魂魄妖忌とは、東方Projectのキャラクターの一人である。
本編には登場しない設定上のキャラクターであり、東方妖々夢のキャラ設定テキストにてその存在が記されている。また、東方Projectでは数少ない男性キャラクターの一人でもある。
概要
魂魄妖夢の爺であり、剣術の師匠。西行寺幽々子の下、白玉楼の護衛兼庭師を300年程務めていた。しかしある日頓悟し、幼い妖夢に役目を継がせて行方をくらませた。
※頓悟(とんご):仏教用語。長期の修業を経ずに、突然悟りを開くこと。
西行妖と西行寺幽々子の関係を知っており、満開の西行妖も見たことがある。そのことを妖夢に伝えたつもりだったが、伝わっていなかった。妖々夢のストーリーを語る上で結構重要なキャラである。
半人半霊の性質上ゆっくり年を取るため、相当の長生き。満開の西行妖を見たことから、少なくとも1000年以上生きていると考えられる。
人物
東方Projectの個人ファンサイト「東方幻想局」には、原作者ZUN氏の回答として妖忌の性格に関する記述があり(Webアーカイブ)、そこから厳格な人物であったことが窺える。
技は盗むものという考えを持っており、妖夢が何か聞こうものなら、一喝するのみで何も教えてくれなかった。しかし東方萃夢想の妖夢のセリフから、次のような教えはあったらしい。
「私は……真実は眼では見えない、耳では聞こえない、真実は斬って知るものだと、お師匠様に教えられてきたの。だから、全ては斬らなければ始まらない。剣が真実に導いてくれるはずなの。」
妖夢はこの言葉を極端に解釈し、辻斬りじみた行動にでてしまう。西行妖の時といい、物事を正確に伝えることが苦手なのだろうか。
近寄り難い威厳と優れた剣術の腕前を併せ持ち、護衛として頼りになる人物であった。ただ幽々子は彼のことを、頼りになるがちょっと苦手だったらしい。
護衛が頼りない妖夢に代わってからは、西行寺家の雰囲気が大きく変わった。そもそも西行寺家には古いタイプの護衛は要らなくなったのだろうと、ZUN氏は語っている。
能力
『~程度の能力』という形では明確な記述はない。ただ、妖夢の師匠であったことや、白玉楼の護衛を務めたことなどから、剣術に長けていたことは推察できる。
同じく萃夢想の妖夢のセリフから考えるに、以下のことは全部できたのかもしれない。
「雨を斬れる様になるには三十年は掛かると言う。お前はまだ、雨の足元にも及ばない 。」
「空気を斬れる様になるには五十年は掛かると言う。でも、なんだかそんなに掛からなそうな気がしてきたわ。」
「時を斬れる様になるには二百年は掛かると言う。……先は長いなぁ。」
二次設定
二次創作では妖夢の祖父として扱われることが多い。
設定のみ存在するキャラクターであり、公式のイラストは存在しない。また、白髭を蓄えた老人の姿が定着しており、この姿に沿ってイラストが描かれることも多い。現在よく知られているこのデザインは、みょふ~会の雨水氏のイラストが大元だと言われている。(関連動画参照)
時折、森近霖之助から派生したこーりんよろしく、変態キャラにされてしまう事もある。可哀想である。
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関連項目
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