「秋風恋歌」とは、かぐらPが制作したルカオリジナル曲である。
作詞・作曲共にかぐらPが担当している。背景は流良氏。
かぐらPのVOCALOIDオリジナル曲の5作目。
概要
かぐらPの「巡音ルカ」タグ参戦曲であり、移り変わる季節の彩りの美しさに、淡く儚い恋模様を重ね、しっとりとしたメロディで聴き入らせるVOCALOID和風曲。
今回の季節は「秋」、時期は「紅葉」。
色づいた葉に覆われた情景を舞台に、想い人に先立った女性の哀愁を淡々と描いている。
2009年6月4日に発表された「五月雨恋歌」の返歌であり、歌詞や構成には似通った点が多々見られるが、「五月雨恋歌」では「思い」と表記しているところが、この歌では「想い」と表記されている。
また、着物が左前になっている点については、流良氏曰く「わざとなのです~」。
背景にも描かれている楓は晩秋の季語。「紅葉」「鶏冠木」などの別称がある。花言葉は「自制心」「大切な思い出」など。
ちなみに、歌詞の終盤に登場する「時雨」とは、秋の末から冬の初めにかけて降ったり止んだりする雨のこと。涙を流すことの比喩にも用いられる。初冬の季語。
「風花」とは、冬の風が立って雪や雨がちらちらと降る様のこと。晩冬の季語。
なお、週刊VOCALOIDランキングでは、#114で初登場51位にランクインした。
CD情報
2009年12月30日のコミックマーケット77(二日目)、サークル「DeZI:R」のスペースにて頒布されたCD『花鳥風月』に収録されている。
ジャケットイラストは水神流良。価格は1,000円也。
詳細は特設サイトを参照のこと。
関連動画
歌詞
二人歩いた小径 ひとり 歩いています
風に揺れる葉の音 ひとり 歌を 口ずさみます
手毬花 色あせるやうに この想い 消え逝く前に
手毬歌 歌う貴女の 声をこの胸に 響かせて
舞い散る落ち葉は、ひらひらと
緑と紅、つがいの楓
木枯らしが、連れ去るひとひら
見上げた空には
片時雨
風が木々を揺らして、交わりを歌えば
貴女の歌声が、胸の奥に響いてきます
言えない恋は その胸に 癒えない傷を 重ねたね
消えない愛よ 叶うなら せめてこの歌を 響かせて
舞い散るひとひら、ひらひらと
今も口ずさむ 手毬歌
詠い、詠え、詠う想いを
この歌に隠して、
袖時雨
泣かないで、顔上げて、この空で、貴女を、見ているわ
染まり逝く、木々のように赤く
この胸に散る 楓、ひとひら
木枯らしに抱かれ 眠りたい
胸に散らす
紅時雨
風は歌う、秋風恋歌
時雨はいつしか、風花に
風に吹かれ消える想いは
私を濡らしてゆく、恋しぐれ
関連項目
関連リンク
- ■DeZI:R■(かぐらPのHP)
- Humpty Dumpty 電脳支店(流良氏のHP)
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