福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
概要
本作の主人公。小笠原祥子と運命的な出会いを果たし、紆余曲折を経て祥子の妹(スール)となる。本人曰く「ごく普通で平凡な生徒」だが、気さくで親しみやすい人柄から、リリアン女学園の先輩・同級生・後輩たち皆から愛されている。最終的には松平瞳子を妹(プティ・スール)に迎え、祥子の後を継いで紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)となった。スピンオフ作品「お釈迦様もみてる」の主人公・福沢祐麒は同学年にして年子の弟である。
主人公であると同時に、彼女の視点から描かれることが多く、マリみて本編の語り部も務めている(本編で祐巳視点が全く無いのは「大きな扉 小さな鍵」)。とても表情豊かで思ってることがすぐ顔に出てしまうことから、百面相と呼ばれることもあり、ギャグ的なデフォルメ調のイラストや作画も抜きん出て多い。
また、驚くと怪獣の子供のような奇声をよく発する(「ふぎゃ!」「ぎゃう!」など)。大抵は佐藤聖のセクハラを受けた時によく見られるが、水野蓉子が真似をしたら普通の反応だったため残念がられたこともある。例えば、祐巳が初めて薔薇の館を訪れた時にドアから飛び出した祥子に押しつぶされた時、原作では「うわっ」と言っているが、漫画版では「んぎゃ」となんとも笑える叫び声になっている。
こうしたおっちょこちょいな性格に加えて、童顔でもあることから、実年齢より少し子供っぽい印象を受けやすい。実写映画版で祐巳を演じた未来穂香は、映画撮影当時まだ13歳だったことも話題となった(初登場時の祐巳は高校1年生である)。
泣き虫祐巳ちゃん
実はかなり涙もろい。やはりと言うべきかその多くが祥子絡みで、自信を無くした時や祥子に会いたいと思っただけで思わず涙腺が緩んでしまうことも。アニメ版では祥子が自分を妹にするはずないと考えたり、バレンタインのチョコを内緒で作っているのを隠し事されたと怒られた際、植田佳奈の熱演もあって視聴者までが凹んでしまうくらいだった(レイニーブルーは言わずもがな)。全く、祥子さまも罪なお人である。
しかし「パラソルをさして」で祥子との絆が盤石になってからは、これまでと異なり、「涼風さつさつ」で細川可南子に、「未来の白地図」で瞳子にそれぞれ拒絶されて傷ついたのを祥子が慰め、祐巳が感極まって泣き出すというパターンとなっている
才色兼備?
庶民派の祐巳だが、意外にも結構おしゃれ好きだったりする。特に彼女のトレードマークであるツインテールに付けたリボンにはこだわりがあるようで、毎回違ったものが登場する(同じ話でも日が違うと、別の色のリボンに替えているなど)。私服のセンスも結構良く、祥子の方が真似したがるほどである。もっとも本人は恐れ多いと思っているようだが・・・
また、祥子や山百合会のためなら、どんなことでもこなせる多芸多才なところも見逃せない。その代表例が、「薔薇さま方を送る会」で披露した安来節。祐麒直伝の踊りと本格的な仮装して踊る姿は三薔薇さまからもバカ受けし、原作では挿絵はなかったものの、アニメ版では破壊力抜群のビジュアルだった(でもかわいい)。
ファンからの扱い
自分では普通・平凡と思っているが、周りから好かれて慕われるモテモテっぷりは、そこらのエロゲ主人公が裸足で逃げ出すほどの高スペックである。もちろん読者からの人気も高い。まじめで心優しいヒロインの宿命か、二次創作ではたまに黒化することもある。
読者から「祐巳“ちゃん”」と呼ばれることが多い。あだ名はかなり多く、「子羊たちの休暇」の逸話から「コシヒカリ姫」、子ダヌキのような愛くるしさからロサ・キネンシスをもじって「タヌ・キネンシス」、デフォルメするとあずまんが大王の美浜ちよに似てるためか、あだ名の「ちよすけ」をもじって「祐巳すけ」とも呼ばれている。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 5
- 0pt