遠望のフェルシスとは、ninetailより発売されたアダルトゲームである。
概要
ninetail第3作にして最新作。
前回までのジャンケンカードゲームバトルから本作は一転、3DダンジョンRPGとなっている。
本作も前作、前々作同様「マシーナクロニクル」に属する作品であり、時系列的には天ツ風の数百年後にあたる。
勿論いつも通り、前作以前を知らなくても普通にプレイすることは可能。
が、本作は今までより過去作品との絡みが多くなっているので、
先にプレイしておいたほうがより楽しめるのは確か(特に機械仕掛けのイヴ)。
初めてのRPGということで、当初はその出来を危ぶむ声もあったが、蓋を開けてみれば結果は上々だった。
ストーリー
主人公、アベル・ランベルトは、子供の頃から冒険者になる夢を持っていた。
そんな彼が『ヴォロミア冒険者養成学校』の門を叩いたのは、自然の成り行きと言える。
アベルを心配して追ってきた幼馴染みのフランとギルドを組み、
ライバルギルドや友人たちと、時には張り合い、時には協力して、
冒険三昧の日々を過ごしてゆく。
楽しく騒がしい日々の中、しかし、例年では起こりえない異常が、少しずつ学園を暗雲の中へと誘ってゆく。
かって街を救った英雄フェルシスが打ち倒したはずの魔物の影。
迷宮で目撃される、黒金をまとった騎士の姿。
1つ1つはバラバラの、事件のピース
それが重なる時、その奥に見える真相とは――?
キャラクター
主人公ギルド
アベル・ランベルト 種族:ヒューマン・ガイア
主人公。
幼い頃から冒険者になろうと志し、ヴォロミア学園の門を叩いた青年。
かつて故郷の町に来た老冒険者から様々なことを教わっていたため、人並以上の冒険に関する知識を持っている。
また元々才能があったのか、上級生のアリューシャなどの実力者達からも一目置かれている。
本人もそれに慢心することなく鍛錬に励んでいるため、同級生の中でも飛び抜けた実力を持っている。
が、その他のことに関しては年齢相応。
熱血で、ちょびっと(?)エロくて、ノリが良い。
友人のジューゾーとよく馬鹿をやっては女性陣に(武力的に)諌められている。
現実を知らないがためにやや理想主義的な面もあるが、
それが故に多くの人を惹きつけている。決してエロゲ主人公だからではない。
通称、「阿部武」。
作中での誤字からこう呼ばれることとなった。
恐らく「アベル」を「アベブ」と打ってしまったのだろう。
勿論阿部だからと言ってホモというわけではない。
フランシス・ミラー 種族:ヒューマン・ルナ
メインヒロインで、アベルの幼馴染。彼を追って学園に入学した。
よくいる幼馴染キャラクターの例に漏れず、お節介焼きで何かにつけてアベルの世話を焼こうとする面がある。
それは学園にいても同じで、1人男子寮へアベルを起こしに行くほど。
そんな若干過保護な彼女の行動は、偏にアベルに対する思いの深さによるもの。
よって彼が傷付くことを何よりおそれ、いざそうなった場合は見ていられないほどに取り乱す。
かつて病弱で、ずっと寝たきりで友達もいなかったが、アベルと出会いによって救われたという過去を持つ。
その時もらった首飾りは今なお大切な物として肌身離さず持っている。
メインヒロインとしては普通で、特に性格にも問題ない……筈なのだが。
この作品のストーリーが基本的に一本道で、ヒロインはフラン固定=他の女性キャラのルートがないという仕様のため、
他キャラ目当てで買ったファンの怒りを一心に受けるという悲惨な結果になってしまった。
彼女を救うためにも、一刻も早い他ヒロインルート追加パッチが望まれる……のか?
ミント・ペリウィンクル 種族:エルフ
アベルとフランの友人で、1年前に2人と出会って一緒に冒険などをしていた。
ヴォロミア学園への道を彼等に示唆したのも彼女である。
おっとりとした年上のお姉さん系といった雰囲気を放っており、無茶をしようとするアベルを度々制していたりする。
また可愛いもの好きで、学園内ではよくマーヤと一緒に行動している。
頭の回転も早く、エルフとしては反則的なプロポーションを持ち、おまけに美人で性格も良い。
一見してパーフェクトな存在にも見えるが、内心ではとある悩みを抱えている。
マーヤ・レイウィンド 種族:竜人種(ドラゴンレイス)
アベルが学園で最初に出会った女性。
竜人種というこのあたりでは非常に珍しい種族の出身で、小柄な体格をしているがれっきとした成人である。
その容姿から皆から可愛がられており、本人もまんざらではない様子。
外界とあまり積極的に接触しない竜人種の中では結構な変り種であり、
本人は幼少時に出会った冒険者に憧れて学園の門を叩いたらしい。
戦闘では竜奏と呼ばれる特殊な歌で味方をサポートするのが主な役目。
その超高性能な歌の数々から、半ば公式チートのような存在と化している。
また弓の扱いにも優れ、育て方によっては攻撃役も兼ねることが可能。
と、そんな彼女であるがこれでもれっきとした成人である。
大事なことなので2度言いました。
風織 澄代 種族:ヒューマン・ガイア
龍国(前作天ツ風の舞台)出身で、将来巫女になることを約束された女性。
超がつくほど真面目で礼儀正しく、そして人見知り気味。
初めての異国生活に戸惑いつつもも懸命に頑張っている様子。
どうやら共に留学してきた兄がいるようだが……。
ライバルギルド
ローラ・ジョンソン 種族:ヒューマン・ガイア
世界的に有名な冒険者一族であるジョンソン家の出身。
高潔で凛々しく、冒険者としての実力も兼ね備えたエリート中のエリート。
ジョンソン家に生まれたことを誇りに思っているが、家名の威光を翳して我を通すような行為はしない。
基本的に誰に対しても人当たりもよく、フラン達とも仲が良い。
が、アベルに対してだけはとある事件を境に激しくライバル視するようになる。
レイフ・エリクソン 種族:ヒューマン・ガイア
ジョンソン家に雇われた歴戦の冒険者で、ローラのお目付け役。
一応はアベルの同級生ということになっているが、本人はアベルより遥かに年上でしかも妻帯者。
クラスの男性陣のお馬鹿なノリは嫌いではないらしいが、流石に青春真っ盛りな行動に対しては若干引き気味。
役割柄あまり本気で戦うことはしないが、その実力は講師陣にも匹敵するのだとか。
フリー
近藤 重蔵 種族:ヒューマン・ガイア
龍国出身のスカウトにして3代目近藤。
前作の喜兵太が大変真面目だったのに対し、非常にフランクな態度をとる。
特にエロ方面でアベル達と悪ノリすることが多い。
また、実は近藤の他にも前作「天ツ風」に登場したあるキャラクターの血を引いている。
彼の母親の旧姓は『九鬼』で、その容姿は『小柄』かつ『童顔』かつ『胸薄』だったらしい。
OK、殺すか。
上級生
ソシエ・マガリャン 種族:セラフィ
学生達を束ねる自治組織「学生会」の会長で、有翼人種セラフィの女性。
一見して温和そうというか天然そうな感触を受けるが、実際は相当なキレモノ。
個人の実力も非常に高く、そのレベルは学生の域を超えている。
アリューシャ・クーバー 種族:ホーン
学生会の副会長にして、その直轄組織である「執行部」の隊長。
長い刀を操り鬼をも殺せる鋭い眼光を放つサムライガールで、性格も見た目通り非常に堅物……
……と思いきや、実際には意外と話し易く、柔軟な対応をしてくれるため学生からの信頼も厚い。
その分、怒らせると痛い目を見ることになるが。
バフィン・ベリング 種族:ヒューマン・ガイア
学生会の総務と執行部の副隊長を兼ねる暑苦しい男。
熱血というか、ガミガミとした物言いが目立つが、面倒見は良い。
最近になって台頭してきた商人の長男で、金で現在の地位を買ったという評判を払拭するために学園に入った。
ちなみに婚約者持ちで、彼女はバフィンにベタ惚れらしい。
よし殺すか。
講師
ジョズエ・カルドゥッチ 種族:ヒューマン・ルナ
ヴォロミア学園の学長にして創設者。
自身もかつては一流の冒険者だったが、とある事件で同じ冒険者だった恋人を失ってしまう。
二度と彼女のような被害者を出さぬために、冒険者を養成する学園の設立を目指した。
研究者として教壇に立つこともあるが、大抵は対外交渉などで歩き回っている。
何だかんだで厄介ごとを押し付けられ気苦労が絶えないが、本人はもう諦めてるらしい。
ラウラ・エーコー 種族:ヒューマン・ガイア
ヴォロミア学園の鬼の臨時体育講師。
軍隊も真っ青の筋力トレーニングを課すことから、生徒に恐れられている。
とは言え本人は生徒に「生き残って欲しい」という一念から教えてるのだから文句も言えない。
戦士としては非常に優秀で、その実力は一国の騎士団長並。
カルヴァーニ・バッシ 種族:エルフ
アベルの担任を務めるエルフ講師。
いい加減な性格をしており、無駄に本を出版しては大量の在庫と借金を生み出している。
おかげで常に金に飢えており、学生から哀れみと呆れが織り交ざった視線を向けられることもしばしば。
なお、本が売れない理由は内容が出鱈目だとかそういうわけではなく、ただ単に難解で分かり難いかららしい。
一応、講師としては真面目に仕事をしているため今のところは何とか食にありつけている模様。
学長のジョズエとは個人的に友人同士。
アニス・キャラウェイ 種族:リクス
臨時講師にして商人であるリクスの女。
子供のように見えるがやはりれっきとした成人である。
常に金のことを考えている、絵に描いたような強欲商人。
とは言え、黒いことに手を染めない程度には常識はあるらしい。
商売の他にも大会で賭けを主催したりするなど、金儲けに余念が無い。
スカウトとしての腕は超一流。その気になれば学生が束になっても敵わないらしい。
その他
ベアトリーチェ 種族:デアマシーナ
学園の購買を担当しているS気溢れるメカっ子少女。
本来の購買店主が何処かへ旅立ってしまったため、代わりに店番をしている。
愛称はヴィーチェだが、そう呼ばれることは作中ではあまり無かったりするのはご愛嬌。
アベルからは「ベアさん」、ミントからは「ベアちゃん」と呼ばれている。
別にこのロリコンどもめ、とか叫んだりはしない。
キツ目な言葉遣いが特徴で、その気のあるお客様には大変ご好評。
そんな一部の変態紳士達が組織したヴィーチェ嬢親衛隊なるものが存在していたりする。
主な役目はヴィーチェ嬢を遠くから暖かく見守ること。決してストーカーではない。
ベアトリーチェが属する「デアマシーナ」という種族は、
機械ながら秘石の力で将来人間に進化することが可能な種族であり、彼女も行く行くは人間になりたいと思っている。
だがまだ自意識に目覚めてまもないため、多くの感情を理解することができないでいるのが実情。
お助けおねーさん 種族:???
ダンジョン内を探索していたアベルが出くわす、正体不明の人物。
格好が色々とアレでソレだが、本人やマーヤ達には可愛く映るらしい。
その正体は終盤で明かされるのだが、ぶっちゃけOPをちゃんと見ていれば登場時点でバレバレである。
テラ 種族:ヒューマン・ガイア(?)
アベル達がダンジョン内で保護した民間人の少女。
意識を取り戻して最初に見たフランを「おかーさん」と呼んでよく懐いている。
誰かに似ている気がするのはきっと気のせい。
黒騎士 種族:???
不可解な事件の影に身を潜める謎の存在。
果たしてその正体は……?
エア 種族:???
黒騎士が母と呼び慕う存在。
何か裏で色々と画策しているようだが……。
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