ニコニコ大百科

148 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/03/08(火) 22:44:09.48 ID:0ySWXhYH0
この物語はここまで登場人物が「利己的な願望」と「自己犠牲」の狭間で
葛藤することが主なテーマだったように思う。
思えばほとんどのキャラクター達は状況も手伝ってか、そのテーマに
対してどちらかの選択を行い、また主人公のまどかは
その選択を保留し続けている。

ここでポイントになるのはまどかは自身の意思で保留しているのではなく
マミの死というあまりに残酷な現実に対して対処療法的に自身の願望を打ち消し、
魔法少女の残酷な真実を前にその選択を覆そうとしたことだ。

物語の中ではこの2つ振り幅は極端で登場人物達はいつでも択一を迫られている

一方、中沢は「卵が固焼きか半熟か」という質問に「どちらでもいい」というで
新たな選択肢を提示した。

これをこの物語においては２者択一で描かれてきた「願望」に置き換えると
「自己犠牲ではなく自己を充足させる為の奉仕」だとか
「利己主義ではなく、他者を生かすことで自分も生きる」といった
選択もありえるということを言っているものと考えることもできなくはない。

つまりバランス感覚の欠けた登場人物達の中において
彼だけが孔子の「中庸」を体現していると言える。
最後に中沢の「上條、怪我はもういいのか？」という発言に対して
孔子も馬小屋が火事になった時、真っ先に「怪我をしたものはいなかったか？」
と聞いたというエピソードが残っていることを補足しておく。

151 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/03/08(火) 23:34:49.29 ID:Qv8GRFlp0>>148
西洋哲学に目を向けるとアリストテレスも中庸を美徳としていたな

アリストテレスといえば、彼の考え方には、現在のまどかマギカの状況に良く合致する部分がある
「立場が変われば、幸福の形も変わる。奴隷には奴隷の、貴族には貴族なりの幸福がある」
彼の主張の一部を要約するとこのようになる
QB族の考える善と、人類の考える善
それらが食い違っているという現状をまさしく言い当てた言葉ではなかろうか

また、彼はこのようなことも述べている
「“最高の幸福”とは、“最高の個人”にとっての幸福だ」

最高の個人
この言葉をまどかマギカに当てはめるとするならば、一体それは誰になるのだろうか
候補は複数あげられる

魔法少女として最高の資質を秘めたまどか
高度な文明を味方につけたQB
時間という本来超えられない筈のものを操作できるほむら
そして、中庸という一つの徳を見せてくれた中沢

中沢が今後どのような形でまどかマギカという物語に絡んでくるのか
彼にとっての幸福とは、一体何なのか
残り僅かとなった今作だが、中沢の動向から一時も目が離せない

155 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/03/09(水) 00:26:40.00 ID:WcmpLjSG0>>152
ＥＤは目でもあり中で膝を抱えている描写は子宮でもあるようでもある

神話の世界では目から何かを生み出すエピソードも多い
ＯＰでも本編でも重要な場面で涙や雫の描写が多いので
こういう関連性はあるだろう

これらは「魔法使い」ではなく「魔女」と表現されるように女性的に表現される

むしろ卵や婚姻に執着する教師に対して一歩引いたスタンスを取り
おおらかさや、あたりまえの気遣いで表現される中沢性とは対極にあるものだろう



ここでは

156 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/03/09(水) 01:00:37.00 ID:3HpHbW9t0仏教の悟りは中道にあり
お釈迦様は苦行をし、苦行では悟りは得られなかったとし
中道の中で悟りを得た
善悪の行方が分からなくなった本編において
中道を行く中澤くんこそが、最後の光明になる。

163 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2011/03/09(水) 12:20:21.93 ID:WcmpLjSG0
名前に必然性があるとしたら

・「暁美（空け身→空蝉：現世？）ほむら（炎→命？）」
・「鹿目（要：中心）まどか（惑う）」
・「美樹（幹：中心）さやか（清か：明らか）」
（美樹・幹両方の意味での結末が「佐倉（桜：散る？）杏子（結実）」
（結果として「志筑（雫：涙）仁美（瞳）」（地名の志筑もかつてはしずくと呼ばれていた）
・「上条（上辺の関係と条件付で）恭介（恭しく介護される）
・「中沢（中庸を体現しつつ最後に皆をザワザワさせる）」

声の人の出世したな・・・声優アワード主演男優賞受賞

だからこその端役ながらの起用だったのかも
今やったらそれこそ主役級の活躍とかするかもしれん

転勤族だったから、転校生の隣の席の子が叛逆で重要人物になるってのは凄くよく分かる。
ほむら視点で、ほむらはすごく孤独で、そのときに物理的に一番近くに居たのは彼だったんだよ。そして、物語のヒーローのように彼女を救うことはなかったけど、悪くはない雰囲気をもってほむらの印象に残ったんだろう。それは転校生にとってとても大事なことだ。

中沢「あなた怠惰デスね？」

まさかのマギレコ出演
しかもほむらの隠しボイスでほむらに言及されてるという

ひょっとしてほむらにまどか（友情）とは別の意味で好かれてる？

家庭環境によっては、全く家事をせず家事が大変って発想すらそもそも無い事も珍しくない中2男子で、「お皿を洗うの大変」という言葉が出て来る時点で、相当気配り出来るヤツなのかもしれない（だからこそ先生も「彼なら私を傷付けるような余計な事言わない」と2回も当ててたりするのかも）
眼鏡時代のほむらは、授業について行けないような場面もそれなりにあっただろうから、隣の席で気配りの出来る彼に助けられた事もあったのかもしれないな

そこにシビれる憧れるも中の人同じだったり地味に存在感出してくるな