空閑遊真(くが ゆうま)とは、週刊少年ジャンプで連載されているワールドトリガーのキャラクターである。
概要
ワールドトリガー主要四人のうちの一人。(残り三人は三雲修、雨取千佳、迅悠一)
彼がある目的のため三門市にやってきたことからワールドトリガー本編は始まる。
(以下、ネタバレばかりなので注意)
人物
年齢 | 15歳 |
---|---|
誕生日 | ?月?日 |
星座 | -座 |
血液型 | -型 |
身長 | 141cm |
好きなもの | 日本の食べ物 |
所属 | ボーダー玉狛支部 玉狛第2(三雲隊) 隊員 |
ポジション | アタッカー |
"こちらの世界"の人間では無く、近界民。近界が年がら年中戦争ばかりしていて、遊真も傭兵をしていたため戦闘力は非常に高い。
見た目
白髪で背丈が非常に小さい。何かと並ぶことになる修とは同い年にもかかわらず驚異の27cm差。
身体
普段活動している身体はトリオン体で出来ている。このトリオン体は戦闘用トリオン体に比べ耐久力が低く、自動車にはねられると身体が崩れる。その代わり、自己修復機能が付いている。戦闘時は戦闘用トリオン体に換装する。
そのため、通常ならば「トリオン戦闘体が限界となる→生身の肉体に戻る」のだが遊真の場合は「トリオン戦闘体が限界となる→通常トリオン体に戻る」ということになる。
近界民は全員こうなのかといえばそうではなく、過去に起きた出来事が起因している。
性格
リアリストというか選択したのはお前なんだからお前が責任持てという風。過去のことや近界のこともあってか、何処か乾いているところがある。が、興味のあることや楽しいことは存分に楽しむ。
幼少期を父と共に傭兵として過ごしたためか常識に疎く、初期のころは周りをギョッとさせる行動を度々とっていた。しかしそれらは日本の考えに馴染みが無いだけで協調性自体は持っており、修や千佳に色々なことを教えられ徐々に日本に馴染んでいっている。
父親である空閑勇吾と彼が作ったお目付役、多目的型トリオン兵レプリカと共に各地を旅していたが本編開始より4年前に父親を亡くす。
嘘を見抜くというサイドエフェクトを持つ。サイドエフェクトが発動しているときは目の色が変わる。相手が嘘と思っていないと分からない(例え、嘘であっても相手が本当と思っているならば分からない)。嘘の内容までは分からないので推測するしか無い。
経歴(過去判明前まで)
(三雲修のことばかり書いてないかとつっこまれるかもしれませんが、修を混ぜておかないと分かりづらいので)
転入してきた空閑遊真は同じクラスの三雲修と出会う。修と交流する中、警戒区域内で修がクラスメイトの不良たちにボコられる。不良の一人が助けてやれよと煽るが遊真は自分で何とかしなきゃ、と冷めた反応。そんな中トリオン兵が現れる。クラスメイトが逃げる中、修はトリオン兵に立ち向かおうとする。
遊真は「何でお前が助けに行くんだ!」と問い、修はこう答えた。
「……ぼくが、そうするべきと思ってるからだ!」
トリガーを起動させて立ち向かおうとする修だが、修は弱かった。遊真はそんな修を見て、自分の持っていたトリガーを使い、トリオン兵を倒す。そして遊真は自分が近界民だと説明した。
過去の事件やら常日頃から襲われて、近界民の印象が三門市では悪いと知りながらも、父親の教えのためそこまで驚かなかった遊真。唯一、自分が近界民であることを知る修も遊真がこちら側の世界に馴染もうとしていること、こちら側についてきちんと教えれば対処できること、危機的状況を助けて貰ったことを加味し、ボーダーに知らせることは保留にしていた。
二人が学校内で話しているとトリオン兵が出現。修が立ち向かおうとするが遊真は修では無理、勝てないと言う。修はそれでも、
という自分の信念に基づき行動。死にかけるが遊真が介入。修の使っていたトリガーでトリオン兵を倒す。
その後、A級5位、嵐山隊がやってくる。修がトリガーを使ったことをとがめられるが、遊真は現実的に修が立ち向かっていなかったら犠牲者が出ていたと発言。会話の末、修の行動は上層部の判断任せとなった。
ボーダー本部に向かう修と付き添いの木虎についていく遊真。会話の中で、ボーダーが使っているゲート誘導装置が最近効かないこととその原因が不明であることを知る。話している最中、町中に新たなトリオン兵が出現。木虎が自分一人で対処できると言い、向かっていった。武器が起動できるほどのトリオン量が回復していない修はトリオン体の状態で町の人の救助に当たることにし、遊真に木虎の援護を任せる。遊真はそれを承諾し、木虎をこっそり助けた。
修とボーダー本部入口前で別れてから遊真はゲート誘導装置が効かない原因を調査し始めた。次の日、修と"実力派エリート"迅悠一と会い、ゲートが効かない原因を突き止めていた遊真は、隠密偵察用トリオン兵が大量に三門市にいること、そのトリオン兵によって警戒区域外でゲートが開かれていたことを教える。迅はその情報を持ち数は力とC級隊員まで動員しそれらを全て駆除。危機はひとまず去った。
経歴(過去編)
小さい頃から戦争中の近界の世界を転々としており、いたるところで戦争に参加していたらしい。
11歳の頃、当時滞在していた国の防衛団長と父・有吾が旧知の仲であったことから遊真と有吾も防衛に力を貸し、戦争に明け暮れる日々を過ごしていた。
その最中、敵が別の国から黒トリガーを雇い戦局が大きく傾いていく。味方側にいた指折りのトリガー使いが何人も殺されたことで有吾も危機を感じたのか、遊真に「絶対に門の外に出るな」と言い残し防衛団長と共に戦争へと赴く。
しかし言いつけを守らなかった遊真は自分が裏を突いて部隊を崩そうと戦闘に参加しようとしてしまう。
だが出撃と同時に黒トリガー持ちと遭遇。遊真は襲われ、命を落とすことになる…はずだった。
そこに現れた有吾は、遊真を助けようと黒トリガーを作り上げる。死に行く遊真の体をトリガーの内部に封印し、代わりの肉体をトリオンで作り上げ遊真の命を繋ぎとめた。
全ての力を使い黒トリガーを作った有吾は、遊真の目の前で塵となって崩れ死ぬ。
歳の割に小柄なのは、その影響で11歳の頃から見た目が変わっていないからだった。
戦力として期待を寄せられていた有吾の死によって一時期は国内で物議を醸すことになり、中には「父親が死んだのに戦えるわけない」と遊真を心配する声もあったが、遊真自身は「自分たちでやり始めたことだから、最後までやる」と言い、それから3年間、遊真はその国のため黒トリガーを使いながら戦争に身を投じた。
粘り強い抵抗により敵国は侵攻をやめ、講和によって戦争は終結する。
しかし遊真の心に達成感は無く、父に前々から言われていたこと、レプリカの提案を受けたこともあり、父が昔関わっていた組織・ボーダーを探しに日本へと向かうことになる。
経歴(過去発覚後)
迅にボーダーに誘われ説明を受けた際、迅の持つ黒トリガー"風刃"が遊真の目的であり迅の師匠でもあった最上宗一の今の姿だと明かされる。
有吾の黒トリガーから父を生き返らせることができないかと考えていた遊真は、その時、ボーダーでも黒トリガーから人を蘇生させることは出来ないと分かってしまった。
生きる目的を無くしてしまった遊真に修は「玉狛支部で千佳とチームを組むからお前も一緒にやらないか」と誘う。遊真は修とのやりとりの末、修がすぐに死にそうだから、チームを組むのが楽しそうだからという理由でチームを組むことを承諾。遊真も玉狛支部に所属することになり、A級を目指すこととなる。
黒トリガーを使用するとS級扱いとなりチームを組めなくなるため、黒トリガーを封印し、ボーダーのトリガーを使うこととなる。入隊日まで時間があるため、その間は玉狛支部の小南桐絵と実戦訓練を行った。
入隊日当日。さくっと各種訓練をこなしていく遊真、途中で他の訓練生をボコボコにしてみたりA級隊員をボコボコにしてみたりする中、迅に修と共に呼ばれる。
戦闘スタイル
幼少のころから傭兵として活動していたこと、また父・有吾に鍛えられていたことから戦闘力は非常に高く、三輪隊の米屋には「ただ上手く相手を殺すための動き」と評されている。
傭兵時代はダガー2本をワイヤーで繋いだようなトリガーを使っていた。
黒トリガー使用時はレプリカによる印の発動の補助を受けながら戦っている。
特有の武装は無いものの遊真の持つ黒トリガーの能力は敵のトリガーの能力をコピーし印という形で使用することができるものであり、印の重ね掛けや複数の印の併用による能力の強化を組み合わせることで多彩な攻撃が可能である。
ボーダーに入隊してからはスコーピオンをメインに、オプションとしてグラスホッパーなどを使用するアタッカーになった。
黒トリガー
名称不明。以下、これまでに使用された「印」の一覧。
- 『弾』印(バウンド)
- 物体を弾き飛ばすことができ、主に跳躍時に使う。非常に強力で生身の身体だとGに耐えられず死ぬらしい。重ねがけすると、さらに遠くまで跳べる。
- 『強』印(ブースト)
- トリオンの働きを強化することができ、主にパワーアップ目的で使われる。他の印と併用されることが多い。重ねがけすると、さらに強化される。
- 『盾』印(シールド)
- バリアを張ることができる。手持ちで動かすこともできるが、その場合は固定状態で使うよりも防御力が下がる。重ねがけすると、バリアの防御範囲が拡がる。『強』印(ブースト)と併用すれば防御力アップ。
- 『鎖』印(チェイン)
- トリオンの鎖を生成することができる。対象を捕らえたり拘束するときに使用する。重ねがけすると、鎖の耐久度が上がり、鎖の射程も伸びる。
- 『錨』印(アンカー)
- ボーダーのトリガーである「鉛弾(レッドバレット)」をコピーしたもの。トリオンを200kgほどの重しに変えて対象の機動力を奪うことができる。直接的な破壊力が無い代わりに、シールド系トリガーとは干渉しない。これ単体で使用する場合には対象に直接触れる必要があるため、主に下記の『射』印(ボルト)と併用される。
- 『射』印(ボルト)
- ボーダーのトリガーである「アステロイド」をコピーしたもの。トリオンを飛ばして射程攻撃を行うことができる。他の印とセットで使うとその効果を離れた相手に及ぼすことが可能。重ねがけすると、射程が伸びる、もしくは弾数が増える。
- 『門』印(ゲート)
- レプリカがラービットのコピー体を呼び出すときに使用した印。近界民などが"こちらの世界"にやってくるときに使用する「門(ゲート)」と同じものを作り出していると思われる。
- 『響』印(エコー)
- 遊真がヴィザ戦で使用した印。地形を把握することができる様子。
関連項目
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