概要
東京都多摩北西地域を主なエリアとする一般路線バスを運行するほか、羽田空港・成田空港へのリムジンバスを含む高速バスの運行や貸切バス事業などを手掛ける。高速バス・貸切バスや一部の一般路線は一時子会社の「シティバス立川」に移管されていたが、2018(平成30)年にシティバス立川を吸収合併し、元に戻った形である。
1929(昭和4)年創業の立川自動車運輸が、立川~箱根ヶ崎間などの路線を開業したことが始まり。経営は安定しなかったが、南武鉄道傘下で戦時中を生き残り、戦後は体制を一新して「立川バス」と改称した。三多摩地域の観光開発をもくろむ小田急電鉄が1954(昭和27)年に小田急バスとともに資本参加し、小田急グループ入りした。
一般路線全線でPASMO、Suicaでの運賃支払いに対応している(バス共通カードの取り扱いは2010年7月末をもって終了)。さらに定期券情報をPASMO、Suicaに記録するIC定期券制度「立パス」が始められている。
営業所
- 上水営業所(J)
- 所在:東京都立川市幸町5-87-2/多摩ナンバー
- 最寄バス停:上水営業所
- 立川駅・国立駅発着路線など事業エリアの東半分の路線を所管。
- 福生営業所(F)
- 所在:東京都福生市志茂151/八王子ナンバー
- 最寄バス停:福生営業所
- 昭島駅~羽村駅・箱根ヶ崎発着路線など事業エリアの西半分の路線を所管。旧拝島営業所・瑞穂営業所を2018年に統合・移転した。
- 曙営業所(A)
- 所在:東京都立川市曙町1-24-11/多摩ナンバー
- 特定輸送(応現院シャトルバス等)のみを所管。
車両
路線バスの車体は赤と白のシンプルな塗り分けで、小田急バスとほぼ同一カラーである。高速バス・貸切バスも小田急グループカラーを採用している。メーカーではいすゞと三菱ふそうがシェアを分け合っている。
最近の新車はコミュニティバスを含め、多くがノンステップ車になっているが、一部の路線にはワンステップ車が残存する。2020年からは日野自動車製ハイブリッド大型車の投入も始まった。
1970~90年代半ばの期間は都内では少数派の前後扉車を導入していた。
余談
- 立川バスでは小田急グループ入りののち、小田急バスの車体色だけではなく銀色の「犬マーク」も採用したが、1971年以降、順次外された。
- 戦中戦後の一時期、川崎市内でバスを運行したことがある。旧南武鉄道の傘下に入った際、同社のバス事業を引き継いだためである。川崎市バスからの申し入れもあって1952(昭和27)年に譲渡した。
関連動画
関連リンク
関連項目
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