ニコニコ大百科

新ゴジラのテーマが伊福部先生のリトミカオスティナータっぽい

明日NHKのFM放送で伊福部昭特集やるらしい
http://www4.nhk.or.jp/hibiki/

>芸術はその民族の特殊性を通過して共通の人間性に到達しなくてはならない
これってつまり、それぞれの民族の文化を共有し合うということなのか？

民族的な特殊性を普遍的な物に昇華させる、だとか
民族的な特殊性の中にある普遍的な物を昇華させる、
みたいなことだと思ってた。

人間の深層意識には民族共通の普遍的無意識層、さらに深くには人類共通の普遍的無意識層があり、そこへたどり着くには民族性を無視することはできない。という意味だよ。
伊福部はユングの支持者だった。

「リトミカ・オスティナータ」のこのバージョンの音源が廃盤のままなのが痛い。

>>sm2237157

今更だが、MEG-CDで再版されてたんだな。今日タワレコ新宿店で買ってきた。飲み会の帰りで泥酔状態だったもんで若干店員さんに迷惑をかけた気がしないでもないが、音盤は手に入ったんで結果オーライということで。

>>azB00R4TG29I

持論として「音楽家は映画のOPとEDには意見が言える」だったそうです

伊福部明氏の曲の中でも、もはや自衛隊のテーマ的な印象で知名度が高い、
"怪獣大戦争マーチ"だけど、この曲が、氏が戦前に海軍からの依頼で作曲した
"古典風軍楽「吉志舞」"の別編曲であることはあまり知られていないね。

シン・ゴジラには伊福部の直系使って欲しかった・・・・・・

鷺巣詩郎だって優秀じゃないか、ただし伊福部昭とは音楽性が違うけど。

シン・ゴジラの予告見ると、あの画面の雰囲気には鷺巣詩郎が合ってると思う
むしろギャレゴジの音楽が伊福部節を意識してた気がするわ

シン・ゴジラは伊福部曲が要所要所で使われていた
その場面もまさに正しい使い方といった感じで
旧来のファンはおおっ！ってなること請け合い

いやあ、平成になって20年以上たって、映画館で伊福部音楽を堪能出来るとは思わなかった。

シンゴジを見て、人生で初めてちゃんと伊福部BGMが使われてる作品を見たって感じがする
昭和とかの作品を見たことなかったから　テレビとかだけでこういうのは聴いてたから
そうかこういうパワーがあるものだったんだゴジラのBGMって　と心から感じた。　それなりに若い世代として本当に伊福部楽曲と出会わせてくれたシンゴジラに感謝してる。

あくまで俺の持論だが、伊福部さんは恐らく世界で初めて「怪獣映画」「SF映画」などの特撮映画に＜血沸き肉躍る熱く燃えるテーマ曲＞を導入した人なんだと思っている。
当時の海外の怪獣・SF映画をユーチューブとかで色々調べて見たけど、伊福部さんのような熱いテーマ曲をBGMに使っている映画はほぼ０だった。特に怪獣物はホラー映画調の曲が殆どで、SF映画は壮大な楽曲ではあったけどどこがのんびりとした牧歌的な曲が殆ど。これ等の映画の曲では大抵熱く燃えたぎる高揚感は殆ど無いし、今聞いたらやはい古臭いと思う曲なんだけど、伊福部さんの曲は
半世紀以上たっても全然古びてないし今聞いてもテンションが上がる曲ばかり。
今回のシン・ゴジラでそれが改めて実感するよ。

>>46 「血沸き肉躍る熱く燃えるテーマ」もそうなんだが、個人的には「神経をごわごわの軍手で直接逆撫でられるような音楽」としても伊福部昭の曲を使ってくれてるのも嬉しいんだよなぁ。初ゴジの「ゴジラ再上陸」のテーマが流れた時の、モノラルで音が荒いことも相まっての強烈な異物感は凄かった
ある意味、ポピュラーな音楽の作曲もしていた伊福部昭だけじゃなくて、形式を捨て去ってもより動物的で本能的な恐怖や歓喜に近接していった現代音楽の作曲家としての伊福部昭（実際ストラヴィンスキー好きでもあったわけだし）を理解してくれてたんだなぁって

なんつーか、シン・ゴジラは既存の曲を流してるのに伊福部先生がシーンに合わせて新しく曲を作った様に感じたな、頭で整理すれば故人である先生が新曲を作るのが不可能な事も音質的に違う事もわかるはずなのに「このシーンの為に作った曲」とか「場面に合わせて意図的に音質を荒くしてる」って風に感じた

宇宙大戦争マーチですら「なりふり構わず使えるものは何でも使え」ってヤシオリ作戦の描写と「音を外そうが勢い任せで演奏しろ」と言わんばかりの曲が見事にマッチしてたし

個人的にはシンゴジは鷺巣詩郎ソロで音楽やってほしかったな。今となってはどんな作曲者でも伊福部と合わせたら「木に竹を接ぐ」ような違和感が出てしまう。『VSビオランテ』の時に起きた問題（『平成ゴジラ大全』127ページ）が新世紀になって再燃したといってもいい。
　　そんなわけで俺はこの密林レビューには全面的に同意する。VS世代の懐古趣味だと言われればそれまでだけどね。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2ZC8JNCIDCZKL/ref=cm_cr_arp_d_viewpnt?ie=UTF8&ASIN=B01FUJN2LY#R2ZC8JNCIDCZKL

>>46
同意します

キンゴジの海外版が今amazonで簡単に手に入るけど、音楽が伊福部さんから当時の普通のSF映画やモンスター映画の音楽に全部差し替えられていて、これがまったく面白くない
いかに伊福部音楽が偉大かつ独創的にして先進的かわかります

アレクサンドル(GODZILLA(2014)の音楽担当)「伊福部を学ばずして、ゴジラは創れない。」
鷺巣(シン・ゴジラの音楽担当)「映画をすべて視聴したけど、伊福部音楽なくしてゴジラは語れない。」

円谷さんや本多さんがゴジラの父とするなら伊福部さんはゴジラの母って感じがする。

>>47
ジョーズとかって「ゴジラ」の影響受けてるように聞こえるし、その意味では劇判や映画音楽家としての伊福部昭は後世に影響を残しているんだよな
商業音楽も、純粋音楽もどちらもクオリティ落とさず（使い回しは仕方無いとして）に両立できた作曲家って希有だよ

この人の場合最終的な成果物が
誰が聞いても胸が躍る分かり易い曲だったとしても
その裏にある物は常に複雑でアカデミックな感じ

一切関係ないけど放射線を当てて木材を強化する実験てなんだ？

楽譜や指揮棒は釧路市に寄贈されたと
公開は新市立図書館だそうな
なんか急に建設された一番大きいビルの中という発言に困る場所

一方武満徹は大百科にすらなってないという

文藝別冊の伊福部昭ムックが凄く面白かったんだが、上野耕路さんによるとストラヴィンスキーとラヴェルは大好きでも伊福部先生バルトークは嫌いだったそうだね。民謡採集とか近いところあると思うんだけど、伊福部先生ご本人のお話も掲載されててなんでバルトークにカチンと来たかの話もあったｗ
手元に置いて良いムックだと思う。

クラシックからの流用だけど
故人からパクるのはアリだよね
死体が怒るわけないし
すぎやまこういちもだけど

>>54
戦時中、金属の部品はレーダーにひっかかるから強化材木による飛行機が研究された。真空中に木材を置いて処理をすると、ぎゅーっと縮まって鋼鉄みたいな強度になるんだと。伊福部先生は北大で木材の研究をやっていたから戦時中に強化実験をやらされた。

で、片山杜秀氏による伊福部本によると「その実験の放射線で血を吐いた」「木材を強化する超音波で喉の毛細血管が破裂して血を吐いた」の二つをインタビューで答えてる。
たぶん、長寿だったし超音波の方が直接の倒れた原因なんじゃないかって気はする。

>>58
パクるって言葉にやたらと反応する人多いけど
音楽の世界じゃ、興味引いたフレーズを自分の作品に使うのって、そう珍しいことでもないんだよな
学生歌を取り入れたブラームス「大学祝典序曲」とか、ボヘミア民謡を使ったドボルザーク作品とか
テクノの世界だと、他者の曲やらフレーズやら肉声やらをサンプリングするのは当たり前にやってるしさ

佐村河内みたいに他人の作品を自分のものとして出すのは論外だけど
ちゃんと出典明記した「引用」の枠は守りつつ、色々他人の曲を引用する曲はもっと出てきてほしいなあ

既存の曲を取り入れることはパクりであって一切許さん、叩いてやるぜなんてのは息苦しくて好きじゃないわ