電力自由化は、電力事業に於ける規制緩和および他業者参入を促進する政策。
概要
欧米では20世紀中頃からいち早く進められてきた制度で、消費者は電力をどこの事業者から購入するのか自由な選択が可能だった。
日本は電力市場はこれまでは地域の一般電気事業者10社(北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力)によって独占されていたが、1995年から大規模工場や大型ビルディング等の大口顧客を対象に新電力事業者から電力の購入が解禁され、徐々にその対象も拡大していった。そして2o16年、一般家庭にも電力自由化が遂に解禁された。皮肉にも、2011年に発生した東日本大震災の福島第一原発事故が一般家庭電力自由化に拍車をかけたと言われている。
電力自由化で新たに参入した主な企業
2016年から参入した企業が提供する電力サービスはかなりユニークなものが多い。その中でも特色のあるものをいくつか提示する。
事業者・ブランド名の後にある【】隅付きカッコ内の略字は、その事業者の対象エリアを示す。
略字は以下のとおり。
北→北海道電力
東→東北電力
京→東京電力
中→中部電力
陸→北陸電力
関→関西電力
国→中国電力
四→四国電力
九→九州電力
沖→沖縄電力
都市ガス・プロパンガス会社系
- 東京ガスの電気(東京瓦斯)【京】
- 北ガスの電気(北海道瓦斯)【北】
- 大阪ガスの電気(大阪瓦斯)【関】
- 西部ガスの電気(西部瓦斯)【九】
- SHIZGASでんき(静岡ガス)【京・中】
- セントラルパワー(中央セントラルガス)【京】
- レモンガス電気(レモンガス)【京】
石油会社系
- ENEOSでんき(JXTGホールディングスグループ)【京】
- 昭和シェルの選べる電気(昭和シェル石油)【東・京・中・関・国・四・九】
- myでんき(旧:東燃ゼネラル石油 現:JXTGホールディングスグループ)【京・中・関】
電気通信事業者系
- auでんき(KDDIグループ)【北・東・京・中・陸・関・国・四・九】
- ソフトバンクでんき(ソフトバンクグループ)【北・東・京・中・関・国・四・九】
- J:COM電力(ジュピターテレコム ※KDDI傘下)【北・東・京・関・九】
- eo電気(ケイ・オプティコム ※関西電力傘下)【関】
観光・旅客輸送事業者系
流通系
関連商品
関連項目
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