駅名で歌ってみたシリーズとは、日本全国にある駅名だけを使って、元の歌の歌詞の音を再現しようとする替え歌のシリーズである。別名は「駅名替え歌」。
「駅名で歌ってみたシリーズ」「駅名替え歌」タグの他に、「垰瀬内シリーズ」タグが使用されている場合が多い。
上条 (概要)
「垰瀬内シリーズ」は地名・苗字・選手名・ポケモンの名前など、ある特定の分野の固有名詞を並べることで元の歌の歌詞を再現することを目指した替え歌だが、駅名で最初にその試みが行われた動画は、2009年にじょん氏が投稿した「プラット★ホームJR」である。
基本的に、使用される駅名は、日本国内にある駅名から選ばれている。ただし、貨物駅やBRT駅などを使用して良いかなど、投稿者によってどこまで使用できる駅名に含むかの判断にはバラツキがある。
なお、「野球選手名で歌ってみたシリーズ」は、現役選手だけでなく引退した過去の選手を使うこともOKとされることが多い。しかし、駅名の場合は廃止された駅名は使わず、動画投稿時点で現役の駅名に限定した動画が多いようだ。また、使用した駅名が廃止になった場合に「バージョンアップ」と称して、廃止駅名を現役駅名に置き換えた動画が再投稿されるケースも少なくない。
シリーズ内の縛り
本来、駅名替え歌は日本国内に実在する駅名だけを並べ替えることによって元の歌の歌詞の音を再現しようとするものであるが、動画作者によっては、それ以上の縛りを加えることで、より難易度の高い替え歌を作るものもいる。
同じ曲で替え歌を作っても、縛りの有無や強度の違いによって全く違った印象となる。
被りなし(重複ゼロ)
多くの楽曲の歌詞には、同じ歌詞の繰り返しがあるが、例えば小野駅や大久保駅などのように同名の駅が複数存在するケースがあるので、このような駅名を有効に使うことで、重複ゼロで替え歌を作ることができる。
なお、野球選手名で歌ってみたシリーズにも、同一選手を2回以上使わず同名の別選手を使うことで、同様の縛りで替え歌に仕上げた動画が見られる。
全県制覇
日本全国47都道府県の全てから駅名を使用する(つまり、1つも駅が登場しない都道府県が1つもあってはならない)という縛り。モノレールしかない沖縄県の駅名をどうやって出すかがポイントとなるが、実際にはそれだけでなく、山梨県や宮崎県、そして北陸地方などが難しいようである。そのことは前述の「【2012年ボカロツアー】駅名だけで六兆年と一夜物語歌ってみた(サリコ)」に山梨と沖縄だけ登場していないことからもよく分かる。
この縛りで作成された動画は、右下に日本地図が表示され、現在どの県が出ていてどの県が出ていないのかが分かるように明示されたものが多い。
重複ゼロ+全県制覇
全県n周制覇
日本全国47都道府県の全てから駅名をn個以上使用するという縛り。つまり前述の「全県制覇」の縛りの難易度をさらに上げたものである。
この縛りの場合も、右下に日本地図が表示されているケースが多く、登場数に応じて色を塗り分けていく方式がとられていることが通例である。毎回同じ色分けパターンにするか、動画毎に異なる色分けパターンにするかは、作者によりバラツキがある。
なお、同一の駅名を複数回使用すると、同一の県からいくらでも駅名が出せるというチートができてしまうことになるため、全県n周制覇の場合、重複ゼロの縛りも同時に課されていることが通例である。
2023年現在、全県3周制覇の動画が多く見られるが、それ以上のものもある。2023年3月の時点では、最高記録は廃止駅名を含む全県20周制覇である。現役駅名のみを使用したものに限定すると、最高記録は全県19周制覇である。なお、全県5周制覇以上となると急激に難易度が上がるため少数に限られており、「全県5周制覇」「全県6周制覇」…などのタグがつけられているケースもある。
なお、廃止駅名を使用しない場合のnの上限は「駅数が最少の都道府県にある駅数」に等しい。2023年3月現在、沖縄県の駅数に等しい19がnの上限である。
全県n周ジャスト
前述の全県n周制覇の派生形で、日本全国47都道府県の全てから駅名を丁度n個ずつ使用するという縛り。使用する駅名の合計が必ず47の倍数でないとそもそも成り立たず、難易度が非常に高いため少数に限られている。
番田 網田 (関連動画)
重複ゼロ
全県制覇
重複ゼロ+全県制覇
重複ゼロ+全県n周制覇
n=2
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全県n周ジャスト
段 連坊 尾久 (関連項目)
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