謎の少女、再び(迷宮)とは、『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』の劇中で流れるBGMである。
その印象的なフレーズから、一度でもこの作品を観たことがある人なら名前を知らずとも「水の都のあの曲」で通るといってもいい程印象に残るBGMであり、本作に限らず劇場版作品全体を通しても屈指の人気を誇る。
あらすじ
アルトマーレで一言も喋らない少女が、ザンナーとリオンに襲われた所を助けたサトシ。
しかし追手をうまく撒いてタケシとカスミとも無事合流できたものの、少女は忽然と姿をくらましてしまう。
その後大聖堂を見学する一行だったが、そこでサトシは先程の少女を再び目撃する。少女はそれまで絵を描いていたが、ちょうど絵を描き終えたのか身支度をして外へ出ようとしていた。
概要
劇中でサトシが少女を追いかけるべく、本作の舞台であるアルトマーレを駆け巡るシーンで使われたBGM。アコーディオンや笛を主体とした、賑やかなようでどこか透き通ったようなメロディと小気味の良いテンポが特徴。
このBGMが流れるシーンでは、走っていくサトシを通して美しくも情緒あふれる街並み、ゴンドラやボートが行き交うどこか生活感のある水路、迷宮のように入り組んだ路地や橋、落ちてくる陽の光が神秘的な裏庭など、『水の都アルトマーレ』の魅力を様々な視点から存分に堪能できる。
これらの描写が徐々に移り変わっていく曲調と完璧なまでにシンクロしており、より印象深いものに仕上がっている。シーンの半ばで道に迷ったサトシが少女にいざなわれたように、アルトマーレの持つ幻想的な世界観に惹きこまれた人も多いだろう。
余談
- 曲名にある「謎の少女」は、サトシの視点から見たカノン、及びカノンに変身したラティアスの両方を指しているものと思われる。視聴者は事前のシーンで判別できるが、サトシにとってはこの時点では少女が2人いることすら知らないのだ。
- 劇中BGMには他にもこのBGMをアレンジしたものが「謎の少女(迷宮)」と「カノン」の2つ存在する。「謎の少女(迷宮)」は少女の初登場シーン、そして「カノン」はある意味作品のクライマックスともいえるあのラストシーンで流れる。
- このシーン中サトシとピカチュウはほぼ走っているだけ、セリフらしいセリフもわずか4回しかない。
- この作品には(当時の)劇場版の過去作の主役モンスターであるミュウツー、ルギア、エンテイ、セレビィがそれぞれシンボルになって背景のどこかに隠されているが、そのうちエンテイ以外はこのBGMが流れるシーンで見つけることができる。気になる人は探してみるといいかも?
関連動画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt