ニコニコ大百科

人の存在そのものを感知する方法、サイコ・コミュニュケーターというものがあるが、それは、人の精神活動、脳波に近いそれをキャッチする装置である。
しかし、そのサイコミュ装置は、人の存在そのものを感知できるアンテナでしかなく、それを識別するのは人の感性によるという問題があった。
装置そのものは、精神波動をキャッチするのだが、その情報を識別するのは、人そのものであるという弱点、逆に言えば最大の利点・・・。
そのために、それを使えるパイロットは、アムロのようなニュータイプと評価される人以外いなかった。
―ハイストリーマー1巻

戦場では、人の意思はより突出して発現し、サイコミュを作動させるのである。
サイコミュは、感知した意思を増幅し発振させ、それによって、対電気兵器のミノフスキー粒子散布下でも、電波で誘導するのと同じように、ミサイルを誘導することができた。
が、サイコミュは、平時の人の意思は拾うことができず、特別な能力を持っているものでないと使えないという欠陥があった。
まして、敵の意思を読んだり、自分の意思を敵に投影して混乱させるというレベルは、アムロのようなニュータイプと呼ばれる人々以外には不可能だった。
普通の人がサイコミュを使うと生理的な強迫観念にとらわれて、自滅をしてしまうのが、最も大きな欠陥として指摘されていた。
が、サイコミュとサイコ・フレームを併用すれば、そのような問題もなく、一般的なパイロットでも、脳波誘導ぐらいはできるだろうと想像された。
さらには、アムロのようなニュータイプが使えば、敵のパイロットの意思まで読み取れるのではないか、と期待された。
―ハイストリーマー2巻

もしかしたらアムロ的な特殊能力者は、実は本来のＮＴではなく
ミノフスキー粒子に感化された結果のただの後天的エスパーだったりして説　をブチ挙げてみる（暴論）
真ＮＴとミノ粉エスパーはまったく異質ではないが後の時代に行くほど収斂進化されてミノ粉エスパーは姿を消していった。
従来設定ファン、特にアムロ信者は絶対容認しないだろうけど。

能力開発や戦乱に巻き込まれずに能力を開花させたNTってほとんどいないからな
平和な時代になれば数が少なくなるのは道理なのかも、逆にいえば極限状況でもないと必要のない力ってこと

>>272
216～ぐらいにそんな内容を書き込んだな。
ジオン・ダイクンのニュータイプ論が出てきたところへミノフスキー粒子が発見され
ミノフスキー粒子に適合した者達がニュータイプと同一視されたことで
ニュータイプそのものの定義がすり替わっていったんじゃないかという話。
少なくともサイコミュの使えるニュータイプと
ダイクンの提唱したニュータイプ、もしくは真のラプラス憲章の言うところの人類の革新は
違う概念の存在だよね。

>>274
だからこそＵＣのオチはちょっとどうなんだろうって感じだったな

「作中で強化人間はＮＴ能力あるけど出力が弱いから偽者ね。
出力の強い天然ＮＴはラプラスシステム起動できるから主権者として認めるわ」
とかビストが言い出したのもあれだけど、それに乗っかるミネバもどうなのよと。

てか、ＵＣの作中で自他の境界を見定めた上で他者と分かり合おうとした人って
作り物の中の作り物、ビスト曰く偽者のＮＴに過ぎないはずのマリーダさんだったよなぁ。
正直ラストはマリーダさん活かして、ＮＴとは能力ではなく在り方だーみたいな
方向に持ってくべきだったと思うわ。

いろいろご大層なこと書いてあるけど、ニュータイプってもともとは雑な脚本の言い訳でしょ

話の都合上、登場人物が絶対に知りえない情報をもとに行動するんだけど
それに対する言い訳としてニュータイプ覚醒して勘が異常に鋭くなったことにしただけ

「ゴルゴムの仕業」とか「スタンド使いは引かれ合う」とかそれと同じ系統の言葉

そういった意味じゃあ、カミーユ発見器のジェリド中尉は完璧なニュータイプのはずなんだけど、
何でスパロボだとニュータイプ付かないんだろ？不思議！！

>>276
MSの性能差があるとはいえ普通の少年と職業軍人が戦うんだから無理も必要でしょ

ジェリドもカミーユの母親殺したときに不愉快な気分になっているからNT的な素養はあるはず
というより誰でもそういった能力の下地はあるんじゃないのかなあ
NTは虫の知らせとか勘が当たるってのを常時発動してるだけで
ジェリドはカミーユ向けにその能力を特化させたとかｗ

>>275
UCの作り物だから出力が低い云々は、ただの兵器では条件を満たせないという理由づけの為の設定という気がするなぁ
NT能力が鍵なのにジオンに固執している連中は合鍵の製造能力=強化人間を持っているのだから。

出生がどうであれ同じ人間なのだから生きていればNTとしての開花も（当然）あると思うし
UCのマリーダさんの最期も、彼女もまたNTだった、という風に個人的には思えたけれど

>>276
そのよくある雑な脚本の言いわけを、あれだけスパッとオチにつなげられるんだから、
やっぱ当時の製作者ナイスプレーとしか言えんわってのが前提にある話なんでね

大体最初が上手くオチすぎててその後の作品が設定に引っ張られたのを、
さらに修正しようと迷走しまくったのがガンダムシリーズなんだよなあ
そもそも続編作っちゃったこと自体が問題だったとも言えるが

宇宙世紀の末期に待ってるのは兵器技術が発達しすぎて絶滅寸前まで追い詰められた人類の
食用人類を生み出す未来だ
ニュータイプも結局滅亡の危機と飢餓には勝てないか
意思の疎通ができたって腹は膨れないしなぁ

>>280
そのGレコでも遂に「伝説のニュータイプ」っていう言葉が出てきちゃったけど
宇宙世紀の後の時代でもパイロットとしての強者に対して用いられているのを見る限りは
やっぱり一般的にはその程度の認識で終わったんだなぁという物悲しさというかなんというか

>>281
いくらニュータイプといってもツワモノなだけだと、戦場では頼れるかもだけど、日常生活とかだとあまり活躍はできないんじゃないかな。日本刀で野菜を斬ったり農作業に使うには使いづらいのと似たような感じで。

元々、苛酷な環境ありきで進化する存在みたいだし、そんな「過酷さ」があるという時点で、さらにその場がないと覚醒できない時点で、どこまでいっても伝説として語り継がれる程度でしかなれないということなんじゃないだろうか。

過酷な環境でもなければ必要の無い能力なのかもね
知り合いや家族が近くにいていつでも会えるのならNTのテレパシー能力とか必要ないだろうし
近くにいる誰か(NT)を感じる能力も必要ない感じで

>>277
ジェリドは死んだマウアーが告げた、世界を正しい方向に、って言葉に耳をかさず
野心みたいな即物的な物にしがみついた結果、ニュータイプになる可能性を閉ざしてしまったのではないかな
富野メモでシャアは憧れだけでのニュータイプの能力を捻出させたと言われてるけど、ジェリドはその逆なのかもしれない

シロッコ・ハマーン・アムロ・シャア
大人のニュータイプは人間に対してすごい上から目線だよな

ダイクンがニュータイプ論を唱えた時って戦時じゃなくて、宇宙開拓の時だから極限状態っていうのが争いや闘争ではない生命の危機で他人と助け合わなければならない状態だった。本来の意味でのニュータイプはここで覚醒して、隣人愛的なものを発揮していけたんじゃない？
結局、ニュータイプへの覚醒が戦時っていう更なる極限状態時に多く発現しちゃって、感応する内容が憎しみや恐怖みたいな負の感情に偏っちゃったから、ニュータイプになった人が歪んでシロッコみたいのになっちゃったんじゃん？
さらにニュータイプを兵器って考える人も出てるし、そういうの汲み取ってったらオールドタイプを醜いものと考えちゃうのも当然だよね。
戦時中に生まれなければ本来のニュータイプになれたかもしれない。

シロッコに関しては本人の気質なような気も、それこそオールドもニュータイプも関係なく個々に持ち合わせている性格的な
シャアあたりはニュータイプの感性とアムロ含めた周りからのプレッシャー（ダイクンの息子である事を含めた期待感）によって歪んだように感じるけど
ニュータイプ側が一方的にオールドタイプの心を覗いてる時点で全員がニュータイプにでもならない限りは戦時中でなくとも状況は変わらないと思う
極限状態での人間の感情自体そこまで良い物でもなさそうだし、察した上で助け会えるかはやっぱ個人での気持ちや性格によるだろう
隣人愛を発揮しやすくする物ではあるけど本当に隣人愛を発揮出来るかはニュータイプとは関係ない場所にあるんじゃないかな
そういう意味でニュータイプってのは単なる能力でしかないのかもしれない

結局オールドタイプはニュータイプを理解できず、ニュータイプは天上人気分でオールドタイプを見下すことしかしないから両者が歩み寄ることはないってことだな

というか、Vガンで能力者をニュータイプじゃなくてサイキックと呼んでたように
能力者＝ダイクンが提唱したニュータイプじゃないってのはよく言われてることだよね
そこをオールドもニューもまるで理解しなかったってのが問題だわな

超能力（ニュータイプ能力）に限らず、指導力とか軍事力とかどんなに強い力があっても
心が伴わなければどうしようもないってのはZ～逆シャアのシャアからもよくわかる話で
どっちかっていうと、西暦の現在から地球連邦が産まれるに至った段階
つまり、人種とか国家とか宗教の垣根を越えられる「新しいステップ」に到達できる
他者を受け入れられる精神性こそが人の新たな可能性＝ニュータイプなんじゃないかね

なんで、どうしてもUCのオチは納得できないんだよな
感応波の強弱で真のニュータイプかどうか決まるし、感応波が強ければ政府参画が許されるってのは
それこそギレンの言った優性人類生存説とおんなじなんだよね

あくまでも完全に取っ掛かりがない時でも相互理解するために、極限状態で発達する力ってだけで
殺し合いまではいかないくらいの平和な世界じゃ超能力染みた力での高次の相互理解なんて必要なくて、普通に会話とかのコミュニケーションで充分だしそれが本来自然にあるべき姿なんじゃないか

感応派によるニュータイプ能力は完全なる相互理解の為の能力ではなく
どんな時でもそこそこ分かり合ってよろしくやっていく為の能力っていうか
完全に分かり合えないのは悲しいけど、全てが全て分かり合う必要も無いよねっていう

主人公格の強力なニュータイプって、親の愛情を十分に受けて育たなかったキャラが多いな。
もちろんシーブックみたいな例外もいるけど。

>>290
むしろ赤の他人とすべて解り合えるなんてカルト宗教じみていて怖いわ

あと禿は最近ニュータイプは感応云々じゃなくて意識の問題って定義してるよね
だから戦闘能力だけはやたら高いけどどこか悟りきれてないアムロは結局サイキッカー止まりだ

>>291
テム・レイとカマリア→悪い訳ではなさそうだが、夫婦としては冷えてる。
フランクリン・ビダンとヒルダ→完全な崩壊家庭。
ZZ→存在感なし。
レズリー・アノーとモニカ→互いを尊重し合ってるが、結局は崩壊家庭。レズリーは良夫。
ハンゲルグ・エヴィンとミュラー・ミゲル→最初から夫婦ではないが、教育熱心（森に放置も教育の一環）。

ニュータイプ像と家庭像はやはりVガンでかなり変わってると言う指摘はあるね。

>>291
クロスボーンのトビアは､両親死んでるけど叔父夫婦にしっかりと愛情を持って育てられた､って設定があったはず

別作品の話になるがガンダムXにおいて人間的に「成長」したガロードがニュータイプとして「進化」した（と思われる）ティファの予言を覆したことを思いだした

全人類のニュータイプ化が進み家電などにもサイコミュが使われ始める
↓
喉が退化したり攻殻機動隊の電脳閉殻症のようにニュータイプ過ぎて日常生活に支障をきたす人が現れ始める
↓
人間では無くなることに危機感を覚えた人たちが反ニュータイプ派になる
↓
ニュータイプ派と戦いが始まるが圧倒的に強くても相手の死を感じてしまうニュータイプ派が外宇宙にまで撤退
↓
労働のサイコミュ化
意識の疎通で技術力が超過速
テラフォーミング用の機体が地球圏まで漂流　→　ターンエー
↓
意識の共有のし過ぎで個の境界が希薄化
死んでも回りがサイコミュだらけで動かせるので生死の境界が希薄化
↓
物質に干渉することに飽き眠りにつく　→　イデ

って感じの事を妄想したことがある

>>UCのオチ
>>感応波が強ければ政府参画が許される

作中でどう解釈されるかはどうでもよくて、新約ゼータを踏襲してる隣人愛的な(或いはもっと広義な)意味で捉えれば良いかと
あと単純に年寄りは若者に可能性を託せってメッセージとか、現実を開拓してゆく若者にとっての一つの救いとして

新人類ってレッテルだったと思うんだ
上の世代から見て理解できないから、なんだあいつらは、と
ニュータイプって言葉が凄いのは、力関係を逆転させてしまったこと
大人が理解しないだけで、凄いんだと、まずは反発して自己を保った

でもそれだけだと現実には勝てないわけで、結局潰されてしまい、そういう『潰された可能性』への慰みとして、カミーユは崩壊した気がする
(同時に、ニュータイプに憧れた子供も巻き添えにした)

UCの最後は、本来の意味でのニュータイプに回帰する可能性があるんじゃないかな
超能力者としてのニュータイプ論は作中でも下火になってるし
そういう意味で、迷える若者への宗教として完成した気がする

と同時に00のテーマに被る(でも00はアムロ殺しと取られかねない)

まあ、報われるのか一切の保証がないゆえに、信仰なんだが
信仰のイメージの中から出る反抗と、イメージを得られずに暴走する反抗には天と地の差があるのよね

異端的な新しい若者(アムロ)とUCの真・ニュータイプは別物なのに
そこを混同できるのが素晴らしい作り
アイデンティティを半ば維持したまま、本来あるべき姿に回帰している

んー、個人的にはユニコーンの作りはなんだかなぁというか不満な部分が気になったな
なんというか、ガンダムオタクが作ったガンダムって感じで富野監督は否定しそうな

ニュータイプ思想の取り扱いについても、作中の描写はどうあれセリフで
「本物のニュータイプ（＝ラプラスで想定された新人類）は感応波が強く、作られた強化人間は感応波が弱いので偽物」と明言されてしまっていて
その意見に乗っかる形でラプラスを託されたのが、よりにもよってミネバってのがまた
さすがに、福井にその気があったとは思わないけど、形としては完全にザビ・ジオン公国の再現じゃないか

ミネバ自体はある程度キレイな物言いというか、隣人愛を持ちましょう的なことは言ってるけど
物語全体の形としては、「優性な人類こそが指導者・政治参画者足りえる」って形に収束しちゃってて
能力とか立場とか、そういう虚飾を取り払ったありのままの生命として他者と向かい合えっていう
イデオンとかキンゲで富野監督が語ってきたテーマを否定するというか、飲み込めてない感じがする
ラストになって無理くりマリーダを殺しにいったってのも、なんでそうする必要（物語の進行・テーマ上）があったの？って感じだし、「強化人間は死なせとくのがお約束だしー」的なガノタ臭さがなー
いっそ、ガンダム好きだからやりたいことやったっていうんだったら、掟破りの強化人間大勝利ＥＮＤやりゃよかったのに
Ζからこっち、ヒロインやライバルで出てきた強化人間（似た物含む）でハッピーＥＮＤ迎えたヤツいないわけだし


00はその辺、ちゃんとテーマ立てて3部構成（映画含む）でしっかりと書いているのは好印象だけど
ラストが、「結局人は（生物的な意味での）人間のままでは分かり合えない」て方向に行っちゃったのが残念
いや、ＳＦとしての面白さは間違いなくあったんだけども、富野監督の作品群で語られている
人と人とが如何にして判り合って（判り合えず）いくかってのと付き合わせると
イデオンの発動エンドと同じ結論になっちゃってるなーというのが

Gレコに登場したムタチオンは宇宙に出ることによって生まれるいいことずくめの新人類
って都合のいい存在を否定したかったのかな