ニコニコ大百科

ヤンがどっかだかの出版社から「自伝（だったと思う）書きません？初版は○○万部で、印税はどうとか…」とか持ちかけられたエピソードがあって、
地の文で、ヤンがもし本人の希望どおり歴史家になってたとして本書いてもその一万分の一も売れないであろう、とあったからね
比較の対象としての軍人のヤンが超有名人で英雄だってことを差し引いて考える必要はあるが学者としてはたぶん大成はしなかったんだろう
本人もひっそりやっていきたがりそうだがあんまり売れないと少しはがっかりするかも、生活もあるし

平和な時代でも
日銭を稼がなければ明日の食事が無いという状況に追い込まれれば
それなりに実力を発揮しそう

実際、同盟軍士官学校の学費免除枠に合格できるぐらいのインテリが全くの無能であるはずがないので。
平和な時代・世界であっても似たような組織で「有給を必ず使い切る無駄飯喰らい」にはなっていたと思う。
ただ、ヤンの性格・志向よりも能力が軍事特化なので軍が全くないような世界ではさすがに生きづらいか。

ホント主張は民主主義擁護の英雄だな
国を守るというのではなく（何度も守ったがｗ）民主主義の火が消えない為に命を懸けた
頭お花畑で非現実的な現代の左翼でもないし、かと言って国を大きくする為に侵略を用いようとする昔の右翼の思想でもない
ただただ民主主義を愛する人
それを愛するあまりに地位や立場を求めず、その理想が本人の足を引っ張った事実

地球教が余計なことしてなければなぁ・・・

ヤン本人が悪いわけじゃないんだけど、彼と意見を違えた人って
「あーあ、ヤンの言うこと聞いてれば死なずに済んだのになあ」
と無能描写をされて引き立て役に使われるケースがほとんどでなあ

ヤンも別に全能というわけではないし、そうする義務はないにしても
もう少し理解できなかった相手にはわかりやすく説明をし直したり
相手の機嫌を損ねないように話す能力があればとつい考えてしまう

仮に伝えていても、特に政治家連中は変わらなかったと思うけどな。
思うにラインハルトが生粋の武人かつ清廉潔白すぎて、政治的な権謀術数が入り込む余地がなかったというのが肝なんだろう。

例えば帝国が攻めてきた場合、政治家連中は賄賂を渡すなどの手法を使って怪我を抑えようとするだろうが、ヤンは小競り合いをした後「もっと相応しい場で決着をつけよう」というメッセージをラインハルトに自主的に感じさせて怪我を抑えるだろう。

ゴールデンバウム王朝時代は政治家の手法の方がヤンの手法より上手くいくだろうが、ラインハルトにはヤンの方が上手くいく。

つまり餅は餅屋ってことだと思う。
仮にオーベルシュタインの立場にラングみたいな奴がいた場合なら政治家は上手く立ち回れたかもしれないが、銀英伝は軍人vs軍人の様相になっていて、小物が手腕を発揮できない時代の話なだけかと思う。

>>425
まあ、そこもラインハルトとの違いよね。
ラインハルトは嫌なやつでも野望のために接点持ったりはしたけど（皇帝になった後も、皇帝なのに嫌いなやつになんで会わないとならないと言ったりするけどｗ）
ヤンは嫌いな人をがまんするという発想は皆無だから。
近づかないだけだけど。
理想のための滅私奉公というところからは遠いのよね。

>>424
ヤン提督を真に賞賛したいなら２～３行目は蛇足。
取り分け『現代の』『昔の』という接頭語に、時事性に拘泥して左右思想の中立性さえ擬装し切れない独善性が現れている。
８行目にしても地球教はおろか宗教自体が無用の長物という世界観なのだから、物語上の必要性を無視して言えば「存在自体が余計」。

提督が『それはことばを使いつくした人だけが言えることだ』と仰る通り、余分に言葉を使いこそすれ尽くす努力を怠ったが為に、結果として言葉では伝えられない程の馬鹿さ加減が伝わった（苦笑）。

ヤン提督を真に賞賛したいわけでは無いのは、文読めば分かる話だけどね。まあそれは当事者同士にまかせて別の話。

ヤンは民主主義の権化というよりも自由主義者の印象が強いんだよね。そしてそれはリベラルとかアナーキズムとかの方ではなく、リバタリアンに近い印象がある。
クリントイーストウッドなんかがリバタリアンなんだけど、(戦争に対するスタンスなんかは似てそうかな)この自由主義は公平性を求めるリベラル左翼的なものでもなく、無政府アナーキーなものでもない、
個人の自由も政府の支配の自由も認めた矛盾した自由主義。
んで自由主義が失われそうな窮地で自由主義維持には民主主義の存続が一番手っ取り早いとヤンは判断したので、そこでやっとヤンは政治的に動いたのかと思われる。

ライトノベルに大量の「ヤン擬き」を生み出した偉大なキャラという印象。
ヤンて「教育」とかにはどんな考え持っているんだろうな？本人は放任主義で育ってきた分、ユリアンに対しても放任って言えば放任だったけど。

ヤンと教育ってテーマなら、預かった小鳥に餌やるの忘れて部活に言ったユリアンに夕飯抜きを命じたエピソードが浮かぶな。小鳥一羽と言えども、預かった命を軽んじるんじゃない、って考えたんだとしたら、意外なところで見せた「軍人らしさ」なのかな。

「父親役としてのヤン」は多分、体罰は絶対容認しない主義だし、細かい事には大らかなんだけど、寛容と無原則の間に一本太い線を引いてるってことだと思う。
だからヤンは結構うまく父親代わりをやれてると思うけど、ヤンも「自分にとっての父親代わり」みたいな「自分に道を示してくれる存在」を求めてたんじゃないかな。16かそこらでお父さんと死別して、本編開始時は30歳前だもんなあ。
だからビュコック爺さんをあそこまで慕ったのかも。

ユリアン自身が「提督が僕を叱る時は困ったようにユリアン、ユリアンと二回呼びかける」とかそんなこと言ってた気がするから叱る事もあったんだろうしね
淡々と諭すようなそんな印象有る
ヤンの叱り方って

ヤンなら恐らく、間違ったことしたら説教で完膚なきまでに叩きのめせるだろうしその自覚もあるだろうから、ユリアンが全うに育ってて尚且つお互い打ち解けてるってことは相当気を遣って接してたんだろうね。勿論良い意味で。
頭脳明晰で理屈っぽいけど、周りも見えてるし思いやりもあると、こうしてみると何か浮世離れしてるキャラクターだｗ

>>433
考えてみると、ヤン本人は自分自身の事を完全無欠な親ではないと思ってるけれど、
父親としてみてもかなり上質な方に分類されるよね、はっきり言って
ヤン自身はユリアンが軍に入るのに反対していたものの最終的には折れて軍属にし、シェーンコップやポプランを教師としてつけたりとかしてるんだよね
ユリアンの意思を尊重しているからできることだと思うんだよ
何というか言葉にするのは難しいような気がするけれど
自分を基本的にはアドバイザーというか助言者というか
知識や考え方の例を見せ、ユリアンの反残材量を増やすのに徹してたというか
正直、エヴァのミサトさんより良くも悪くも精神年齢は上だと思う

>>429
「真に民主主義者として好評価しかつ限界を惜しみたいなら」程度の表現がより適切だった。

今後もことばを使い尽くすべく努力せねばならないとして、殊更自由主義者扱いするのみならず既存の型に当て嵌めようとすると無理が生じると思う。
特に「大きな政府による管理か小さな政府による放任」かといった領域に踏み込むと、三国志通俗演義風スペース舞台劇？の主役だけに尚更そうなるだろう。
殊更賛同を求めない思考実験としての準えに関しては、「私は否定しません。」の一言に尽きるが。

郷田ほずみさんにコーヒーを泥水と言わせたのかな?

>>429
うんうん、合ってるよ。
だからこその「近い」表現なんだけども
色々な主義、固定観念を否定し、個人主義、客観主義的になるのがヤンだと思うので近いものを書いてみた
様はどの主義に対しても客観視して、欠点を見ちゃうのがヤン

ユリアンの教育に関してはユリアンの元からの資質が関わってそうかな
ユリアンは生活能力がありそうだから、そこはヤンが教育しなくても大丈夫そう
よく話し合いをしている点は、自然に教育者となってるんじゃないかな

アンカＭiss
>>435

ヤンとユリアン、ミサトさんとシンジの関係性の相違点は色々あると思うけど、同性か異性かってのも大きいんじゃないかな。
ユリアンもシンジも思春期まっただ中なんだし。

>>430
何とは言わんが今期でも「ヤン擬きかな？」って感じのキャラ見たなあ

銀英伝より前にもそういうキャラはいたかもしれんが普段は木偶の坊扱いでも事が起こると凡人には思いもよらない策をひねり出す智将系キャラって受けが良いのかしら

>>434
っていうか、エヴァンゲリオンの大人たちはみんな自分のことに手一杯で
チルドレンにどう成長して欲しいかとか考えてる余裕ない人たちばっかなんだもの
比較にあげちゃうこと自体がそもそもあれ

ヤンは色んな意味で精神的に余裕を感じる大人だと思うけど
ところどころに子供の部分も残していると思う
ラインハルトほどではないが

>>420
だからこそ、「年金で生活が担保された上で」歴史に関する本でも書きたいなあ、ってことなんだと思ってる
（自分が制御しうる範囲の財産はその人の人生を豊かにするという父の教訓もあいまって）

>>440
ラングリッサーIVのウェラーとか戦国無双の毛利元就とかラノベだけじゃなくてゲーム方面でも
モロ過ぎて……大石蔵之介の時代から、「実は切れるけど普段は昼行灯」は日本人にウケるキャラ類型だと思うの

どうにも、普段から能力をバリバリ表に出す人間は嫌われるからねえ

能ある鷹は爪を隠す、食い付く犬は吠え付かぬ、鳴かない猫は鼠捕る
大賢は愚に近し、大才は愚の如し、深い川は静かに流れる……
ことわざを挙げてみるだけでもキリがない

あとは「周りに認められていないだけで実はとても優秀」というキャラ付けの方が
自分も認められていないけどもしかしたら……みたいな変身願望を満たすのかも

出る杭は打たれるともいう
日本の職場は突出した一個人より足並みそろえる人間こそ大事…って感じだから
それはそれでいいんよ

ヤンってアスぺっぽいんだよな。
理屈っぽいし、部屋がユリアンがくるまで汚かったし、学生時代の成績は得意不得意の差が激しかったし。
社会的にかなり成功してるから、発達障害と診断されることはないだろうけどかなりズレてる。
奇人変人の範疇に入ると思う。

というかアスペの症例が天才のよくある特徴と似てるだけなんだけどな
こういう特定の分野にだけ突出したタイプだと余計に

OVA版だと、ヴァーミリオン会戦で旗艦の後退許可を求められた際の反応が「うるせーなー、今それどころじゃねーのわかってんだろ？」みたいな、あの人にしちゃぞんざいというかやや荒い口調だったのをふと思い出した。（原作だと鷹揚な態度だったらしいけど）
さすがの魔術師ヤンも、ラインハルト相手じゃナーバスにもなるか。

そりゃナーバスにもなるさ。一時的に戦力を五分五分に出来たものの、時間がかかれば帝国軍緒将がすっ飛んでくる構図だったし。
ラインハルトと直接対峙した他の戦闘にはない焦りがあったんだろう。

ヤンは同盟を滅亡から救うことはできなかったろうな。
同盟の腐敗が進み過ぎて革命で現政権を打倒するしか方法はなかっただろうけど、本人はそれを嫌がってたし。