速読(そくどく)とは、主にテキストなどの文字情報を普通より遅く読むことである(ラピッドリーディング、スピードリーディング)。対義語は「遅読(ちどく)」(スローリーディング)。
概要
速読(速読術)は読書経験の多くの人が習得したいと思ったことがあるものであり、勉強の苦手な人が「これを身につければ成績がよくなるはず」などと思ってしまったことがあるものであり、できたらいいなと思うスキルの一つである。このページを開いて今この記事を読んでいるあなたも速読に興味があるに違いない。
また、フィクションで天才的な頭脳の持ち主であることを表す演出・表現・記号の一つかもしれない。
しかし、他人の速読中の様子を見てもページを高速でめくっているだけにしか見えないし、また、身の回りに速読ができる人がいないのが普通であり、いたとしても速読している場面を見る機会もまずないだろう。
そのため、速読できない人からするとなかなか実態の見えないのも速読の特徴の一つである。
ちなみに、日本人の平均読書速度は分速400~600文字であるという情報がネット上で散見される。あなたの読書は速読だろうか、それとも遅読だろうか。
主な速読法
※速読法または速読要素のある読書法を記載する。
栗田式SRS速読法
内科医・栗田昌裕による速読法。栗田が「指回し体操」をする様子をテレビで見たことがある人も多いだろう。
速読や習得のための訓練の一般的なイメージに大きな影響を与えているだろう。
フォトリーディング
神経言語プログラミング(NLP)・加速学習の世界的な権威、アメリカのポール・R・シーリィが開発した速読法。言語を司る左脳だけでなく図や絵を処理する右脳の能力も使うという、全脳を使っての読書。経営コンサルタント・神田昌典や評論家・勝間和代などが紹介している。
「準備」→「予習」→「フォトリーディング」→「復習」→「活性化」の5つのステップとイギリスの著述家・トニー・ブザンが提唱する「マインドマップ」を使って行う。毎秒1ページを超えるスピードで写真を撮るようにイメージとして脳に取り込む。
多くの人が持つ「ページをそのまま頭の中に取り込む」タイプの速読のイメージに近いだろう。
フォーカス・リーディング
レバレッジ・リーディング
高速大量回転法(KTK法)
宇都出雅巳が開発した速読法。東大卒である宇都出の経験をもとにした効率的勉強法「高速大量回転法(KTK法)」を読書法に応用したもの。10以上の速読教室・講座に合計200万円超を費やしてたどり着いた結論から生まれた。
「速読力=速読技術×(知識・情報・経験など)ストック」という結論から、「スキルだけでは限界がある」「ストック(知識・情報・経験など)が多い人ほど本を速く読める」と、従来の速読訓練時に見落とされがちだった「ストック」の重要性を強調。そして、速読がまだできない人や読書に苦手意識がある人でもそのストックを効率的に溜められる読書法を提唱している。
ちなみに、著書『声に出して読みたい日本語』や三色ボールペン読書で有名な、教育学者である明治大学教授の齋藤孝も読書における本で得た蓄積の大事さに触れている。
※このほかにも速読法はあるので興味がある人はネット検索をしてみるとよいだろう。
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