阿世知欽太郎 / ドン・ボンビーとは、アニメ『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の登場人物である。汗チキン太郎ではない。
CV:千葉繁(若い頃:近藤隆)
概要
『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』開始とともに唐突に登場した、濃ゆい見た目のハイテンションなプリズムショー司会者のおじさん…というのは仮初の姿。その正体は、芸能財団「シンフォニア財団」のトップ兼「シンフォニアシリーズ」のデザイナーで、『プリティーリズム・オーロラドリーム』、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の物語の始まりにいる一人。
プリズムスタァではないためプリズムショーを通じた直接対決こそなかったものの、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の主人公である上葉みあとは真っ向から対立するパーソナリティを持つ、この物語のラスボスである。
阿世知欽太郎の過去と「グレイトフルシンフォニア」
若い頃はデザイナー兼演出家であり、プリズムショーに演劇を組み合わせて新機軸「プリズムアクト」を考案。プリズムショーに新しい表現手段として導入しようとするも、注目されないままでいた。しかし、そんなさなか、究極のプリズムアクト「グレイトフルシンフォニア」を思いつき、ミョンジャ(CV:日髙のり子)、ケイ(CV:沢海陽子)の二人と協力関係となる。
しかし、オーロラの精「メリダ」をケイ、夜の精「キーラ」をミョンジャが演じる方向で計画された「グレイトフルシンフォニア」であったが、資金難で破綻。当初は恋人関係だった阿世知欽太郎とミョンジャも破局し(この後ミョンジャは別の男性と結婚し、ユンスとチェギョンを授かる)、阿世知欽太郎とケイが結ばれ、二人の間に阿世知今日子(CV:早水リサ)が生まれることとなる。
しかし、すでに悪の道に足を踏み入れつつあった阿世知欽太郎は、「オーロラライジング」習得まで阿世知今日子のデビューを止めさせようとしたケイの反対を振り切り、「グレイトフルシンフォニア」のために今日子のデビューを押し通す。そのまま、神崎そなたなどのライバルを裏でつぶし、今日子に史上最年少プリズムクイーンという虚飾の王冠をかぶせたのだ。
復讐のための暗躍とその結末
やがてケイ、今日子のもとを去った阿世知欽太郎は、プリズムショー界への復讐をもくろみ、「シンフォニア財団」のトップとして陰で牛耳っていく。ついに、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の物語の軸となる「シンフォニアセレクション」を開催。「シンフォニアシリーズ」のプリズムストーンを撒き餌として裏で暗躍する一方、自身は正体を隠してドン・ボンビーとして道化を演じ、ノーギャラで「プリティートップ」に潜り込み、「シンフォニアセレクション」へプリズムスタァたちを引き込んでいく(なお、物語前半のギャグ要素であった「今週の千葉さん」も大体彼の暗躍である)。
ついに物語終盤の「ロードトゥシンフォニア」で正体を明かすと、「シンフォニアドレス」に魅入られてしまった春音あいらを手中におさめ、MARsの圧倒的な力で勝負に勝ち進んでいき、プリズムスタァたちを「シンフォニア財団」へと取り込んでいく。この戦い自体はPURETTYの勝利に終わり、当初の約束通りプリズムスタァたちを解放するが、プリズムショーの暗部を暴露してプリズムショー界を一転窮地に追い込み、復讐を成就させた。
その後発作で倒れ、入院をしていたが、プリズムショー界を救うために引き起こされた「グレイトフルシンフォニア」の最終局面で再登場し乱入。「グレイトフルシンフォニア」の当初の構想であった未来の否定を成就させ、世界への発信を試みるも、上葉みあの決意でヘインが扉の向こうへ送り出されたことで、彼の思い描いた結末は破綻。Prizmmy☆、PURETTYが成し遂げたプリズムアクト「ディアマイフューチャー」の見せた輝かしい未来の光景を目の当たりにすると、これまでの自分の過ちを認めて改心した。
その後はケイのもとで、ドン・ボンビーの衣装をカカシにし、農作業に従事している姿が描かれている(なお、ドン・ボンビー時代にも今日子への愛情がうかがえたり、「プリティートップ」のプリズムスタァたちに助言を加えたりするなど、善人でこそなかったものの、必ずしも根っからの悪人とは言えない人物ではあった)。
余談
- 阿世知欽太郎・ケイとして『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』で夫婦役を演じた千葉繁と沢海陽子であったが、『プリティーリズム・レインボーライブ』では蓮城寺べるの父母である蓮城寺行秀・蓮城寺律、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』では十王院カケルの祖父母である十王院万太郎・十王院京、という具合に後のシリーズでも夫婦役を演じることが定番と化している。
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関連項目
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