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粉瘤(ふんりゅう、病名「粉瘤腫」)とは、皮膚の下に溜まった垢やフケのことである。
その特徴から良性腫瘍(周囲の組織を浸潤しない腫瘍)に分類される。
なお変換する際は「こなこぶ」の方が変換しやすい。
概要
皮膚組織は病める時も健やかなる時も常に新陳代謝による生成と死滅を繰り返しており、こうして死滅した皮膚の老廃物が皮膚から分泌される皮脂と共に皮膚表面に凝集したのがアカやフケである。
何らかの理由により皮下のくぼみや毛根などの穴にアカやフケが皮脂とともに溜まって層を作り、層の下でさらに新陳代謝が起こってしまうとどんどん皮の下にアカやフケが溜まり、やがて粉瘤となってしまう。
皮脂が混じっており、また内部でも皮膚常在菌の作用で皮脂などが分解されるため、大きな粉瘤では腐敗臭を忍ばせていることが多く、絞り出す際にとんでもない悪臭がする。そして粉瘤は体温で常に36゚C前後に保たれるため他の菌にとっても絶好の生息環境であり、内部に他の菌が侵入すると容易に化膿して悪臭がきつくなる。
また皮膚内で化膿した大粉瘤が真皮側(筋肉側)で破裂した場合、筋肉炎・腹膜炎・リンパ管炎などを引き起こし、ひどい場合には重要器官に粉瘤がぶちまけられて死に至る場合があるため、極度に大きくなった粉瘤は後述のような外科手術で取り出す必要性が生じる。
なお粉瘤が皮膚表面に多発すると「多発性粉瘤症」という病名が与えられる。お笑いコンビのブラックマヨネーズの吉田がこの病変が体中に出来て悩んでいるというところから粉瘤について知った人も多いかと思われる。
臭い玉同様こういったものを絞り出す動画に共感を持つ紳士淑女は多いようで、Youtubeでもニコニコ動画でもこのような施術動画がアップロードされている。また「育てる」のも「出す」のも簡単(に見える)ため、一部の欧米人は育てた粉瘤を絞り出すパーティーが行われる…ようだ。
余談:たこやうおのめとの違い
皮膚、特にかかとを掻けば分かるように、垢は普通粉状である。これに皮脂が混じった結果が粉瘤で、ドロドロとしており非常に柔らかい。また電気メスや高体温などで熱が加わると皮脂が溶けてピュッと出るようになる。
一方たこやうおのめは、簡単に説明すれば皮膚の中に柔らかい爪(のような皮膚層)ができる異常である。
そのため硬度があり、はさみなどで切っても硬質化した皮膚が現れるだけである。
処置
上述のように菌のコロニーとなる可能性の他、見栄えが悪くなったり、尻などに形成された場合座った際に痛覚神経を刺激して疼痛を生ずる場合があるため、大きくなった粉瘤は外科的処置をする必要が出てくる。
動画中には粉瘤を手指で押しだすものもあるが、袋がまだ中に残っているため、内部でまた粉瘤が作られ始めてしまい、完治とはならない。また開口部から容易に化膿するため、クリーンルーム外での処置は厳禁である。
そこで、一般的には局所麻酔の上粉瘤を貯留袋ごと切開して取り出す外科手術が第一処置となる。
もちろん、そのためには外科病院に赴く必要があるだろう。
こちらに実際の処置画像が存在する(グロ注意;文字化けが起こる際は文字エンコーディングをSHIFT-JISに)。
関連動画
まだ膿んでないケース。大分熟成。最後のほうで腫自体を切ります。
わいわいがやがや搾り出すw
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関連項目
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- AV(脂搾りビデオ)
- ニュルニュル動画
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