ニコニコ大百科

英語版wikipediaとか海外各紙(bbc等)の電子版に日本はconstitutional monarchy ってはっきり書いてあるから、一応君主制として世界的に認知されているってことでいいのでは(適当)

>>3385
だからその実例を一つでいいから見せてくれ。

>>3390
辞書にも「一般には」と書いてある通り、厳密には民主制≠共和制です。日本やイギリス、中国やベトナムは例外にあたります
共和制は主権者が民主的に選ばれることを必ずしも想定してないし
民主制は立憲君主制のように、権力機関の一部が国民でないことも許容しています

例えばイギリスの貴族院は、構成員が貴族で特権階級が握っており、共和的ではありませんが、民主制の補佐機関(アドバイザー)として民主主義の中に組み込まれています

>>3387 >>3391
もしかして、「前例が無いから大丈夫だ」と言いたい？

しかし前例が有っても無くても、天皇の悪用の有害性は全然変わらない。
そしてその有害性の対策に様々な工夫が必要だ。

まさか何も考えなくていい、というわけにはいかないだろう。

>>3393
その有害性を防ぐために憲法第一項｢天皇｣がきちんと設けられ象徴君主制が確立されたのであって、その時点でその問題は解決している。

>>3392
ソースは？

>>3395
参考までに。

'｢共和制｣一国を代表する象徴あるいは元首が、人民の中から一定の任期間選ばれる国家の体制。君主制の対。主権が人民にあることから民主制と同義に用いられる場合があるが、実質的には独裁的統治が行われる場合も少なくない。'

出典:百科事典マイぺディア

>>3395

'｢君主制｣通常世襲的な、時として選挙による、単独首長あるいは君主が、政治的に最高地位を占める政治体制。君主が主権を保持している場合と、儀礼的な存在で実質上は共和制である場合(象徴)とに分けられる。君主権のあり方により専制君主制、立憲君主制などに分けられる。'

出典:百科事典マイぺディア

>>3395
ソースはたくさんあるんですが、元々向こうから来た言葉なんで、向こうの辞書がいいでしょう。

共和国：王ではなく、選ばれた代議員や代表者が収める国
http://www.merriam-webster.com/dictionary/republic
※共和国の定義の内、1のbは民主制と同じく、この代表が「市民の」投票で選ばれることになっている

民主制：投票によって代表者を決める政体
http://www.merriam-webster.com/dictionary/democracy

なので、例えば王を倒して一部の者達が内部で代表を選ぶのは、それは共和国であっても民主主義ではありません。
日本の具体例だと、榎本武揚が作ろうとした蝦夷”共和国”が国の代表を決めるため「公選入札」を行っていますが、これは下級兵士や一般市民は入ってません。だから、民主主義とはいえません。

>>3388
イギリス国王は連合王国British Kingdomの象徴としての地位についた
→イギリスは立憲君主制国　　…ではなくて、
→イギリスは立憲君主制国だが実態は共和国と同じ　　…だろ
政治学者の原文では「イギリス国王は連合王国～共和国と同じ」だから

>正しくは「イギリスは立憲君主制だが政治の実態については共和国と同じ」ってことを
>この文章は言ってるわけで、じゃあ共和制ではないでしょ。
原文は「イギリスは立憲君主制国ではあるが、その政治の実態は（中略）共和国と同じ」となっていて
共和国とは「共和制を原理とする国家」または「共和制」（http://urx3.nu/sFX6）のことだし、英語でもrepublicは「共和制」「共和国」（http://urx3.nu/sFY2）の意味だから、
イギリスは立憲君主制国だが政治の実態は共和国（共和制）と同じ、じゃないの

>>3392
政治社会学者小川賢治の論文「イギリス王室廃止論にとっての課題」(2010)で、イギリスは民主国的だから共和国的だという論がある
「共和制に関しては，Tom Nairnのように，イギリスは既に，君主を戴いた一種の共和国だという見解がある。イギリスに王が存在していることは事実だが，政治の実際，また民生の安定などに注目すれば，現在のイギリスは十二分に民主主義が実現されている。」

>>3390 >>3396 >>3398
確かに日本が最も該当するのは民主制だけど、民主制≒共和国(共和制国)≒民主国家　と類義語辞書に定義があるのは変わりない
「主権が人民にあることから民主制と同義に用いられる場合がある」わけだし、民主制の日本を共和制（共和国）と呼ぶのが可能か不可能かといえば可能
向こうの辞書でも、republicはdemocracyの類義語→http://urx3.nu/sG1B
→http://urx3.nu/sG42
そこでのrepublicの解説→「最高権力が人民によって保有されている政治体制であり、最高権力は人民によって直接的に、または代議制を通して間接的に行使される」
「最高権力が国民の集合体内にある政治制度であり、国民は自身を代表する人々を選ぶことができる」

ついでに日本大百科全書の政治学者によると、イギリス・日本は君主制や立憲君主制ではなく民主主義
そして共和国には本来、民主主義的性格が固有

http://urx3.nu/sG0n
イギリスや日本は今日でも世襲の君主や天皇の存続する国々であるが、それではこれらの国を単純に君主制あるいは立憲君主制とよんでもよいかという問題もある。この点については、両国とも現在では君主や天皇は象徴として位置づけられているので民主主義国家とよばれるのが適当であろう。
今日の問題は、君主なき共和制という意味よりも、共和制の内容が真に民主主義的な実質を備えているかどうかという点にある。
第二次大戦後、旧植民地領から独立した多数の国々はそのほとんどが共和国であり、ここでも共和国に本来固有な民主主義的性格をどのように実現するかが問われている。［田中　浩］

類義語(synonym)は類義語で、状況によって必ずしも同じ意味を取るとは限らないわけで…

用例で言うなら、世の中には共和国(Republic)を名乗っていて、かつ民主主義じゃない国家が結構ある。例えば下記のリスト、民主主義指数で赤点国家の７割以上が正式名称で「共和国」は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E6%8C%87%E6%95%B0
つまり、「共和国だから民主主義が守られてるワーイ！(^o^)」って住んだら大変なことになる。なので、民主制と共和制の違いは、わりと重要。

あと、極東の政治学者が何を言おうが自由だけど、英国で共和主義者といったら反体制派で、場面に依っては北アイルランド独立問題と絡んで結構大変なことになる（一方で、古来から民主主義を作り上げてきた国家であることは、誰もが誇りに思ってる）

ま、これは日本もそうなんだけど、王族の名前の元に複数の国家を（わりと力づくで）統合して一つの国ができた、という歴史的経緯があるわけですよ。スコットランドとか、沖縄とかね。
共和制にすると、その正統性が問題になっちゃう
http://en.wikipedia.org/wiki/Republicanism_in_the_United_Kingdom

なんで、民主制と共和制は確かに類義語で、混用される場面もあるけど、共和制という単語をこれらの国で「民主制」と同義で使うのは、地雷踏む可能性が高いよ、と

というか、出典によって共和制と君主制の定義や形容が異なる現状で、それらについて語ったところで、出典の出し合い合戦に終わって埒が開かないと思うのだが。ブリタニカ百科事典には｢君主制と共和制の区別は今日では実際的意義を持たないといえる｣って書いてあるし、どちらか一方に堅苦しく決めるほうがナンセンスではないかとおもう。

｢形式上は立憲君主制、実際上は民主共和制｣が一番妥当では。

>>3402
ドイツ革命後の戦間期には、バイエルンで独立運動がかなり盛んだったしね。ついでにそれが遠因となってバイエルンは極端に右傾化してナチスが誕生した。

>>3394
もちろん現憲法ではかなり解決されてると思うよ。特に第一条、前文、第二十条、などが重要かな。

【第一条】では、国民主権であり天皇という地位の根拠が国民であることが規定されている。
さらに、天皇を国民統合の象徴ともしている。国家と国民を分離して天皇を国家側だけの象徴とはできない。
また、「君主」や「元首」という国民主権を疑わせるような言葉も使っていない。

【前文】では、権威も国民由来として、権威を私有することができないようになっている。
また、人類普遍の原理が基礎なので、日本の独自性や伝統（国体論など）を根拠にする事ができない。

【第二十条】では、信教の自由と政教分離が例外なく規定されているため、天皇を宗教的に利用できない。

個人的には

天皇制があろうがなかろうが
陛下がおられようがおられまいが
有象無象、凡俗、物の数にも入らない一市民の自分の日常生活に何の変化も生じない
ゆえに天皇に関する事柄は賛成も反対もしない
どっちだって変わらないんだもの……

って立場

実際問題「天皇陛下万歳」で育った戦前戦中世代が鬼籍に入る時代になって、その頃を知らない世代が大部分を占めるようになった今、今後は国民の皇室に対する距離感や意識ってどのように変化するんだろうかね

>>3407
個人的な見解だが、戦前より前、つまりは江戸時代の意識に逆戻りすると思う。江戸時代においては、民衆は各地の大名や将軍にしか基本的に興味がなく、皇室に対しては完全に無知であったと思う。良くて源氏物語とか平家物語で存在を知っている程度。その状況を、
　大名や将軍→国会議員や首相
と置き換えると、今の状況に共通するところがあるように感じる。

　まあ、別に懸念する必要はないと思う。皇室はこのような状況におかれたからこそ、無駄な抗争を避けることが可能となり、現存する世界最古の君主家となり得たんだからね。

そういえば高山彦九郎が勤王思想を広めたと
風雲児たちでクローズアップされてたな

明治より前は皇族に対する不敬罪とか無かったんやろか

明治以降の天皇っていうのは欧米式の君主としての色合いが強いっていうか、近代化するにあたって欧式にならって国づくりをしたから自然そうなるんだけど、たしかに江戸時代以前の庶民にとってはどんな存在として意識してたのかが気になる
不勉強だから誰か詳しい方いらっしゃったらご教授ください

3410
チャンネル桜で昔やっていた高森アイズというコーナーで丁度そんな
テーマでの動画があったので参考までに貼っておきます。http://www.nicovideo.jp/watch/sm8278161
ただしチャンネル桜はガチウヨなのであくまで参考程度で。

ありがとうございます、参考になります

不敬罪があった戦前の方が、むしろ天皇に関するジョークは激しかったと聞く。「てんちゃん」と呼んでたとか。
たぶん、ニコニコ動画でミッキーの二次創作に触れるようなノリに近いと思うが。

>>3410
よく類似性が言われるのは、ローマ教皇と王との関係かな。外国人に説明するときには、そうやって説明すればほぼ納得してもらえる。
税を取り立て、軍を率いる世俗の権力の象徴である王＝将軍と、権威の象徴で、元号などのしきたりを決める教皇＝天皇が並立していて、庶民にとってはどっちも「偉い人」である。職務が違うのでどっちのほうが「偉い」とかはない。

なるほどねぇ、ありがとうございます
詳しい歴史は知らないけど江戸時代には既に桃の節句で雛人形を飾って祝う家もあったんでしょう？
てことは庶民の間でも天皇の存在は当然認知されてた上で、なんとなくではあっても尊ぶ存在として認識はしていた、という感じだろうかね

>>3413
北一輝は「日本改造法案大綱」で、天皇をローマ法王にたとえているね。多分それが元かな。
彼によると、それは日本の国体の第二期の状態だそうだ。

現実では、天皇が信仰の中心になったのはむしろ明治以降だろうけど。
（江戸時代までは仏教が宗教の中心だったし、神道もとりあえず吉田家がトップだった。）

>>3413
天皇とローマ教皇の類似性は確かによく指摘されるよね。

余計かもしれないが、江戸時代の史料として朝鮮通信使の記録があって、そこには｢将軍は世俗王、天皇は神聖王(意訳)｣みたいな事が書かれていたらしい。もっとも、実質的な君主が二人いるという状況は理解に苦しんだみたいだが。

>>3414
桃の節句で祝われた雛人形は「現実の天皇」を模していたのか、「伝承の天皇」を模していたかは考える必要あるかも
あと日本でも沖縄だと、明治まで雛人形を使った雛祭りはない。

>>3415
おお、ありがとう。確かに元ネタっぽい。
「第二期は源氏より徳川氏に至るまでの貴族国時代なり。この間は各地の群雄または諸侯がおのおのその範囲において土地と人氏とを私有しその上に君臨したる幾多の小国家小君主として交戦し聯盟したるものなり。したがって天皇は（中略）これら小君主の盟主たる幕府に光栄を加冠するローマ法王として、国民信仰の伝統的中心としての意義をもってしたり」
http://www.geocities.jp/osaka_multitude_p/gakushuu_bunken/kitaikki/nihonkaizouhouantaikou.html

とはいえ「信仰の伝統的中心」といっても、日本（や東アジア）では神から王権を与えられる、というよりむしろ「神の上に王が立つ」という考え方するから、難しいね。
権威と権力（や信仰対象）を分けておく、ってのは、ある種のリスクヘッジなんだろうか

>>3417
賛否両論ある人間だが、こうして見るとやっぱり北一輝ってすごいな....

>>3417
北一輝は、明治維新の功績（＝明治天皇の功績）は日本を貴族国から近代的民主国家にしたことだとしている。
そしてまた、天皇は純然な政治的存在となったとしている。
貴族的支配階級が天皇の権威を利用して権力を持つやり方は中世的な旧弊としているようだ。
それを正さなければならない、というわけだ（中間的支配層の排除と天皇と国民の一体化を実現する）。

ところで江戸時代までは神の正体は仏で、だから神々への信仰は仏教だった（本地垂迹説）。
もちろん、吉田神道や伊勢神道（度会神道）なども独自の教義を構築していたし、江戸後期からは国学が広まる。

>>3416
李氏朝鮮は外交・政治上の理由で、「王」より上位の存在は清の皇帝しか認めることができない。
だから、日本には同格の「王」が二人いるという扱いをするしかないんだろう。
幕府もその辺をハッキリさせて日朝関係をこじれさせることはしなかったのだろう。

一番偉い人は総理大臣(将軍)だけど、天皇はよわかんないけど凄い人って今も昔もそういう認識じゃね？
神秘的な印象だと思うわ