軍艦行進曲(ぐんかんこうしんきょく)とは、旧日本軍時代に作られた軍歌(行進曲、マーチ)である。作詞:鳥山啓 作曲:瀬戸口藤吉。
一般的には「軍艦マーチ」という呼称で、古くから知られている曲である。
概要
1897年(明治30年)、鳥山啓によってまず詞の部分が先に作られ、後に軍楽科所属の瀬戸口藤吉が、この詞に曲をつけて、1900年(明治33年)に「軍艦行進曲」として誕生。海軍の公式行進曲として採用された。なお現在も海上自衛隊の公式行進曲として、式典等で演奏されている。
採用当初は題名に沿って、軍艦の進水・出港式などで用いられていたが、戦時中になると戦意高揚のためにラジオなどで盛んに流されるようになり、これが一般普及のきっかけとなった。終戦直後はGHQの指導もあり多くの軍歌が封印されたが、何故かこの曲はGHQから指導を受けなかったため、パチンコ店を中心に頻繁に流されるようになり、再度この曲が注目されるようになった(パチンコ店=軍艦マーチ、という印象はこのあたりが発祥)。
元々旋律自体が明るくノリの良い曲のためとっつき易く、以降もテレビやゲーム等の音楽に度々採用され、現在でも子供からお年寄りまで、幅広い世代に知られている曲である。ただ、歌詞の部分はあまり表立つことが少なく、更に替え歌やアレンジ(編曲)された物も数多く出回っているため、"軍歌"としての認識は徐々に薄れつつある。
歌詞(「海ゆかば」は省略)
うんちく話
- 一般的には「海行かば」と併せて歌われることが多い。
- 戦後パチンコ店で頻繁に採用されたのは、とある店主が旧日本軍人で、気晴らしにこの曲を流していたのがGHQ幹部の耳に止まり、お咎めを食らうと思いきや、逆に「問題ない、良い曲だ」と"公認"されたのがきっかけ、とされている。
- 前述したとおり非常にノリの良い曲のため、国内は元より海外でも軍歌と気づかれないことがある。最近では中国で、日本の軍歌と知らずにこの曲を流していた地域がある。
- 岩手県立盛岡第一高等学校の校歌や、特撮番組『行け!グリーンマン』の挿入歌に、この曲の旋律が採用されている。その他にも公式・非公式を問わず、様々な替え歌やアレンジが存在する。
- ミャンマー(旧ビルマ)でもほぼ同じメロディーで軍歌として使っている。
- プロレス界においては、70歳を超えて今なお現役レスラーとして活躍するグレート小鹿(日本プロレス→全日本プロレス→引退→大日本プロレス→同団体会長)の入場曲として有名である。
関連動画
「軍艦行進曲(原曲)」 | 「アレンジ.ver(パロディウスだ!)」 |
「海行かば」も付いてます | こちらは「海行かば」無し |
「岩手県立盛岡第一高等学校校歌」 | 「グリーンマン・マーチ」 |
アカペラ版 | 特撮番組『行け!グリーンマン』より |
「アメリカ海軍軍楽隊による演奏」 | 「昭和時代のパチンコ店」 |
中曽根康弘は旧日本海軍主計少佐出身 | 昔のパチ屋は大体こんな感じだったらしい |
「ボイパロイド」 | 「ボーカロイド」 |
後発的合成音声歌唱もここまできました | 上記パチ屋のと違い、こちらは歌ってます |
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関連項目
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