藍花悦(あいはな えつ)とは、ライトノベル『新約とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクターである。
概要
7人しか存在しない超能力者(レベル5)の一人。学園都市への貢献度から測る総合ランクは第六位。
素性は一般に知られておらず、ただ「藍花悦」と言う呼称が判明している。 藍花悦と呼ばれていても、それが本当の名前かどうかすら分からない。ベールに包まれた存在である。
新約12巻における『藍花悦』
新約12巻に登場。超能力者「藍花悦」を名乗る少年。
整った中性的な顔立ちに茶髪セミロング、それを黒系の可愛らしいフード付きジャケットで上から覆っている。水色のインナー、黒色のショートパンツを着用しており、どこか幼い女の子の容姿を思わせるが歴とした男。
要するに「男の娘」に分類される。一人称は僕。
以下、新約とある魔術の禁書目録のネタバレが含まれます。 ここより下の反転は自己責任で。 |
彼は突如消えた友人を捜索していた。手掛かりとして、以前友人が口にしていた巨大複合商業ビル「ダイヤノイド」の上層部に、彼女の秘密基地があるというのだ。ダイヤノイドには、彼では立ち入れないような区域があり、目指すのはそこだった。
だが彼には何の力もない。弱いままなし崩し的に学園都市の「裏」の世界に飛び込もうとし、ある不良から助言を得て、素性も姿も一切分からない超能力者「藍花悦」を名乗る。以後、彼は友人を助け出す為、行動を開始した。
その友人とは、かつて社会の裏の小組織「アイテム」に所属していたフレンダ=セイヴェルンであった。
「加納神華」
学園都市「第六位」
とある科学の超電磁砲では、大覇星祭の選手宣誓をレベル5の誰かにやってもらおうと、運営委員がレベル5全員と接触をはかるシーンがあるのだが、第六位の人物だけは影も形も掴めず、接触できなかった。これに対する運営委員の反応は「ああ うん そこはそんな気がしてた」であった。アニメ「超電磁砲T」では「そう名乗る人物の情報があまりにも多い」との連絡から「なんかそこは触らないほうがいい気がする」と交渉を断念している。また、原作と異なり名前は普通に出ている。
新約七巻で「藍花悦」を名乗る人物が初登場し、周囲から「第六位」とみなされていたが、食蜂操祈によれば彼は第六位の人物ではないらしい。
本物の「第六位」は内臓潰しの横須賀を通じて『藍花悦』の名を他人に譲渡していた。
その真意・目的は不明ながら、加納が被っていた『藍花悦』という仮面は、次に「デスゲーム」によって悲劇に見舞われた少女に譲渡された様子。
しかし第六位はこの件に直接介入するつもりはないらしい。曰く、自分で解決しなくては意味が無いとのこと。
加納少年の一件を考えると、どこか自立を促している側面も垣間見える。
青髪ピアス説
「実は青髪ピアスこそが学園都市の第六位なのだ!」という説。 発祥から10年近く経っており、禁書10周年を迎えても未だ完全否定の材料がそろわない為、ある種の都市伝説の域に突入している。
青髪は上条当麻、土御門元春と特に仲が良く、「デルタフォース」と一括りにされている。デルタフォースとは学生間の呼称に過ぎず、当然ながら裏の世界と全く関係が無い。しかし、この括りに何らかの意味を持たせている、と主張する者も少なくなかった(それこそネタ方面や真面目な考察でも)。
上条は異質な能力を右手に宿しており、土御門は魔術サイド(イギリス清教)と科学サイド(学園都市)の二重スパイである。では青髪はどうなのだろう。他二人と異なり“一般人”なのか?彼だけ本当に日常側の存在なのか?そうした疑問から、本名・能力・素性が明かされていない青髪ピアスが自ずと第六位に結びつく。
新約7巻で藍花悦の名が判明した際、青・藍という色の関係から真っ先に青髪ピアス説が再浮上し、注目を集めた。
新約9巻のオティヌスが改変した世界(version alpha)…アルファ世界の青髪は、学園都市が世界の敵となった原因である上条当麻に憎しみを向けていた。この時、青髪は鈍器で上条を殺害しようとしている。そこには友人への配慮・加減などは一切無かった。
青髪が本当に超能力者並にすごい能力を使えるなら使った方が手っ取り早く殺せるのだが、能力が戦闘に向いてないということも有りうる。
相変わらず能力は不明だが、この一件で青髪はレベル0・無能力者だとする見方が強まった事だけは確かである。
余談だが、上条はシリアス展開ですら「青髪ピアス」と呼んでおり、それを成田良悟にネタにされている。
関連動画
「………、」
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