この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
陸奥圓明流とは、漫画「修羅の門」及び「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」に出てくる架空の武術である。
派生して誕生した不破圓明流についても記述する。
概要
歴史は古く平安時代中期ごろに成立したとされる。
無手で強くなる事だけを望み、地上最強となるべく強者との戦いを欲する。
陸奥九十九曰く「陸奥圓明流千年の歴史の中に敗北の二字はない」「俺の一族は千年神様にケンカを売ってきた」。
生まれたその時から訓練しなければ修得できず、一族以外に使い手はいないとされるが、個々の技であれば並外れた技量や鍛錬により模倣に至った例もある。
継承者の多くがバトルジャンキーではあるが、血の気が多かったり喧嘩っ早いということはなく、基本的に面倒くさがりやのんびり屋で、普段はおっとりぼんやりしている。また、大食漢。
陸奥鬼一は初代では無いが作中では一番古い陸奥である(9代目)。
不破圓明流
安土桃山時代に派生したもう一つの陸奥圓明流である。
陸奥圓明流はひたすらに強い奴と戦うのに対しこちらは暗殺に特化している。
陸奥信玄曰く「陸奥は歴史の影に生き、不破は歴史の闇に生きてきた」。
陸奥と不破、両者の技に違いは無く、戦えば確実にどちらかが死ぬか廃人になるとされる。
修羅の門にて継承者である不破北斗が死んだことにより不破圓明流は消滅した。
第弐門では山田と名乗る不破圓明流の縁者が登場し、断絶は免れないが使い手は一応残っている。
技
陸奥と不破の違いについては無いので記述しないが『陸奥しか使えない技』および『不破しか使えない技』については記述する。
投げ・関節技
- 蔓落とし(かずらおとし)
- 相手の拳打を受け流しつつ、その腕に自らの腕を巻きつけて関節を極め、もう片方の腕で相手の襟を掴み、相手の踏み込みの勢いを利用して投げ、相手の腕を折る技。
- 上腕蔓ひねり(かみうでかずらひねり)
- 立っている状態で腕緘(V1アームロック)をかけ、そのまま投げて相手の肩を折る技。
- 雷(いかずち)
- 逆関節を極めた一本背負いで相手の腕を折りつつ頭から落とし、逆さになった相手の頭部が空中にある間にローキックを入れる技。
死は免れても頭部にダメージを負うのは確実。 - 飛燕十字蔓(ひえんじゅうじかずら) / 飛燕裏十字(ひえんうらじゅうじ)
- 相手の腕に顔面を蹴りながら飛びつき、腕挫十字固を極めながら倒す技で蹴りを入れてそのまま仰向けに倒せば十字蔓、同時に前から足を払ってうつ伏せに倒せば裏十字となる。
- 斗浪(となみ)
- 横蹴りで頭部を狙うと見せかけ、その蹴り足の踵を引いて後頭部を打ち、そのまま跳躍して両足を相手の首に絡め、首を極めつつ身体全体を捻って投げ、頭から落とす技。
雷と同じく死は免れても頭部にダメージを負うのは確実である。 - 狼牙(ろうが)
- 立っている状態でアームロックを極め、相手の顔面に肘を当てながら後方に投げ、地面に激突すると同時に、相手の顔面を体重の乗った肘に押しつぶし死亡させる技。
訃ノ蔓(ふのかずら)・狼牙とも呼ばれる。 - 巌颪(いわおろし)
- 相手の顔面に掌打を叩き付け、そのまま頭部を掴んで地面に押し倒し、相手の頭に膝を落とし死亡させる技。
九十九が兄を殺した技でもある。 - 獅子吼(ししこう)
- 相手のパンチで腕が伸び切った瞬間、自らの首を支点にし、クロスカウンターのように外側から腕を叩き付けて肘を折る技。
金儲けしか考えていなかったアーロンはこの技を受けて死の恐怖に負けた。 - 羽車(はねぐるま)
- 転がした相手の片腕を十字固めに極めようとし、それを返そうと相手が腕を持ち上げるのに合わせて体を回転させ、同じ腕を裏十字固めに極める技。
- 傾葵(なだれあおい)
- 相手のパンチを両手で捉え、同時に足を払い三角絞めに極める技。腕を捉えて引き込む形を「傾」、三角締めを「葵蔓(あおいかずら)」と呼ぶ。
- 葛風(くずかぜ)
- 相手を背負い投げで投げ、自らも回転して膝十字固めに極める技。
蹴り技
- 弧月(こげつ)
- 仰向けに倒れ込むようにして片手で逆立ちになり、下から真っ直ぐ突き上げるように相手を蹴る技。
空振りになった状態から踵落としに移行し後頭部を蹴る『裏』がある。 - 無刀金的破(むとうきんてきは)
- 相手の武器を白刃取りで受け止め、同時に金的を前蹴りで打つ技。
九十九曰く「大した技では無い」。 - 紫電(しでん)
- 上段への後ろ回し蹴りと見せ、当たる直前に蹴り足の軌道を変えて金的を攻撃する技。
- 旋(つむじ)
- 跳び後ろ回し蹴りから、そのまま空中で回し蹴りへ繋ぐ連続蹴りの技。
胴回し回転蹴りから回し蹴りを繰り出すバージョンもある。 - 斧鉞(ふえつ)
- 高く跳び上がって前方宙返りし、片足ずつ連続で踵落としを繰り出す技。
それぞれの足を斧と鉞になぞらえており、痛かった方が鉞である。
打撃技
- 虎砲(こほう)
- 相手に拳を当てた状態から、全身のパワーを一気に相手に叩き込む技。
当たった箇所が馬の足に蹴られたように陥没するほど破壊力が高く、「虎砲を放って倒せなかった男は、陸奥圓明流千年の歴史の中でも数名しかいない」とされる。
九十九は海堂と飛田に対しては二発放っても倒し損ねているが、これは陸奥の歴史でも二人しかいないという。
「拳を添えた状態から布団を打ち抜く練習をする」と練習法が明示されており、挑戦した読者は多いと思われる。 - 蛇破山(じゃはざん) / 裏蛇破山 朔光(うらじゃはざん さくこう)
- 拳を敵のガードに叩き付けた後、当てた拳を押し込んで相手のガードを下げさせ、胸部に肘を叩き込む技。
相手の攻撃を上方に受け流し、懐に潜り込んで鳩尾に肘を叩き込むと裏になる。 - 牙斬(がざん)
- 相手の繰り出した拳の小指を狙い、カウンターでパンチを叩き付ける技。
直撃すると、小指から前腕にかけて牙でえぐられたような傷ができる。
羽山には強引に拳をぶつけて破られ、片山に至っては見ただけで真似て見せた。 - 浮嶽(ふがく)
- 頭の上に拳を置いて相手の懐にもぐり込み、立ち上がる勢いを利用しながら頭上の拳で相手の顎を打ち、追い討ちでアッパーを叩き込む技。一撃目の拳は虎砲の変化形で、相手の顎を粉砕するほどのパワーがある。
ボクシングの試合で使った際にはバッティングではないかとケチを付けられたが結局有効打と認められた。
防御技
- 流水(りゅうすい)
- 流れる水のように無駄のない最小限の動きで相手の攻撃をかわす技だが、本当に圓明流の技なのか不明である。
武術をやっている人なら訓練を積めばおそらく可能。 - 浮身(ふしん)
- 相手から打撃を受けた際、力の方向に合わせて跳ぶことにより、受けた攻撃の衝撃を逃がす技。
これについては訓練を積んでいない一般人でもタイミングさえあっていれば可能と思われる。 - 指穿(しせん)
- 徹底的に鍛え上げた指を、相手の肉体に突き入れる技。
主に相手から組み技を受けた際に使用する。 - 金剛(こんごう)
- 筋肉を収縮させることによって、肉体に突き刺さる針や弾丸を筋肉で止める技。
元々は火縄銃に対する防御技として編み出された。
修羅の門では傭兵が使ってきた暗器やワイヤーを防ぐのに使用された。 - 不明
- 技名としては不明だが相手の撃つ気を見て銃弾をかわす技。
雑賀孫一は訓練し撃つ気を消して撃つことが出来るようになった。
またその撃つ気は孫一本人や蛍は感じることが出来た。
奥義
- 無空波(むくうは)
- 虎砲と同じく相手に拳を当てた状態から、腕を激しく振動させ、全身のパワーを衝撃波として相手に叩き込む技。
振動は拳を当てた瞬間に伝播されるため、虎砲と異なり回避は不可能である。
しかし振動が威力を持って伝わるまでには若干のタイムラグがあり、また使用後は腕や拳が激しく損傷する。
防ぐ方法は無理矢理腕の振動を抑え込む事である。その方法でも完全には防げないが半減させることは可能。 - 龍破(りゅうは)
- 相手を高速のフットワークで眩惑し、続いて相手の首の前で両足を高速で交差させ、発生するかまいたちが相手の頸動脈を切り裂いて死亡させる技。
これによって首を挟む攻撃もさることながら、避けたとしてもかまいたちに切り裂かれる。
片山には真空を強引にぶっ叩くことで防がれ、衝撃が広がり耳がキーンとなったりカメラのレンズが割れたりした。 - 神威(かむい)
- 相手に上から覆いかぶさられるように投げられたと見せかけ、片足を相手の足に絡めて密着、もう一方の足を相手の腹部に当て、地面に倒れ込むと同時に当てた足から虎砲を放ち、死亡させる技。
陸奥圓明流を倒すために編み出された不破圓明流独自の奥義であるが、九十九を死亡させることはできなかった。 - 第弐門では九十九も使用したが、山田に「不破ではないのでただの模倣」と評された。
四門
陸奥圓明流の最終奥義で下記の4つが奥義名に当たる。これを使用できた陸奥は九十九のみ。
仕掛けた者の命をも奪う自爆技で、使用して生き残ったのは九十九のみである。またの名を死門とも呼ばれている。
開始時は相手の周りを人を越えた速度で四角形に移動する。この際相手からは4人に分身したように見える。
これを受けた者は確実に死亡するが仕掛けた方も人間の限界を突破するので負荷により死亡する。
仮に死亡しなかったとしてもかなりのダメージは残り、まともに生活する事は不可能であるとされる。
- 朱雀(すざく)
- 背後から相手の頭上に飛びついて両足で相手の首を挟み、そのまま体を捻って首を折りながら地面に倒し、相手の頭部に肘を当て、落下の勢いを利用して地面と挟み込むように顔面を潰し、死亡させる技。
不破北斗戦で使用。 - 玄武(げんぶ)
- 背後に仰向けに寝転んで両足で相手の片足を絡め取り、相手をうつ伏せに倒しながら猛スピードで起き上がり、相手の延髄に頭突きを叩き込み死亡させる技。
レオン・グラシエーロ戦で使用したが、この時の九十九は両手が使えない状態だったため仔細は違う可能性がある。 - 白虎(びゃっこ)
- 正面から相手の首に足を絡め、前のめりになった相手の両脇腹を貫手で突き刺す技。
ケンシン・マエダ戦で四門を封じるために寝技に持ち込まれ、片足を取られて上に乗られた体勢から使用した。そもそも寝技なのか、立った状態から仕掛ける型があるのかは不明。 - 青龍(せいりゅう)
- 跳躍した相手に対して、両足で相手の首と頭部を同時に蹴り、相手の片腕を取って受け身を封じ頭から投げ落とす技。仕掛ける型は龍破に近い。
姜子牙で使用。四門に迫る速さの姜子牙を捉えた。
その他
- 訃霞(ふがすみ)
- 唾を礫にして口中から飛ばし、相手の視力を奪う技。本来は針または鉛玉を飛ばす。
また「訃」とは「死を告げる」という意味がある。 - 雹(ひょう)
- 小石や弾丸など、小さな物体を高速で投げる技。
主に銃などの飛び道具に対処する技を練習するために編み出された裏の技だが、投げた物や当たり所によっては相手の命を奪うこともできる。雷(あずま)が銃との対決によく使用した。
九十九は一度だけ使用したが知らないはずの人物がこの技を知っていた。その人物は雷に深く関わっている人物の子孫であり、その人物が「おおばば」と呼んでいる人物もまた雷に関わっている人物である。
勝敗
時系列は一切無視して修羅の刻1話から順に書いていく。雑魚も記述する。
修羅の刻
陸奥八雲の章(宮本武蔵編)
- 柳生兵馬 ... 「雷」で死亡。
- 九鬼数馬 ... 殴り一発で死亡(多分虎砲と思われるが不明)。
- 九鬼新三郎 ... 投げると同時に首を折られ死亡。
- 九鬼源次郎 ... 抜き手の拳を殴られて体勢が崩れたところを、蹴りの一撃で死亡。
- 宮本武蔵 ... 「無空波」で倒されるも、その前に小太刀を抜かせたため、引き分け(武蔵側からすると負け)。陸奥圓明流がその歴史の中で唯一無手で倒せなかった男。
陸奥出海の章(風雲幕末編)
- 坂本龍馬 ... 優しさ故に友人である出海を殺す事が出来なかったため敗北。その後伊東により暗殺される。
- 中村半次郎 ... 龍馬を殺しに行こうとするも出海に敗れる。止めを刺される前に出海が去ったため命は助かった。
- 伊東甲子太郎 ... 龍馬を暗殺したため、激怒した出海に顔面を全力で殴打され死亡。死亡した後も土方が止めるまで殴られ続けた。
- 沖田総司 ... 三段突きをかわされ、蹴りを喰らい敗北。直後に病により死亡。出海曰く「沖田を殺したのはオレだが、負けたのはオレにではなく病」。
- 土方歳三 ... 大刀の一撃を鍔元で受けられ「無空波」(虎砲である可能性もある)を喰らい敗北。直後に銃弾の雨に突撃し死亡。
陸奥雷(アズマ)の章(アメリカ西部編)
- ワイアット・アープ ... 早撃ち対決をするも「雹」には敵わず敗北(銃弾でしかも手を狙われたため生存)。
- ベン・トンプスン、ビル・トンプスン ... 雷の怒りを買い、鋤の歯を切り落とした針の「雹」により銃を抜く間もなく瞬殺される(ワイアットはそれを予見し、ベンに別れを告げた)。
陸奥圓・陸奥天斗の章(寛永御前試合編)
- 東郷重位 ... 御前試合で対決。天斗に初太刀をかわされたことにより負けを認め自ら舞台を後にした。
- 柳生十兵衛三厳 ... 御前試合で天斗と戦うが本当に片目にされ敗北(それまでは修練のために眼帯で片目を隠していただけだった)。その後どこかの林の中で再戦し死亡。
- 柳生左門友矩、小野忠常 ... 圓を救おうとする天斗に挑むが蹴散らされる。
- 宮本伊織 ... 対決はしていないが二代の陸奥に出会えた幸運な者なので記述。自身は陸奥には勝つことはできないと理解していたが、それでも十兵衛の剣気を間近で浴びてもなんともなかった(伊織と陸奥以外は当てられただけで剣を抜くことも出来なかった)。
陸奥鬼一の章(源義経編)
- 武蔵坊弁慶 ... 五条の橋の上で対決し敗北。
- 平教経 ... 鬼一と共に海中に沈み死亡。
- 畠山重忠 ... 静の子を助けに行こうとする鬼一を邪魔するも敵わず敗北。
- 土佐坊昌俊 ... 一蹴され特に見せ場も無く死亡。
陸奥辰巳・不破虎彦・陸奥狛彦の章(織田信長編)
- 織田信長 ... 辰巳と相撲で対決するも敗北。最期には孫一の娘・蛍により銃殺される。
- 鯰江又一郎、青地与左衛門 ... 相撲の試合で虎彦と戦うが蹴散らされる。あくまで相撲のため命までは取られなかった。
- 武田信玄 ... 影武者や部下共々特に見せ場も無く虎彦の手で死亡。
- 雑賀孫一 ... 銃弾を「金剛」で受けられ、狛彦の蹴撃で死亡(馬から落ちたことが死因の可能性もある)。
- 狛彦VS虎彦 ... 「無空波」をお互いに放つも狛彦が勝利。狛彦が陸奥を名乗り、虎彦が不破を名乗るようになる。
陸奥天兵の章(西郷四郎編)
陸奥左近の章(雷電為右衛門編)
- 雷電為右衛門 ... 左近と相撲で勝負するが、頭部に蹴りを喰らい膝をつき敗北。左近死後葉月と戦うも明確な決着はなく、その後長らく対決していなかったが、兵衛と全力で対決し死亡。兵衛の父親である可能性を示唆する台詞があるが真相は不明。
- 谷風梶之助 ... 左近と相撲で勝負し、左近の「虎砲」を喰らうも相撲としては谷風が勝ったが、試合としては敗北を認める(左近が自ら飛び土俵から出たため)。その後流行り風邪により死亡。
不破現の章(昭和編)
- ケンシン・マエダ ... 静流との稽古で互いに本気になるが、静流の持病の発作のため中断。その後、静流を賭けて現と勝負し、不完全な「神威」を受けるが倒れずもつれ合って川に転落、溺れて静流に助けられたため自ら敗北を認める。
修羅の門
第一部(神武館編)
- 毅波秀明…道場破りにきたが九十九に足を挫かれてあっさりと敗北して逃げ帰った。
- 木村 ... 腕を折られ敗北。敗北後も九十九応援役として出番が多い。
- 増畑大志 ... 重戦車の異名を持つがパンチ一発で見せ場も無く敗北。札幌に帰ったのか敗北後の登場はない。
- 泉敏彦 ... 必殺技を真似られた上に改良され敗北。広島に帰ったのか敗北後の登場はない。
- 陣雷浩一 ... 「虎砲」を受け敗北。陸奥と再戦する気は無い。敗北後も九十九応援役として出番が多い。
- 海堂晃 ... 「無空波」を受け敗北。第弐門にて再戦が実現。
第二部(全日本異種格闘技選手権編)
- 竹海直人 ... 蹴りのカウンターで立ったまま気絶。
- 羽山悟 ... 「雷」を受け敗北。
- 飛田高明 ... 「龍破」を受け、さらには九十九が止血しようとしたため自らマットを下りた。
- 片山右京 ... 無我の境地に達するもわずかに及ばす敗北。九十九に支えられながらも退場した(実際には気絶しているが)。陸奥と再戦する気満々だったが、第四部の頃に晃と戦いおよそ2分で負けたため再戦することを諦めている。
- 陸奥冬弥 ... 本編の二年前、陸奥の名を継ぐ資質を確かめるため九十九と対決し、「巌颪」を受け死亡。
- 不破北斗 ... 終始九十九を圧倒するも四門「朱雀」を受け死亡。北斗の死を以て不破圓明流は消滅した。
第三部(アメリカボクシング編)
- リック・ガンフォード ... 「浮嶽」を受け敗北。
- ジャージィ・ローマン ... 防御主体の戦い方で終始九十九を圧倒するが、九十九の中に神を感じギブアップした。
- マイケル・アーロン ... 「獅子吼」を受けて死の恐怖を感じ、自ら敗北を選んだ。
- 龍造寺巌 ... スパーリングのはずが抑えきれず本気になってしまった。「虎砲」を喰らい敗北。
- アリオス・キルレイン ... 肘を使うなどの反則を行ったが、途中で戦う事の楽しさに目覚めた。九十九のストレートパンチで敗北。
第四部(ヴァーリ・トゥード編)
- リカルド・マジーニョ ... 竜巻対決(空中回し蹴りの応酬)をするも敗北。
- 南洋竜 ... 相撲で土を付けられ本気になり、「斧鉞」を受け敗北(飛田曰く「本気にならなければ防げたかもしれない」)
- ブラッド・ウェガリー ... 暗器を使うなどするが悉く「金剛」で防がれ「狼牙」を受けそうになるが嘘をついて命だけは助かる。
- イグナシオ・ダ・シルバ ... マジックによる攻撃を目をつぶってかわされ、絞め技により敗北。
- レオン・グラシエーロ ... 途中で本性を表し、壮絶な戦いの末四門「玄武」を受け瀕死になるが気合で立ち上がる。最後は回し蹴りを受け敗北、その後死亡が確認されている。
- ケンシン・マエダ ... ジャングルの奥地で対戦し、露出した岩に九十九を投げ頭骨を割るなどしたが、四門を開けた陸奥の「白虎」を受け敗北、だが戦う前に九十九の母静流に免じて止めはささないと宣言していた事から、九十九からも止めはさされなかった。
第弐門
- 宮本翔馬…「壊れた」陸奥相手に終始優勢に戦うが、変形の雷で敗北。
- 唵(毅波秀明)…道場破りの時にあっさりと負けたのが相当悔しかったのか山田(不破現)に弟子入りして九十九や北斗未満ではあるが多少の圓明流の技を使えるようになり、九十九と再戦し、足を折られながらも頭部に回し蹴りを入れるが、虎砲で敗北。
- 呂奉先…呂家秘伝の勁を餌に虎砲を撃たせ、肘で九十九の頭部を撃つが、浮嶽のカウンターで敗北。
- 呂子明…葛風で締め落とされ敗北、その後高長恭の剄により死亡。
- ヴォーダン・ファン・デル・ボルト…九十九を研究しており、序盤こそ有利に戦うも神威からの虎砲を食らい敗北。
- ジム・ライアン…勝つこともよりも壊すことを目的とした九十九の猛攻を受け徐々に壊れていき、雷によって敗北(ドーピングにより痛覚か麻痺しておりライアン自身は徐々に動きが鈍っている事に気付いていなかった)。ちなみに九十九が戦ったライアンと陣雷が戦ったライアンは双子で入れ替わっていた。九十九曰く陣雷と戦った方のライアンは7割壊れている。
- 姜子牙(高長恭)…高速の剄や暗器なども駆使し優勢に立つが、ケンシン戦の事を思い出して四門を開けた陸奥の青竜により敗北。懸命の治療により命だけは助かった。
- 海堂晃(再戦)…第一部を遙かに上回る実力をみせ、九十九をして『出会った化物の中で一番強い』と評される。唯一九十九に四門を2回開かせた上に耐えきった人物でもある。最後は気配の無い蹴りを受け敗北。
関連項目
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