1052Midとは、@七葉1052式(仮)カスタムを全面的に改変、ハイポリ化したMikuMikuDance用モデルである。
通称、Midさんと呼ばれることが多い。
イメージショット
誕生の経緯
09年5月に誕生した@七葉1052式(仮)カスタムは広く人気を博したが、同年の後半からMMDユーザーモデルの公開が飛躍的に増え始めていた。特にMMD-PVにおいてはアップに耐えられるハイポリモデルへの需要が高まり、ローポリモデルである@七葉1052式(仮)カスタムの使用される頻度は低下傾向にあった。
toriten氏は@七葉1052式(仮)カスタムver.1.04をベースとしてポリゴンメッシュの細分化、モーフ・骨格・ウェイト全ての造り直しを含む大規模な改変を行った。そして2010年5月14日、三次元CG@七葉のミク動画製作を模索するスレ【ネギ21本目】の記事No.15681にボーン無しモデルが投稿されたのを皮切りにニコニコ動画でも動作テスト動画が公開され、実際のMMDユーザーからの意見を取り入れつつ調整が行われた。このテスト動画の1本目の時点で1052Midというモデル名が明らかにされた。2010年7月3日にtoriten氏のブログにてモデルの配布が開始された。
バージョンアップ
配布開始から1年が経過した2011年7月15日、バージョンアップモデルがtoriten氏により一般公開され、ツインテールモデルのバージョンが初期バージョンのv1.00からv1.11となった。主な変更点としては以下の3点が挙げられる。
- ポリ割りが変更(一部を減らして軽量化)、胸や靴のヒール部分などが形状変更、アームウォーマーが新造された
- 改変オブジェクトルミナスの適用によって一部パーツが発光するようになった
- 上記の発光の強弱、頬の紅潮、ほっぺたのふくらみ、胸のふくらみを調節するモーフ追加
さらに2011年8月1日、上記のツインテールv1.11をベースに髪型をポニーテールにしたモデルも公開された。
モデルの特長
@七葉1052式(仮)カスタムと比較してポリ数は約8倍に増加、カメラをアップにしても全く問題はない。ハイポリ化により@七葉1052式(仮)カスタムではひとかたまりであったツインテールの髪も房に分かれ、自然に流れる髪を実現している。一方、テクスチャは大元のモデルである七葉1052式(仮)の雰囲気を残しており、キュートな容姿と表情は健在。さらにメガネのオン/オフ、眉毛の太さ、その他の調節ができるなど、多彩な表情を作り出す機能を搭載している。
1052Midは初期状態では白い上着を着ており瞳の中の虹彩部分が光を反射している。これらは加算スフィアマップによる表現であり、モデルのpmdファイルと同階層にあるspaファイルをリネーム等で読めなくすると解除できる。h.spaが虹彩、 x.spaが上着に適用されている。両方を解除すると初音ミクのパケ絵風のデザイン(すなわち、ベースモデルである1052Cに近いデザイン)になる。
具体的な作業方法と、スフィア抜き前後の変化についてはこの動画で実演されている。
モデルの改造について
まず用語の定義は以下の通り。
流用: 1052Midと他のモデルのパーツを合体させること(結果として他のモデルのパーツがついた1052Midになるか、または他モデルに1052Midのパーツがついたものが出来る)
改造: 1052Midのモデルに改変者オリジナルの改造をすること(例えば1052Midの○○服ver.などのバリエーションモデルを作ること)
1052Midのreadmeには、
> 「流用と再配布はできるだけ避けて欲しいと考えています」
と書いてあるが、これは上記の定義に照らすと改造モデルの作成&再配布を禁止していない。
toriten氏に直接確認したところによると、改造モデルを再配布する際のルールは以下の2点となっている。
1.オリジナルの1052Midの配布を停止した場合、改造したモデルも配布を止めること。
2.改造したものを再配布する場合はreadmeが例え長くなっても、
・誰が何時
・どの部分を変更したのか
を明記すること。
公開配布されている改造モデル
SWN-G
沢乃向氏による改造モデル。これまでpmd形式であった1052Midをpmx形式とし、pmxの特徴であるAL (Auto Luminous)のモーフや色変更モーフなどを組み込んだモデル。それ以外にも表情モーフが追加・調整されている。同梱されているT×0.6は、ツインテールを60%まで小さくしたモデルで、ダンスの際にツインテールが邪魔にならない。Midさんのメガネはオリジナルでは緑色であったが、SWN-Gではピンク色のキュンキュンメガネ仕様になっている。他にもMidさんを使いやすくするモーフがたくさん搭載されている。
1052Mid PMX +
Panda-Chan氏による、PMX化モデル。ver 2.0の時点ではツインテールモデルしか存在しない。衣装や瞳の色変えモーフを搭載しているほか、「その他」のモーフとして「幸せ」や「悲しい」など複合的なモーフ操作を一元化して搭載している。実際の配布ページであるBowlRollの作者コメントにあるように、DLパスは「mid」である。
主な出演動画
左:v1.00に向けた最後のテスト動画。
右:sparetime氏のフラット5シリーズでは今のところ皆勤賞。特にこの動画ではセンターを務める。
左:電脳世界にぴったりのハマリ役。
右:第5回MMD杯より。顔芸もこなすポテンシャルを見せる。
左:1052Midの誕生日(配布日)をお祝いするMMD紙芝居。1052C、1052C-Reとのやり取りが楽しい。
右:わずかに太く調整された眉で凛々しい表情に。
左:1052Midの多彩な表情を活かした動画。
右:リリースされたばかりのままま式GUMIと並んでもまったく遜色はない。(胸囲以外は)
左:v1.00から一部改変された状態(v1.01)での動作テスト。
右:同じくv1.01で、改変オブジェクトルミナスによる発光を使った動画。
左:ツインテールv1.11を定点観測。一見1052C-Reに近いがおそらくスフィアマップを外している。ふぅ・・・。
右:ポニーテールv1.00を改変し、スパッツ着用にした動画。ナイススパッツ!
左:有名曲のモーショントレースMMD-PV。素晴らしいモーションに乗って見事に踊り切ります。
右:同じくモーショントレースで、3色の1052Midさんが華麗なステップを披露。
左:いーえるP作のプログレボカロ曲のPV。ちなみに七葉1052式といーえるPはこの動画以来のご縁。
右:まさたかP作、色々なミクさんが登場する超有名曲のMMD-PV。1052Midさんが大体主演。
左:1052Midさんのビビッドなデザインが「Yellow」のステージに映えます。
右:サンダーバード2号に扮する1052Midさんが大活躍!第10回MMD杯受賞作品。
左右:pikari(キンゴサンガP)さんのトレースによるPerfumeのモーションを踊ります。オサレPV。
左右:お稲荷さん(深夜アニメP)による、機動戦士ガンダムZZのオマージュ作品。アニメじゃない!
左右:SZVAGさん作の超正統派MMD-PV。Midさんの美しさを純粋に楽しめる。
関連コミュニティ
関連項目
- toritenさんの公開マイリスト
- MMDユーザーモデル(VOCALOID関連)
- MMDユーザーモデル(初音ミク関連)
- 俺得MMDミクモデルカタログ- 1052Mid ver1.11TT
- 七葉1052式(仮) ←MikuMikuDanceに移植された最初のモデル
- @七葉1052式(仮)カスタム ←1052Midのベースとなったモデル
- 1052C-Re ←従姉(?)モデル
- フラット5
- みっしーれ
外部リンク
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