VOBとは…
- Video OBject (ビデオオブジェクト) - 主に観賞用DVDの動画・音声・字幕の実体データの部分を担う。IFO等のチャプター制御情報と組み合わせる。
- Vanguard Overd Boost(ヴァンガード・オーバード・ブースト) - フロムソフトウェア作のビデオゲーム、アーマード・コア フォーアンサーに登場する大型ブースター。
本項では2.について解説する
Vanguard Overd Boost とは
読みは『バンガード オーバード ブースト』
アーマード・コア フォーアンサーに登場する人型機動兵器アーマードコア・ネクスト(ネクスト)専用の強襲用ブースター。
ゲーム内でさほど登場機会があるわけではないが、後述の強い印象から作品の目玉として強い印象を与えた。
V.O.B. という表記ゆれが見られるが、この記事内では動画のタグに使われやすい vob 表記で統一させていただく。
開発経緯
アームズフォート
アーマード・コア4に起こった「リンクス戦争」において、人間が乗りこむ小型の兵器ながら、核兵器にも匹敵するとんでもない制圧力を誇るネクストの脅威が知れ渡ったのち、AMS適正という一種の先天的才能が必須なネクストのパイロット(リンクス)の頭数や戦闘力が揃えられないため抑止力として極めて頼りないという事実に各勢力が気づく。
実際、リンクス戦争を制したのは正規軍ではなくただの傭兵…アナトリアの傭兵とジョシュア・オブライエン…であったことから、極論だが才能がある奴が生まれればテロ組織だろうが正規の企業国家を食ってしまえることとなる。
それを善しとせず、権力基盤を安定させたい企業国家は、マンパワーという国力に比例するもので動く対抗策を製造。
そして生まれたのが『アームズフォート』である。
そのコンセプトは速さや長さや数で以てネクストの得意な戦術を潰すことでネクストを上回るというもの。
例としてアームズフォートの顔、“スピリット・オブ・マザーウィル”の絶対防空圏は100km(東京都庁から千葉県全域を覆える)という超兵器である。
対抗手段V.O.B
所詮アームズフォートとて『得意分野でネクストを完封できる』程度に過ぎないのに金も時間も手間までかかる代物。
アームズフォート同士の怪獣大決戦なんて起こり得るはずもない。
そして兵器の生存競争においてネクスト側も黙っているわけではない。戦闘機サイズに収まるネクストの方が効率が良い兵器であるのは確かなのでその弱点を解決できればネクストの優位性を得る。
そこで、とんでもない射程を規格外の高速で突破し、懐にネクストを送り込む手段として開発されたのがこのVanguard Overd Boostである。
あまりに巨大になりすぎた盾を貫く矛。それがVOBである。
だがアームズフォートの有効射程内の劇的な攻撃はネクストといえど一撃で粉砕されうるもので、懐に入ったとて迎撃能力も当然備えている。
そのため、VOBでお膳立てしてもらったうえでちゃんとアームズフォートを沈めて帰ってくるというのはリンクスのある意味で必要ラインの実力という認識であり、ゲーム内でも試金石としてアームズフォートを沈めて来いというミッションが幾つかある。
仕様
細いスペースロケットが束になったような形状であり、翼のような空力制御装置が無い物々しい外見をしている。
サイズは20m弱クラスのネクストというロボットの全高を更に上回る全長により、背部に装着した姿は文字通り剥き出しのブースターを背負った人型ロボットというこれまた武骨な外見になる。
カタパルトで射出し加速、その巡航速度は時速2000kmに到達する。また、ネクスト側のクイックブースト制御にも連動するため左右へ吹っ飛んだり時速4000kmまで更に加速したりとこれまた常識外の速度が出る。
空力設計全くなしでこんな速度で飛ばしたらそれこそ風圧で装甲がひしゃげるのは想像に難くないのだが、これはネクスト側にプライマルアーマー(バリア)があり、それを変形させて空力抵抗を軽減するという機能が付いていることに由来する。そういう意味でもネクスト専用のブースターであるといえる。
ブースターはゲーム内世界の物質であり、ネクストの高効率動力を支えるコジマ粒子由来のものであり、球型の増槽が内部に詰まっており、それを使い切っては排除し、軽量化しながら飛行する。
使用が済んだ場合背中から分離(パージ)され、その後のネクストの制御にぶつかって問題が無いように小さいパーツに分離して飛散する。
読んでのとおりの使い捨てであり、帰還は考慮しない人間魚雷と化す代物である。
主な製造元はGAグループのブースター技術を担うクーガーとされている。オーメルグループ提供の品質も悪くない。
ライバルグループのインテリオンユニオンも研究しているが品質が悪い。目的地到着前に炎上爆発したりする。
ニコニコ動画内での印象
SPEEEEEEEEEEEEED!!
一目見ただけで分かるスピードの権化。財布や敵は勿論のこと装着するロボやパイロットにも優しくない早生まれのオーバードウェポンの一種といっていいだろう。 いや、むしろオーバードウェポンの盛大な前振りだったのか。
ACfAのPVやOPムービーでは精巧さに定評のあるフロムソフトウェア(と白組の協力)で作られた迫力の強襲作戦が描かれており、そちらで大体の印象を知る方も多いだろう。
装着から脱落までフェチズム溢れた描写には変態企業の何たるかのエッセンスが詰まってる。
ゲーム内でもすれ違う物の輪郭も覚束ない速度で敵アームズフォート等の迎撃をかいくぐるという慣れれば天国の気持の良い作戦で登場するため好意的に受け入れられたといえる。
今までのロボットアニメなどでも戦力となるロボット本体よりもデカい加速用外付け装備というのは数多くあるわけなのだが、アーマードコア自体がパーツを組みかえ、異なった外見をしたロボットを操るというこいうことから「装着先を選ばない」というのも特徴として挙げられるだろう。
そしてMMDモデルが開発されればACのみならず他作品のロボットや果ては人間の背中にくっついて無限の彼方へご招待するためモノボケ要員としての地位まで確立しつつある。VOBに罪はない。
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関連項目
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