ニコニコ大百科

>>59
主竜類に該当する生物で歯が生えているのはワニくらいのものだからそれを参考にした

うーん、貴方は「陸生肉食動物」すべてに特徴を重ねているようだけど
俺は系統から「同じ主竜類であり現存する中でもっともティラノサウルスに近い生物」であるワニ以外の生物の特徴はあまり重要ではないと考えてる。
まぁ何にウェイトを置くかの違いだね

だから爬虫類という極めて大雑把な区切りで「基本的に歯が伸びる」と言われても、同じ主竜類であるワニは生え変わる。重要なのはそこだと思うわけで

貴方の主張は「陸生肉食動物はこうだ」というのみで、俺の主張の直接的な反論にはなっていないと思うの

http://livedoor.blogimg.jp/notld_1968/imgs/e/4/e43c46c2.jpg
これが発掘時のスーの頭骨。
少し顎がはずれ気味なのはご愛嬌として、ここからアリゲーターと同じように上顎を下顎で覆う形の顎であることがわかる
つまり、多くの陸生肉食動物と異なり"噛み合わない"
これが同じ主竜類であるワニを参考にすべきで顎が噛み合う大多数の陸生肉食動物を参照するのは誤りだとする論拠

そもそも唇と言うのは哺乳類特有の特徴でしょう。
少なくとも現存する主竜類には無い

>>62
先程はこのお題から離れるようなことを言いましたが書き込んでおきたいことがありますので。
オオトカゲも上の歯列が下の歯列の外側にかぶさるような口の閉じ方をします。
オオトカゲには哺乳類のような頬や母乳を吸えるほどの唇はありませんが、唇で口を密閉します。
今スマートフォンからなので画像へのリンクを貼れなくてすみません。
「monitor skeleton」で画像検索するとオオトカゲの歯の大きさや生え方が分かると思います。
僕はどちらかというと恐竜の歯の生え方はワニよりオオトカゲに似ていると考えています。

>>63
T-REXやワニは顎を閉じるとき「上下の顎骨が綺麗に重なり」「歯が顎骨に覆いかぶさる」
それに対してオオトカゲにこれらの特徴は無く、上下の顎骨に「歯を保持する歯茎のあるべき空洞が有る」
ちょっと似てるとは思えないです。すいません
また、複数回の生え変わりをしない等、やはりワニの方が近い特徴を持っているという点は変わりないでしょう。

唇のような部位も爬虫類のそれは単純に歯の大部分が歯茎に埋没しているというだけ
それは同時に、骨格の歯の大きさに対して実際に使用する長さは決して長くないと言うこと

>>61
>>主竜類に該当する生物で歯が生えているのはワニくらいのものだからそれを参考にした
待て待て。どこにもそんな事を書いてないし書いた覚えもないぞ
君の書き方だと「シャチの歯は生え変わらないのに、ワニとティラノサウルスの歯が高い頻度で生え変わるのは食性のためだ」というふうに読めたから、
歯の伸び方の違いは食性じゃなくて哺乳類と爬虫類の違いだよと書いただけなんだけど。

食性と進化を結びつける方が意味無いですよ。まあ強いて言えば収斂進化ですね。
祖先と子孫の食性が違うことなんでザラですよ
恐竜だけじゃなく哺乳類など他の動物の事も調べてみる事をおすすめします。

あと私の元々の主張は元々>>38の一行目なんだけど明確な回答が未だないよね。
>>41などはわかりやすくするための例だったんだけど。なのでもう一度書いておく。
「昔から思うんだけどティラノサウルスの想像図の顔がどれもこれもムダに怖く描きすぎ」

>>64
ワニの歯列と言ってこのイリエワニみたいに互い違いになってるのを想像していたわけですが、
https://www.boneroom.com/welcome.aspx?c=790&i=3044&n=SaltWaterCrocodileSkullCast#1
このカイマンのは確かに恐竜に近いですね。
https://www.boneroom.com/welcome.aspx?c=790&i=3037&n=BlackCaimanSkullCast#1
僕は歯が顎骨に覆いかぶさっていても、その上にさらに唇があったと思っています。
ちなみにオオトカゲの唇はこんな状態になっています。
http://carnivoraforum.com/topic/9329200/1/
下の歯列の外側に唇があるのが分かると思います。

で、ティラノサウルスの歯は化石で見ると長く露出していますが、
生きていた時と比べて地層中の変形などで歯根がきっちり収まらないそうです。
骨から出ていたのはエナメル質の部分（変色している部分）のみのはずで、
さらに歯茎の肉もありますから、実際はそこまで長くなかったんじゃないかなと。

それにしても、口を閉じたときに歯が露出していたと考えるにせよ隠れていたと考えるにせよ、
今このスレで話しているような生きていた時に歯、骨、軟組織の様子がどうなっていたかという考察を
きちんと行って描かれていない絵が多いのは遺憾ですね。

改めてここで意見を交わせてみるとやはりこの問題は難しいです。
>>64さんは>>64さんなりに自信を持って歯がむき出しになっていたはずだと考えているのだと思いますが、
僕も僕で確信を持って唇が閉じていたはずだと考えています。

補足
>>52の下二行でもいい。
まあ俺が何がいいたいか理解する前に、言葉尻だけ捉えられる事が多いから(実際、捉えられてないけど)
うんざり気味だということもある。

>>61
>>貴方の主張は「陸生肉食動物はこうだ」というのみで、俺の主張の直接的な反論にはなっていないと思うの
いや他の人がすでに答えてくれてたから書く必要はないと思っただけなんだけど。
全く同じ事を俺にも書けっていうの?
じゃあ逆に陸棲動物で口をムキダシにしてるのがなかなかいないのはなぜ?
そこまで聞かないといけないの?

> ID: HP17ss4wNp
あんた完全に勘違いしてるよ。
俺はID: l8ioMSVfHG氏のレスに対して反応しただけであんたの憶測オンリーの主張ははなから眼中に無いんだけど。
ちょっと自意識過剰なんじゃないか？

この際だからはっきり言うね。貴方の言ってる「怖く描かれすぎ」だの「大多数陸生肉食動物は歯がムキダシ」だの、それってただの「仮説」じゃん。前者にいたっては「印象」だぜ？根拠に裏打ちされた「前提」の一つも無いじゃないか。
その点 ID: l8ioMSVfHG氏は自分なりの論拠を提出しているから俺も俺なりの論拠を出して反論したわけ。
そりゃあ元はと言えばあんたの「憶測」が発端だけどあくまでも俺が相手をしているのは>>55の時点では ID: l8ioMSVfHG氏だけだよ

俺はあくまでも「自分の主張」をしているんであってあんたに反論しているんじゃない。それだけは理解してくれ

食性に関しては完全に誤用。申し訳ない。
狩りの手段、つまり極めて強力な大顎を使って獲物に致命の一撃を与えると同時に保持すると言う役割を持っていると言う事に置き換えてください

>>69
最初のIDは ID: QN23bXQjcpの間違いです。
何やってんだ俺･･･これじゃ自問自答じゃないか･･･

>>66
まず、生物の原則として、唇と呼べる部位を有しているのは哺乳類だけ。
例えば魚のメガネモチノウオなんかにも一見唇があるように見えるけど、実際にはその唇から歯が生えている。つまりあれは単純に顎が分厚いという事。

トカゲの有するそれも顎の外皮であって、顎を基点として上下に位置を大きく変えること出来ない。
事実トカゲは歯茎をむき出しにして歯を剥いたりはしないでしょう。
トカゲの唇（あえてこう表現する）は歯茎と離れていないから、そのような動作は出来るはずも無いのです。
また、前回申し上げたとおり、トカゲと歯を有する主竜類では顎骨の構造が明らかに乖離している。
そちらの提供したトカゲの画像からも分かるようにトカゲの歯は大部分が歯茎に埋没しているけど、それが出来るのは分厚い歯茎の存在を前提とした骨格だから。転じて、歯茎と口を覆う肉が咥内で離れていない＝唇を有していないが故に、トカゲの歯は大部分が歯茎に埋没せざるをえない。
確かにトカゲの咥内にも顎と口の周りの肉の間に溝はあるものの、哺乳類の唇と同等のものと呼ぶにはあまりにも浅い。
単純に歯を納めるための溝と見るべきでしょう。

歯を有する主竜類のように、歯の助けなく顎骨だけで口を綺麗に閉じることの出来る主竜類には歯茎と呼べる部位も極めて薄かったと推察できる。事実現代のワニもそう。
であれば歯の大部分は歯茎から露出した状態で、トカゲのそれとは比較にならない長さの歯が常時顔を覗かせているわけです。
如何に死後化石となり歯が飛び出てきてしまったとしても、それなりの長さの歯であれば、この顎骨の構造で歯が露出してしまうことは近い分類のワニが証明している
これをトカゲと同等の薄く上下に稼動しない唇で覆うのは不可能ではないでしょうか？

であれば、歯を持つ恐竜のみが他の全ての爬虫類の中で例外的に、歯茎から離れて顎を基点に上下に移動することの出来る哺乳類と同様の柔軟な唇を持っているのでなければ、やはり歯は必然的に露出するでしょう。
いずれであっても、証明する手立てはもう無い。

自意識過剰?いや君が>>61で俺の>>59を指定したから反論しただけだが。何かおかしいか?
「貴方の印象に過ぎない」と言われれば確かにそうかも知れない。
しかし反証もなしにそう言われるのもね。
まあ確かに、歯のムキダシ説についてはかなり考えて語ってくれてるようだが、
口を閉じる想像図に対しては否定はしないでいてくれるわけだね。

いずれにせよ恐竜に怪獣やモンスターのイメージを持っている人が多いのは事実。
違うというなら恐竜に全く興味のない周囲の人に聞いてみるといい。落胆する事請け合いだ
その原因として俺が>>41で書いたような事を無関係とする方が無理がある
哺乳類にしても、肉食=獰猛、草食=おとなしいというイメージは当たり前のようにつけられる。
恐竜なら尚更。それがステレオタイプってやつだ
あと、歯をムキダシの陸棲動物がなかなかいないのが仮説だって?
一応、白いカラス論を出されても困らないように「なかなか」という言葉を挟んだんだけど。

>>72
いや、俺はあんたの反論>>59は「ID: l8ioMSVfHG氏の主張である>>53に反論した俺」に対して反論したのだと認識していたが、そちらは今までの主張から察するに俺の>>69が>>59に対する反論に留まらず、あんたの今までの全ての主張に反論していたと認識していたんだろ？
>>65であんたは「私の元々の主張は～」と言ったのだから間違いとは言わせない。そしてそれを自意識過剰だと言った。
俺には最初からあんたの「こんなに怖そうなわけ無いだろ」なんて反抗期の子供みたいな感想にいちいち口を突っ込む気なんか無い。
>>61には「俺の主張に対する反論に対する回答」以上の意味なんか無いんだよ

そもそも>>61は反論ではなく俺はあんたとは考え方が違うのだと言ったつもりだったのだが。それを踏まえてもう一度読み直してくれないか？
まぁ互いが間違った前提で反論したのだから俺とあんたのやり取りには最初から誤りしか無かった。前提からして異なっていたんだから>>61は取り消させてもらう。

>あと、歯をムキダシの陸棲動物がなかなかいないのが仮説だって?
じゃあこれも言い換えさせてもらう。「T-REXに近い特徴を持つ頭骨を有している現代を生きる陸生肉食動物は存在しないにもかかわらず、現代の陸生肉食動物の状況からT-REXの生態を決め付けた、極めて大雑把で杜撰な考察」

>>73
またミスった･･･。３行目の一つ目のアンカは>>61です

>>73
君も段々書き方が不遜になってきたな。しつこい奴と思ってるんだろうがそりゃお互い様。
でもな。恐竜の生態を推察する上で今生きてる動物の生態を参考にするのは
実際にも行われてるごく基本的な手法なのに「極めて大雑把で杜撰」とか書いてる時点でお察しなんだよな
食うものと食われるものの関係は時代が違っても変わらない。
赤の女王仮説に則れば肉食動物に共通の行動パターンがあるのは半ば常識のはず。
それも含めて、俺は他の動物の例も調べれば俺の言ってる意味が君にもわかるって散々書いた。
でも君は自分の得意分野に自信持ってるせいかそんな俺の話にまともに取り合おうともしない。
(続く)

(続き)
とはいうものの、確かに君の言う通りこれ以上何を書いても不毛だな
恐らくこの先も俺が何を書いても君はまともに取り合わないだろうからさ。
周りから見てもレベルの低いやりとりだろうし他の人達にも迷惑なのはわかってる
そんなわけで俺はそろそろこの辺で自重しておく
このコメントも捨て台詞だと思って適当に流してくれ。

ただ、前に書いた事とも一部重複するがこれだけは書かせてくれ
当たり前すぎる事だし何度も書くが恐竜は怪獣やモンスターじゃない。ただの動物だよ。
しかしテレビや本で見るのはあくまでデザイナーさんたちが作った「想像図」だ
あれが正確な復元図じゃなくて人の注目を集めやすいような演出や誇張をしているって事は
デザイナーさんたち自身が言ってる事だ。まあ今更これを書くのも自分でずるいとは思うがな

>>75
>実際にも行われてるごく基本的な手法なのに「極めて大雑把で杜撰」とか書いてる時点でお察しなんだよな
違うんだよ。確かにうんざりしてきて余計なひと言が入ったのは認める。でもさ、大事なのはその前の部分でしょ？俺は陸生肉食動物とティラノサウルスではまるで顎骨の構造が異なってると言いたかったんだ。にもかかわらず同様に考えてよいものか、と。
俺があんたに何よりもうんざりしてるのはね、あんたが嫌悪したはずの、「相手の真に言いたいことを理解しようともせず、言葉の揚げ足取りをしているから」
あんたからは最初っから俺の主張を理解しようという真摯さが感じられない。あくまでも俺は自分の主張をしていたと言ったはず。そこで降って湧いたあんたが俺の主張を、自分の主張と異なるからと否定した。
俺にはあんたのしている事が「こんなに怖そうであるはずない」という願望に基づいた嫌がらせとしか思えなかった。

あとティラノサウルスの生態を多くの人間が真摯に理解しようともせず誤った認識をしているのは確かに事実だろう。
でもさ、ティラノサウルスに限らずどんな物に対しても、人が興味のない対象に対してまるで理解を深めようとしないのはありふれた事なんだよ。今後も決して是正されることはないだろう。
気にするだけ無駄だとは思わないか？

まぁ、俺もティラノサウルスの話がしたいんであって口論したいわけじゃないからね。
貴方は貴方の主張をすればいい。俺もそうする。

>ID: QN23bXQjcp
というか最後にこれだけは言わせてくれ。
先に食いかかったのはあんただった。だから俺は当然あんたが俺の主張の誤りを指摘したのだと思った。それならば問題無い。
ただ、あんたが指摘したのは俺の主張とあんたの主張の差異だった。

そちらが先に仕掛けたのだから、この状況なら普通俺の主張をあんたが否定する流れだろ。
でもあんたは自分の主張に対する回答を求めた。
これっておかしくないか？

これが最後まで食い違った原因だと思うぞ。

http://p.cdnanapi.com/r/2014/07/29/02/20140729020338_53d6826a153d9.jpg?quality=85&size=650
この画像のアリゲーターは口が綺麗に閉じていて、見た限りでは口を閉じたときには隙間など無いように見える。
このように上顎の裏側に下顎の表側を密着させることが出来れば、唇が無く、歯が露出していたとしても口を密閉することが出来るでしょう。
ティラノサウルスは下顎のラインよりも上顎のラインの方が一回り広い。つまり、一回り大きい上顎の裏側が小さい下顎の表側に重なるような構造になっている。
このような顎の閉じ方をしたとき、必然的に外側に露出する歯列は上側の片一方に固定される。これは上下の歯列が噛み合うように重なるクロコダイルのそれより隙間が出来にくい。
また、多くの恐竜が同様に上顎の歯が下顎よりも外に来るようになっている。
同じワニの仲間でも、クロコダイルとアリゲーターのように歯列の構成に差異があるにも拘らず、だ。
以上の点から、恐竜は口を閉じる際、歯を重ねてその隙間を唇で覆うという哺乳類のセオリーとは異なり、上下の顎を密着させて口を密閉していたという可能性が示唆できる。
歯ではなく、その土台である上下の顎骨そのものが綺麗に重なる構造も、この説を後押ししているだろう。

少なくとも、新規に歯を覆うような唇を適応進化の過程で形作るより、上顎裏側と下顎表側を密着させて口を密閉させる方が進化の過程としては近道でしょう。

>>79
＞一回り大きい上顎の裏側が小さい下顎の表側に重なるような構造になっている。
ああ、ようやく>>79さんが主張しているティラノサウルスの顎の特徴が理解できました。
てっきりオオトカゲもそうなっているものと思っていましたが、
「varanus skull」で検索してもぴったりそうなっているものは出てきませんでした。
これからは歯がむき出しになっている恐竜の復元画を見たら>>79さんの考察のとおりになっているのだと思うことにします。
（その考察に合わないような絵ではダメですがｗ）

で、ここからが僕の相変わらず頑固なところでして。
まず、口の中が密閉されても歯がむき出しのままでは結局歯が乾いてもろくなってしまうと思うのです。
ゾウやバビルサの牙のように太ければ問題ないかもしれませんが、ティラノの歯の小さめのものだと厳しいかなと。
それと、
＞新規に歯を覆うような唇を適応進化の過程で形作るより～
>>79さんは哺乳類はもちろん有鱗類のような「唇」もないのが主竜類の基盤的な特徴だと考えているのだと思います。
（あ、有鱗類のような唇って「歯を納めるための溝」のことですよ。）
現生主竜類、つまりワニ、カメ、鳥から考えれば理にかなっています。
僕自身同じような道筋で恐竜の大多数に羽毛があったはずだと思っているくらいです。
しかし現生の主竜類3つはそれぞれ個別の理由で唇を失ったように思えるのです。
ワニは水中で口を閉じる時に唇がない方が抵抗が少ないのと、半水生で歯が乾燥することがない。
カメと鳥は唇がクチバシに変化している。
というわけでこれらの祖先や恐竜も歯の乾燥を防ぐために有鱗類のような唇があったのではないかな…と。

きちんと理由を述べて歯がむき出しになっていたはずだと主張されているのでつい対抗心が出てしまいます。
しかし違った考えの方の意見は刺激になります。

>>80
>まず、口の中が密閉されても歯がむき出しのままでは結局歯が乾いてもろくなってしまうと思うのです。
乾燥が歯にどの程度悪影響を与えるのか、調べても明確に分からなかったが、ティラノサウルスにとって歯は高い頻度で生え換わる消耗品。他の大多数の肉食動物の様な永久歯は存在しない。
それゆえに、個々の歯が非常に長い間外気に晒され続けるという事は無かったはずです。
また、他の恐竜の化石にティラノサウルスの歯が折れて食い込んでいたケースも存在しており、ここから事実としてティラノサウルスの歯は決して頑丈なものではなかった事がうかがえることでしょう。

>ワニは水中で口を閉じる時に唇がない方が抵抗が少ない
どうだろう。水の抵抗を考えるなら歯を露出するより唇に収めた方が口元はフラットになるし、そもそもワニはそこまで本気で水中に適用しようとはしてないのでは。
一方で、似たような例としてウミイグアナの唇(ということにします)は退化していない。

>カメと鳥は唇がクチバシに変化している。
そしてトリケラトプス等一部の恐竜もくちばしを有している。
もし仮に貴方の言う通り、現在の主竜類が進化の果てに唇を退化させたとして、恐竜の時代には既にその傾向が始まっていた事になる。

口を密閉するという「目的」こそ同じであれ、くちばしは恐竜の時代に独自に進化した、唇とは異なる「手段」の一つであったように思う。

>しかし違った考えの方の意見は刺激になります。
そう言ってもらえると有難い。
俺も最初期は「参照するなら鱗竜類より主竜類の方が種として近いだろう」という程度の認識だったからね。
そちらの指摘が無ければこうまで話が膨らむ事も無かっただろう

>>81
＞乾燥が歯にどの程度悪影響を与えるのか
実はこんなtogetterがあります。
「ティラノサウルスの牙は口の中に入るのか問題」
http://togetter.com/li/602370
この途中に乾燥してぱっきり割れてしまった歯の写真が出てきます。抜けた人間の歯ですが…。
消耗品だからと割り切る復元も面白いですね。

＞水の抵抗を考えるなら
あ、この水の抵抗って水中で口を閉じる時に口の中に当たった水が左右に逃げる時の抵抗のことなのです。
水が唇にせきとめられるより歯の間から抜けていったほうが口を閉じやすかろうと思いまして。

＞一部の恐竜もくちばしを有している。
獣脚類にも複数いますしね。
そういえばクチバシでなくても鼻筋が角質化した復元もありますね。
歯の上にクチバシがかぶさるように描く人もいますが、さすがにちょっと疑問です。

ティラノサウルスに唇がありそうだと思う理由に、顎に小さな穴の列があるということがあります。
上下の顎の表面をよく見ると、上顎なら歯の根元のすぐ上、下顎なら歯根のふくらみの下に小さな穴が並んでいます。
これは顔面に血管や神経を通す穴だと考えられます。
この血管や神経が向かう先は歯をすっぽりと収める唇ではないかというわけです。

唇で口を閉じる復元は、歯や口の中が乾燥しないようにたっぷり安全策を取っているようなものですね。
唇があると歯や口の中が乾かないことが絵としてはっきり示されているように思えます。
しかしここでのお話を通じて、歯がむき出しになった絵を見ても前ほど腑に落ちなく思うことはなくなりそうです。
唇はあくまで安全策ということです。

>>82
>水が唇にせきとめられるより歯の間から抜けていったほうが口を閉じやすかろうと思いまして。
一方で、より水中に適応した哺乳類、イルカやシャチ、クジラ等の唇は退化していません。
唇による抵抗というのは微々たるもので、適応進化によって是正される程のものではないのでは？

>この血管や神経が向かう先は歯をすっぽりと収める唇ではないかというわけです。
なるほど。確かに可能性としては十分有り得る。ただ疑問は残る
その考察なら穴の位置が唇の根元ということになる。上顎ならそれで問題無いでしょう。
しかし上顎側の歯列全てが外に露出するティラノサウルスの場合、下顎側にあるべき歯を納める溝はかなり深く取られなければならない。と、同時にそこが唇の根元となるはず。
穴が真に唇を動作させるためのものであるならば、下顎のかなり下方に位置していなければおかしいのでは？

歯列に至近した位置であればやはり歯茎とその周辺に血管と神経を通すための穴であったように感じます。

>>83
＞イルカやシャチ、クジラ等の唇
これらが口を開けたところを観察すると、上唇は発達しているのに対し下唇は小さく下の歯が見える状態です。
オキゴンドウでは特に分かりやすいです。
>>82で書いたとおりなら上顎だけ素早く閉じれないことになりますが、元々それでいいのだと思います。
これらハクジラ類は（シロイルカやイッカクを除き）首がほとんど動かない、つまり上顎が動かせないからです。
ハクジラ類は水中では下顎だけを素早く閉じているのではないかと思います。

ところで恐竜でもハクジラ類のように上顎だけ唇を大きく書くことで口を開ければ歯がよく見えるように描く場合がありますね。
別に水中で顎を閉じることを意識した描き方ではないですが。

＞穴の位置が唇の根元
もしかしたら生きているときは軟組織の影響で下顎の穴の列までしか口が閉じなかったのかもしれません。
以前ヌートリアの死体を解体して骨を取り出し標本にする体験をしたことがありますが、
顎関節まわりの筋肉は分厚く入り組んでいて、顎の可動範囲に影響がありそうでした。
まあヌートリアは植物食の哺乳類なので顎関節まわりはティラノサウルスよりずっと複雑なんですが、
骨だけで考えるのと生きていたときの関節の可動域は違うんだと思います。
もしくは先程書いたように下唇は小さかったのかもしれません。

>>84
>もしかしたら生きているときは軟組織の影響で下顎の穴の列までしか口が閉じなかったのかもしれません。
それも可能性としては否定できない。しかし多くの生物は程度の差こそあれ顎の可動域はおおよそ顎骨の可動域に準じている。肉が付いたとてそこまで極端に変わるかな･･･
頭骨の特徴として、側面の穴が多いほど顎の力が強くなる。その部分に顎の筋肉が付くスペースを確保できるからです。そしてティラノサウルス等主竜類は、この穴が最も多い双弓類の系統。
転じて、顎の側面の穴を通じて顎を動かす筋肉が配置できるなら顎の動きを大きく阻害するほどの筋肉が顎の間接部に纏わり付く理由は無いのでは？
以上の点から、肉が付いても顎の可動域には大きな差は出ないだろうと考えます。

もし仮に顎を完全に閉めることは不可能だとして、歯が丁度重なる位置が最大可動域と考えると、歯列を唇で密閉する所謂唇のある復元が俄然真実味を帯びる。
顎を完全に閉じることができるなら唇は必要無し。やや開いた状態が限界なら唇が必要。といったところか。

どちらにしろここで述べられるのはあくまでも仮説止まりで、実際のところは実物を見るか、より科学が進んで解明される範囲が広がるかしないとどちらが正しいか分からんね

>>85
獣脚類のミイラ化石の発見が待ち望まれますね。
ハドロサウルス類などでは見つかっていますし獣脚類でも皮膚印象化石はあるわけですから、
獣脚類の顔面の様子が分かる化石があればいいのにと期待してしまいます。

>>86
今までもそれまでの常識を引っ繰り返す様な発見が何度もあったことだし、一発でティラノサウルスの生態全てに明確な答えが出る可能性もありうるか･･･？
結局、恐竜の生態を知るにはその遺骸を見ることが最も確実な方法なんだよなぁ
その情報源が骨だけでは限界もあるでしょう
或いは俺が知らなかっただけで、深い知見を持つ研究者達からすればとっくに答えの出ていた問題だったのかもしれない。

そういえばそのハドロサウルスのミイラからは気嚢の存在は確認されたんだろうか。
軽くググった程度では気嚢の有無を言及する記述は見つけられなかった。

>>87
今のところ、鳥盤類は気嚢の機能はなかったという説に落ち着いてる。昨日調べたらそんな感じだった。
鳥盤類で20ｍを超える大型の種類がいなかったことを考えても、今のところ気嚢の機能はなかったと考えたほうが妥当かと。

もっとも、近年は鳥盤類にも羽毛らしきモノが生えている化石が見つかってるから、そのうち気嚢を持った鳥盤類の化石も見つかるかも。

>>59氏はスピノサウルス以外のスピノサウルス科の恐竜についてはどう考えているんだろう。
いくら魚食と言っても、ワニと違って頭部は水面よりかなり高い位置に頭部があるわけで、
歯や口腔の乾燥に気を掛けないといけなはずなんだが。
バリオニクスやスコミムスに歯を覆う構造があったとはちょっとなあ…

腐肉食だの走れないだのスピノより弱いだの言われてるを見ると何とも言えない気持ちになる
話題集めのために事実を曲解したメディア(研究者も)と映画の罪は重い