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>>181
その説は違うと思います
たしかに騎馬民族は戦闘集団という特性上、父系が強いグループです
しかし騎馬民族の出現は紀元前9～8世紀のウクライナ付近から出現したスキタイ族です
彼らは交戦したギリシャの記録や考古学的発見から平等主義（男女権が平等）だったと思われます
騎馬民族が中国に接触したのはいつかは不明だが騎馬民族の機動力なら中央アジアを容易く超えてきただろう
可能性としてはその逆で父系が強い中国に騎馬民族が接触したことにより平等的から平等的かつ父系集団に変質し、より戦闘集団として特化し中国や欧州へ猛威を振るうようになっとと考えられます
ここで考えられるのは騎馬民族が持っていた平等主義と儒教の反発性です
儒教の父系・権威主義・単一相続は平等的騎馬民族のそれと相容れない
中央アジア平原から最も近い秦は法家を取り入れ儒教を弾圧した
つまり秦も騎馬民族と接触したことで平等主義が相互的に伝播し父系かつ平等主義の集団に変質したため戦闘集団として特化し中国を平定することが出来たと言う訳です

例えば騎馬民族が父系社会とされる根拠のひとつとされるのが一夫多妻制
これは騎馬民族の男性が遊牧生活や他の部族との抗争で命を落とす事が多かった事で必然的に女性が余るため、共同体を守る事ために必要なシステムだったとされるね
もっと言うなら一夫多妻制を採用する事で男系はある程度仕方ない事になるが、女系の遺伝子の多様性を後世まで保証できるという事が目的だった訳で、ある意味においては役割分担による男女平等の一種と言えるかもしれない。少なくとも、農耕民族や定着化した騎馬民族が行っている父系の血統を確保する事が目的の一夫多妻制とは性質が異なるものと考えた方が自然と見るべきだと言えるかもしれない
つまりは、父系主義の定着は騎馬民族が"侵入"する事によってではなく騎馬民族が"定着化"する事によっておこると考えるべきだと言える

普通父系か母系かという話をする場合、相続のルールが最大の判断材料だと思うが…

>>182
キンメリアやスキタイの性質がそのまま東方の遊牧民族でも当てはまるとは限らないと思うけどね。
ロシア語はスキタイの影響でサテム化してるのに、
隣接するソグディアナ当たりでイラン系の遊牧民族が闊歩しているはずなのに
トカラ語派はサテム化していないことで有名。

また、中国の遊牧民族だと周の文王が犬戎を討った話があって、騎馬民族だと匈奴がたぶん始めだけど、
秦は羌と接触してた訳で、騎馬民族の性質を秦が取り込んでいたかは微妙。
匈奴ともっとも接していたのは趙で、だからこそ胡服騎射が登場したんだよね。
それで、この匈奴は埋葬の盛り土がない点で、西方のクルガン文化と対照的である。
ということは、東西の騎馬民族文化には大きな隔たりがあるって推測ができるでしょう。

>>185
東西の文化的差異は未接触からの分化が進んだのが原因ではないでしょうか？
文化的問題に対しては別説もあります。メソポタミアの父権グループと接触したのが騎馬民族の父系化の原因でそれが中国に伝播したという説です
しかしこれは少々矛盾があります
紀元前6～1世紀のカスピ海周辺で活動したスキタイ系（異説あり）のマッサケダイはスキタイと制度上大差ないことが確認されていますが、紀元前3世紀の匈奴はスキタイには見られなかった組織の序列化・組織的発展が見られるからです
父系化が中国で起こったと考えるほうが自然だと思います
戦車隊を廃し騎兵を活用したのは趙も秦も同じです
ここで考えるのが結局両者とも中国（ここでは黄河流域）から遠方にあったという点です
「china」の語源が秦なのも秦が西方（定住民・騎馬民族問わず）接触が多かったという根拠になります
もちろん接触＝変質ではありません。近くても影響を受けないグループも多く存在します
これは支配・地理・農業など複雑な要素が絡むのではっきりいって不明です

>>184
スキタイは夫の後を継いで女王が出現することから平等的だったと考えられます
スキタイ系と思われるサルマタイと思われるグループにも女王の出現があり、マッサケダイも恐らくそうであったと思われます
対して匈奴は史記では単一相続を匂わせる記述があり、この時点で差異が現われています
遠いモンゴル帝国の時代も単一相続（正確には単一相続者の取り分が大きい）ですが、女性の地位が完全に低くなったというわけではないと思われます
テムジンの父のイェスゲイが暗殺された際、分解する氏族をまとめようとしたのはイェスゲイの妻のホエルンです

>>183
いえ、騎馬民族は一夫多妻制ではありません
騎馬民族の一夫多妻制は上級社会に限られたもので、ハーレム・後宮・大奥などと同じであり一般的なものではありません
略奪や史記にあるような妾の相続などにより、妻が多くなる傾向はあるかもしれませんが
実はと言うと本当の一派多妻制は強烈な母系社会です
「一人の男が多くの妻を所有している」というより「多くの女が一人の夫を共有している」というほうが適切です
現在でも一夫多妻制を維持しているアフリカでは女性のグループからの離脱率が凄まじく高いのです
これはとても「男が女性を所有している」とは言えません

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>>189
非定住型非騎馬民族（狩猟民・焼畑など）もいますので完全な同一化は避けたほうがいいでしょうが自分は非定住型騎馬民族＝遊牧民と概ね思っています。
戦車は突撃力はあっても人数が必要で鈍重であり戦術的機動力には欠けていましたから、高機動の騎兵にはかなわなかったでしょう。ですので騎兵が発達しだした時代以降は戦車の運用は少ないのです。
中国で騎兵の運用が始まったのは戦国時代だと推測されています
胡服騎射にエピソードのように趙は騎馬民族から騎兵運用を学んでいますし、秦も紀元前4～3世紀には戦車に代わり騎兵が主力となっていました。
これが両国とも中国の周縁部にあたるのは偶然とは思えないのです。

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>>191
>>180でも言っている通り、中国の権威主義化は商末周初で華北平原の過密化が原因
儒教はそれを体現化しただけで騎馬民族云々とは関係はない
むしろ騎馬民族の平等主義は儒教に反抗する影響を与えている
秦は勿論、儒教を国教とした前漢でさえ、単一相続から分配相続に移行している
史記には騎馬民族は夏以前から存在していたとあるが考古学的には矛盾するので、誤りかそれとも東アジア独自の出現なのかはわからない
どちらにせよ騎馬民族の活動は時代が降るほど強化してされており戦国時代には周縁国で長城が、秦末漢初には匈奴の騎馬民族国家が出現している
まだ騎馬民族が優位とはいえなかった戦国時代にそれに対抗するために儒教が生み出されたというのはおかしい

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>>193
商代の周辺部の民族は、推測するしかないけど商自体がZ型継承であったり現代の世界の周縁部の民族がそうである様に、非権威主義的民族だったと思ったほうが妥当（そもそも西方から来た「騎馬民族」でさえ平等主義）
異民族が中華文明に取り込めれようとも、そもそも両者の文明は近かったはずで大した変動はおこさないし、文化力や軍事力・量的にいっても中華文明のほうが圧倒的なので異民族の影響は少ない
中国の権威主義化は異民族の影響ではなく、黄河文明そのものが変質したと思ったほうがいい

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文明が近いというのは語弊があった
これは「集団的制度が近い」という意味で「文化圏が同じ」とか「文明と未文明」という意味じゃない

商周（黄河文明）は青銅器・文字・農耕と優れた技術を持っていた
商周が周辺部の異民族を取り込むことは多くあっても、その逆は少なかっただろう
取り込まれは異民族はもう異民族とも言い難い、黄河流域と多少の違いがあっても楚・呉・越が黄河文明の影響下でないとはいわないだろう
軍事力・知識水準・人口など黄河文明以外に中国周辺には匹敵する文明は当時存在しない（しないから巨大化したともいうが）

中国人の作ったクソ宗教

紙も火薬も羅針盤もクソだよクソ！

お前らが絶賛してる旧日本軍や大日本帝国を思想的に支配してた
朱子学や教育勅語も元は儒教思想やで

愛国心てのは大きい目で見りゃ国家という親が間違っててもそこに生まれたんだから無条件思考停止で忠誠を尽くせ、
子供は生みの親のために死ねってことだからな
それでああいう個人の生命や権利を顧みない全体主義組織、ああいう国体国家が生まれた

そこだけは同じ帝国主義でも西洋とは内政的に違ってたところで、西洋人が日本との戦争を通じて感じた東洋の異常性
東洋人には人権って概念が芽生えなかったままの近代化だからね
芽生えて人権運動してた奴は左翼のテロリスト扱いで今の中国みたいに弾圧してたし

私タチノ布教ガ タリナカッタ ノデース

文明の差異を宗教のみで説明するのはどうかと思う

日本に来た西洋人は必ずと言っていいほど初対面の人に「何歳ですか？」と聞かれるのにびっくりするらしいな
これは日本が年功序列の社会だからからこそなのか

>>201
人権思想とキリスト教は深く関係するよ
あいつら西洋人キリスト教文化圏は超傲慢だけど、傲慢であるが故に
人間が神の子、人間（神）が宇宙の中心、人間がこの世界を支配して
地球の隅々まで開拓して人間のものにしてしまっても構わないという
人間至上主義、人間中心主義の考え方が起きた
それ故に人権って概念が芽生えるのも早かった

こっちはずーっと人間の命より偉い神様が別（自然）にいるって考え方だったからね
だから国土（神そのもの）を守るためなら特攻も玉砕もできる
人の命や労働環境より、自然環境（国土）の方が大事って考えにも無意識になるから
日本人はエコロジーネタを使った宣伝や報道に弱い
環境を汚すと死人が出るより叩くし、環境にいいって聞かされると人間には危険なものでも飛びつく
だからアメリカ人にローコストでアルミ製でペラッペラな資源に優しい新幹線売り込んでもうまくいかなかった
高くても資源に悪くてもいいからコンボイにぶつかっても平気な頑強な鋼鉄製にしろってのが西洋人の感覚
あっちはとにかく人間様優先なの
こっちは長年の宗教観の違いから人間より自然、神、生みの親、国家が優先ってなりやすい
この辺はアメリカと日本の原発や軍隊や乗り物や環境に対する感覚にも表れてる
安全第一で頑丈さ至上主義で人命優先だが環境や燃費や価格の安さは優先してない資源浪費大国アメリカと
エコロジー大好きでローコストでロー資源で低燃費でただし人件費は二の次で
人間に負担かけていざ事故が起こると柔らかくて脆い軽量スカスカな機械が大好きな日本っていう
後者みたいなゼロ戦的割り切りは人権・人命を優先、重視しちゃうとできない

>>203
人権思想とキリスト教が関係するのは確かだけど例がこじつけ過ぎる
エコロジー活動が本格的に始まったのはアメリカでだし現在のエコ関係の法律が厳しいのは欧州
新幹線は死亡事故起こしてないし、車体は柔らかい方が衝撃吸収するから安全
特攻を組織的にやったのは狂気の沙汰だし日本の恥部だけど、精神論の軍隊作って人的資源をすり潰してでも勝利せよって思想はフランスから来たものだぞ

君、多分「人権思想（の成立）とキリスト教は深く関係する」ってところだけ何かの本で読んで、後の部分は自分でこじつけたろ

アメリカが新幹線というか高速鉄道の導入に慎重なのは、
人口密度が薄くて費用対効果に疑問があるからじゃ？。
現にメトロライナーは失敗したし、現状の高速鉄道は北東回廊を走るアセラエクスプレスのみ。
そんなアムトラックの経営は常に厳しく、
毎年北東回廊の整備として2億ドルの公的資金注入を連邦政府から得ているが、
それでも全体としては毎年10億ドル程度の純損失を計上している。
日本で言えばJR北海道のような状態。
それ以外の旅客鉄道会社は、主に都市圏内で運行されるものだし。
新幹線に拘らなければ、川崎重工や近畿車輛の鉄道車両はアメリカでも採用されている。

正直言って>>203はデタラメだと思うが、それでも興味深いのは、
日本はダメだという人ほど精神性に傾倒し、事実の把握や、
「根拠・理由→結論」の妥当性を軽視することだな。

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>>197とか>>206みたいなことを言うのに限って、論語荀子孟子といった原点どころか
より噛み砕いた解説本さえ読んだことないんだよなー…

KKKみたいなのがはびこるキリスト教しかりISみたいなのを生んだイスラム教しかり
宗教が一面だけを切り取ったりで悪意を持って解釈された上で悪用されることは
多々あるわけで、その点では戦前の軍国主義もその一例なんだよなあ。
重要なのは宗教が悪なのではなく、それを悪用するものが悪なのだということ。

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>>208
孔子子飼いの暗殺集団・・・？？
浅学なのでそんな存在がいたとは知らなかったけど、いったいどの経典のどの部分の
どういう解釈なのか教えてほしい。

もし弟子に武人がいるとか、弟子を引き連れて動いていたとかそういう話なら全く別だけどね。
そもそも儒教は攻める戦争を否定しているわけじゃないんで武人がいるのを
暗殺集団なんて解釈するのはいくらなんでも。
墨子じゃあるまいし。

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