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三国志演戯や水滸伝と同じく史実をもとにしたフィクションなのに忠臣蔵好きが自他ともに歴史オタク扱いされているの馬鹿らしい

加害者より被害者を救済せよ、っていう今の風潮だと赤穂浪士の子孫とか生き辛いだろうなぁと思う。

赤穂浪士たちの発想は「不公平な裁きをした幕府が加害者、よって自力救済を行う」なので

現代から見ると過激だけど、山本常朝なんかに言わせれば「お家再興なんて考えずにとっとと
仇討ちして幕府の裁きなんて仰がずに死ねよ。名誉なんて考えてるから山鹿の連中は軟弱なんだ」
ってことになるしね。堀部除くと必ずしも浪士たちは当時から見て過激派ではないんだな。

ぶっちゃけ仇討ちでもなんでもないからな
仇である将軍家に反乱起こす甲斐性がないからやつ当たりだけ

まぁ大半は祭好きのネラーとほとんど変わらん感覚でwktkしながらの「もっとやれｗ」だったと思うよ。特に庶民は。
そういう類の側面って忠臣蔵に限らず後世では大概すっかりスルーされてたりするねｗ
ぶっちゃけ真面目な文献ではヒジョーに扱い辛い要素だし、元から祭成分の高い忠臣蔵なんて真面目に解釈しようとするのが無茶なんだよ。
そもそも生類憐れみやらでフラストレーションMAXな庶民へ、DQN浅野の芳醇ネタが投下、ですよ。
祭が起こらない方がおかしいし、それを見て「当時の価値感としての仇討ち支持」と解釈しようとするのもどーかと思うんだよな。
むしろ純粋・単純なフリをして強かにとことんエンジョイしようとするえげつない程の逞しさを感じるけどな。

>>33>>35
歴史家達も言ってるけど、そんなら幕府に殴りこみに行けって話だよね
他にも

・賄賂云々は元々接待費は吉良家が自腹を切るので、払わないのは寧ろ不義理
・喧嘩両成敗というがそもそも喧嘩じゃない
・浅野長矩はメンヘラの癇癪持ち
・浪士の大半は事が終わってもさらさら死ぬ気などなく
「あだ討ち成功したら仕官先が見つかるかもｗ」
と浅ましいことこの上ない、就職活動気分
等々
　知れば知るほど嫌いになるな忠臣蔵は

>>36
吉良家は名門の高家で、職業柄京都への出張もしょっちゅうしてたもんだから、
庶民に「金持ち武士が公家気取りやがって！けっ！」と謂れのない嫌われ方してたのもあるよね
先祖(だっけ？)の今川義元がネガキャンされまくってるのもこの頃かららしいし、公家っぽい武士は問答無用で嫌われるみたいね(というか金持ちへの嫉妬？)

で、そんな気に食わないやつが派手なチャンバラでぶち殺されてメシウマ＆お祭り状態
室鳩巣も「カッケェー！正義の赤穂浪士！吉良は絶対悪！」と煽る煽る
でも事実通りじゃ吉良はどう考えても被害者　それじゃ面白くない
「吉良が散々意地悪したに違いない、そうだきっと賄賂を払わなかったから陰湿ないじめをしたってことにしよう」
「浅野内匠頭の美人な奥さんを寝取ろうとしたんだ、そうに違いない(江戸に奥さんがいるわけないのに)」

もうホント吉良さんが可愛そう
３００年以上たっても事実無根のデマで陰湿な悪者にされて・・・
毎年年末にやるあれがほんとに腹立ってしょうがない

大石良雄→血筋も価値観も「理論」「お家」大事の典型的な山鹿的（山鹿は朱子学嫌いだが）上方武士。
堀部武庸→血筋も価値観も「行動」「主君」大事の典型的な葉隠的（葉隠は後世だが）田舎武士。

かなり対照的な二人のイデオローグだけど、唯一共通してる点がある。それは、個人の財産や
仕官はさして気にしていないと言うこと。大石は諸大夫家の進藤家と縁戚と言う名門の出で
藩の分配金を受け取らなかったし、堀部はもともと当代随一の剣術家として名声も金も得ていた。

もちろん、多くの浪士の本音は仕官で就職活動のノリだったのかもしれないけど、この二人が
ちゃんと建前を用意してなかったら成功しなかったんじゃないかな。あと、数百人いた浪士の中で
ついてこれたのは46人だった点も無視できないと思うし。

いまだに吉良に対するネガティブイメージがある（つーか再生産してる）し、
かなり罪深い娯楽だよなぁ。

忠臣蔵ってタイトルついてるってことは
浅野内匠頭はどうしようもない暗君だったって言ってるってことなんだけど
ドラマだとあの人えらく美化されてるよな

>>38
>(江戸に奥さんがいるわけないのに)
何故いないの？

>>sm26822316

当事者二人が肝心なことを何も喋らんかったせいで同時代の人間も困惑する松の廊下事件

忠臣かテロリストか人によって見方の分かれる大石
有能か悪党か人によって見方の分かれる吉良
ただのバカで固定されつつある浅野

三田村鳶魚の「横から見た赤穂事件」で浅野長矩は火消し名人で活躍してたということが書いてあったね。尚、元禄11年も頑張ったか吉良義央宅は燃えた模様。
浅野長勲のインタビューによれば好きなお役は方角火消し、一番嫌なのは馳走人役と言ってたから楽しくてノリノリだったかもしれないね、生真面目というのもあるだろうけど。
庶民人気になったのはそういった背景もあるのかもね、当時の火事は洒落にならないし。

>>46
横から見た赤穂事件じゃなく横から見た赤穂義士ですね、失礼しました。

思惑はどうあれ仇討ちをしてくれるほどの人徳っていうけどさ
単に周囲の人間がやれやれ言うから仕方なくやっただけなんじゃないの？
昼行灯とか小馬鹿にされ続けられるわけにもいかないし

>>48
いや、それなら在職中からやるやろ、なんで失職してからそんなの気にするんだ。
御家再興する為という名目で急進派を抑えてたがそれもなくなったので引っ込みつかなくなったってならわかるけど。

ドラマとかでは、浅野が正面から切りかかって吉良の額に傷を負わせてるけど、実際は背中から不意打ちで襲ったって本当？

>>50
証言によって傷の数が違ったりしてるんであやふやだが、まとめると大体は後ろから声をかけて振り返ったところを斬りつけた感じ

風雲児たちを描いてるみなもと太郎は、後ろから切られたけど後ろ傷では外聞が悪いので
正面から切られたことにしたと言う説を紹介してるね。

ただ、梶川が晩年まで吉良を擁護するとは思えないので、たぶん正面でしょう。

余りにも謎が多いけど幕府にとって都合の悪い何かがあったのは確かだと思う

>>45
浅野がアホの子扱いされるのは当時からあったらしい
頭に血が上って脇差で「斬り付けて」結局は仕損じたのが士道不覚悟だったそうだ
松の廊下事件の17年前に、当時の大老である堀田正俊が江戸城内で「刺殺」された事件が発生してて、この時は実行犯である稲葉正休はわざわざ剣術指南役に意見を聞くことまでしている

要は『殺るんなら確実に殺れよ、前例もあるのに脇差で斬り付けるとかバカジャネーノプークスクス』と言う事らしい

>>52
なるほどわざわざ額に傷を付け直したのか

>>55
なんでそういう解釈になるのかわからないがちゃんと額の傷はある
栗崎道有記録に記述されてる治療した人の証言
初太刀：額の傷、11cmに及び骨にまで達する。六鍼
二太刀：背中の傷、初太刀で横うつむきになったあとで18cmほど、これは浅手だったので三鍼

梶川の証言とは食い違うんだけど、梶川は突然の凶事に動転していたので誤認が多く含まれてるように思われるんだよね

その様なことよりも壱よ、ちとお耳を拝借。すれと縁無きことなれども。
この度、拙者が江戸城に出城した折のことで御座る。松の廊下。
何か騒がしきことあり、一向に前に進めず。
何事かと思い見ゆれば赤穂藩主浅野内匠頭、吉良上野介に斬り付け候。
最早、阿呆奴がと。馬鹿奴がと。
そなたたち、刃傷事件ごときで松の廊下を占拠するとは一体何事か。
刃傷事件なり、刃傷事件。
何やら家老や御家人も打ち出で、一城総出で物見遊山で御座るか、まことに目出度きことなり。
「吉良上野介覚悟！」などと叫びしは正視に耐えず。
そなたたち、介錯し申し上げるから切腹せよと。
そも松の廊下とは本来閑散としているべき物なり。
擦れ違う隣国藩主との目だけで気まずき礼、
次の参勤交代は拙者か否か、その様な雰囲気こそ松の廊下の真髄。
火事と喧嘩と江戸の花は引っ込んでおれ。
して、漸く通れたと胸をなでおろし奉りし折、どこぞの芋侍が「殿中で御座る」とのたまいし。
そこでまたしても我が怒髪天を衝くが如きに候。
この時勢殿中などすでに過去の遺物なり。
したり顔して何が「殿中で御座る」か。恥を知れ恥を。
そなたは本当に殿中で御座ると叫びたいのかと問いたい。問い詰めたい。半刻弱ほど問い詰めたい。
ただ単にどさくさに紛れて歴史に残る言葉を言いたいだけなのではないかと。
江戸城中の先達である拙者に言わせれば、斯様な如き事態の適切な判断はやはり、
討ち入り。
これなり。
雪の降る吉良邸に陣太鼓を鳴らし討ち入り。これでござる。
して、見事仇を討ち果たし凱旋。これぞ武士道。
されどこれは切腹を覚悟の上でやらねばならぬ諸刃の刃。
未熟者には百年早いわ。
まあ壱の如き若輩者には、昼行灯で敵の目を欺くが関の山なり。

松の廊下の現場、勅使が待機してる部屋の中庭挟んだ真正面だったらしい。
予定より早く勅使が既に登城していた、という説を信じるなら「吉良は朝廷の意向で襲われた」という見方は正しいかもしれない。

久々に清水さんの上野介の忠臣蔵を読んだがやっぱ胸糞悪い事件だよなと思う
なんとなく世間を覆う雰囲気が、法や道を捻じ曲げてしまうのは気持ち悪いったらない
吉良家や討ち入り不参加組みへの世間の仕打ちを見るに今も昔も空気には勝てないんだなと思う

「面子もあるし裁きがおざなりになってもしょうがないよね」
「詳しいことはわからないけど討ち入り側に感情移入したからバッシングで応援するよ」
なんか国民性ってやつなのかね、今も昔も