@七葉1052式(仮)カスタムとは…
2009年3月9日にメタセコイア版がMikuMikuDanceに移植されて既に一ヶ月が過ぎていた。
MMDプラットホームは第二の故郷となり、人々はそこでアイデアを産み、モーションデータを育て、そして動画をうpしていった。
4月に動画投稿は初めてというJTomato氏もカスタマイズに挑み、そして一ヶ月の奮闘でディティールは大幅にアップ、5月のモデルデータの配布に人々は歓喜の声を上げた。
「@七葉1052式(仮)カスタム」タグの誕生である。(ナレーション:永井一郎)
概要
開発の経緯
3DCG@七葉で製作されたいわゆる七葉1052式の初音ミク3DモデルデータをMMDモデル化した最初のモデルが七葉1052式(仮)である。七葉1052式(仮)がリリースされた当時(2009年3月~)のMMDはユーザーモデルの黎明期であり、標準搭載モデルとは一線を画した七葉1052式(仮)は広く支持された。しかし七葉1052式(仮)はわずか2000ポリゴンの超ローポリモデルであり、特にツインテールが直線的である感は否めなかった。
そんな中、JTomato氏は七葉1052式(仮)をベースモデルとして改良を行い、@七葉1052式(仮)カスタムとして2009年5月12日に配布を開始した。その後も改良は進められ、物理演算にも対応した。最新版であるver.1.04までに初音ミクのノーマルとスパッツタイプ、亞北ネル、弱音ハク、の計4体が製作され、現在も配布されている。
名称について
タグとして名前が長いため「七葉1052式(仮)改」という短縮案もあったが、JTomato氏は改が改変でなく改良ととられると不本意であるとしてカスタムと命名した。
2009年7月以降のモデルデータver1.04からモデル名は「1052カスタム」となり配布ファイル名も変更された。しかしタグとしては「@七葉1052式(仮)カスタム」が引き続き多く使用されており、名称の移行は中途半端なものとなっている。動画コメントなどでは省略して1052Cと呼ばれることもある。
外見が似ていることから1052Cとその後継モデルの1052C-Reを混同している人も多いが、1052C-Reは作者も異なる上に1052Cをさらに改良した訳でもなく全くの別モデルである。
相変わらずのローポリゴン
(ミクモデル図鑑のシーン3:40から)
頂点数では最多モデルが3~4万であるのに対し@七葉1052式(仮)カスタムはわずか3891。ローポリでもミクの魅力を表現できるという七葉1052式(仮)の良さが受け継がれているカスタマイズである。多くの動画で美人モデルさんとして定評がある。
仕様と特長
七葉1052式(仮)に対するこのカスタム版の仕様特長
- 肩や瞳のボーンを修正、動き破綻を低減
- toonグラデーションを修正、特に顔の血色が良くなった(同梱のtoonファイルを適用する必要あり)
- ポリゴン増、袖の中の手首も描画している
- 「全ての親」ダミーボーンあり、調整がラクに
- ミクは縞だよ派、初期段階から実装済みのコダワリ
モデル採用作品ピックアップ
左:MMD制作で人気Pの@まさたかPのPV
右:MMD杯人気作品の高画質版。激重注意
左:カスタマイズの容易さから、各MMD製作者らによる独自カスタム版も多い
右:電脳世界との親和性は抜群、幻想的なMMD-PV
左:実写とMMDを融合させたPV、楽曲も素晴らしい
右:弱音ハクがついにマイケルの魂を実装
左:手書きとMMDの融合。ふつくしい・・・
右:MMDの課題曲とも言われるウマウマ。モデルの実力を他と比較するには最適。
左:第4回MMD杯のモーション賞受賞作品
右:vocaloid殿堂入りPV
左:第3回MMD杯 未来部門「テーマ賞」を受賞。チョイ役ながら印象的な出演
右:MMD紙芝居。しかし、誰もその1年後を予想できなかった・・・
左:第3回ラジP杯参加作品。非配布モデルである1052Cリンが出演。
右:第1回七葉1052式作品展の(非公式)オープニング動画。同じく1052C非配布モデルが登場。
モデルデータ配布リンク
初音ミクモデルの最新版(ver 1.04)はMMDロダ↓の396番にて配布中。同じく397番では亞北ネルモデルが配布されている。
http://www9.atpages.jp/~mmdaccessory/uploader/
関連コミュニティ
関連項目
- MMDユーザーモデル(VOCALOID関連)
- VPVPwiki ←モデルスペック情報
- 七葉1052式(仮) ←ベースモデル
- 1052カスタム ←@七葉1052式(仮)カスタムのver.1.04のこと
- 1052Mid ←本モデルをさらに改造したモデル
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