもしばしば有色人種への差別事件が起こる為、ガイドブックなどに旅行客に対して差別的な犯罪に巻き込まれないよう注意するよう記載されている。
シドニー人種暴動
2005年12月11日シドニーで中東やレバノン系の住民に対する白人による暴動が発生した。5千人もの若者が集まり「ここはオーストラリアだ。気に入らないならでていけ!」などと騒ぎ立てた。
この前に北クロヌラ海岸で、ライフセイバーがレバノン系の若者に対して「ここは我々(白人)の場所だ。出て行け」と発言している。
カレー・バッシング
シドニーやメルボルンで多発した白人によるインド人留学生襲撃多発事件。
名前の由来は白人グループがインド人を襲撃する時に使う「レッツ・ゴー・カレー・バッシング」という合言葉。
オーストラリアでのインド人の被害者は2009年6月から三年前までに約1500人が襲われ、メルボルンはその一年前に遡る期間に70件を上回る襲撃事件が発生した。一方シドニーでも4月だけで襲撃事件は約20件も発生していたが、そのほとんどのインド人留学生は告発して永住権が取れなくなる事を恐れ警察に届け出なかった。
インド人を良く思わない風潮が「カレー臭い」「シャワーを浴びろ」などインド人を差別する新聞も目立つようになった。
これらインド人留学生襲撃の一連の事件はインド本国でも早々に伝わり、インド人のオーストラリアへの反感も強まった。2009年6月1日にインドのシン首相がオーストラリアのラッド首相と電話で対談、事態の速やかな収拾を要求した。翌2日にはインドのデリー大学で抗議デモが起こり、インドを代表する俳優アミターブ・バッチャンはクイーンズランド大学からの名誉博士号授与を断りブリスベンの映画祭の出演も辞退した。
バール・タークレー総裁は「政府はただちにインドに進出しているオーストラリア企業の責任者を召喚し、一連の襲撃が収拾しないかぎり、今までのようなビジネス活動は望めないと申し渡すべきだ」と発言した。
被害が多発している地域ではインド人留学生が自警団を組織して徘徊しはじめた。8日には地下鉄駅周辺で自警していたインド人グループが過去に仲間を襲ったレバノン人グループの男に逆襲する事件も起こった。ラッド首相は6月10日のラジオ放送で事件の背景は人種差別ではないと強調し、オーストラリアは今でも世界有数の安全国だとして平静を呼びかけ、事件の鎮静化をはかった。
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