ニコニコ大百科

ただ、「チルチル＝幼少期の藤田」のメタ物語として見ると、作品として言いたいことはよく伝わってくる
藤田少年が漫画家を志した最初の動機が「マッチ売りの少女をこんな悲惨な結末にさせた作者ムカツク！
俺がぶっ飛ばしてやりたい！　それが叶わないなら、せめて自分が作者になって、絶対にあんな悲しいクソ話は
作らない！　ハッピーエンド量産で全否定してやる！！！」というものだった（巻末ｲﾝﾀﾋﾞｭｰソース）。

…が、いざ自分が連載を持ち、金票さんとか、才賀正二おじいちゃんとか、ルシールとか、金銀兄弟とか
「幸せに生きたかっただけなのに、それが叶わず使命に殉じて逝ってしまう可哀想な人々」を作中で
量産する側になったことで、作者アンデルセンの書きたかったこと・気持ちが分かるようになってしまった。
勿論アンデルセン童話だけでなく、全てのBAD ENDで胸糞な結末を迎えてしまう全ての物語、作者不詳の
口伝に対しても。「バッドエンド書く奴を全員ブチのめしたら優しい世界になると思ってた俺は間違ってたのか？」
信念が折れて迷うチルチル少年に対して、死に続ける自らの運命を知ってるマッチ売りの少女直々に
「そこまで案じてくれて本当にありがとう。でも、私はこの役目が誇りだから」と救いの手を断られる
…長い時間答えを求めて描き続けあがき続けた藤田少年が、ようやく自分なりの答えを出すまでの物語だったんだ

そこら辺の藤田の拘りは分かるんだけど、途中になってやっぱり元の物語にはどうのこうの理由を付け出して元の鞘に収め様としていった過程と
誰が書いても元の物語に収束するなんてオチは中途半端すぎて納得がいかんかった
好き勝手に弄って改変した御伽話の一部は完全にスルーしてるし
結局そういうオチにしちゃうのかっていうのが拭いきれんし説得力がまるでなかった

月光条例好きなのにネットでぼろくそ言われてて
そのショックを友達にぶつけた時に友だちが言った
「まあ考えてもみろ、プロ初打席ともいえるうしとらでは逆転満塁ホームラン
次のからさ－という打席でも満塁ホームランを叩き込み、
邪眼やスプリンガルドという代打的作品でもホームラン、またはタイムリーヒットでチームに貢献した男がだ、
待ちに待った最新連載打席でただの1塁ヒットを飛ばしたら
ホームランを期待してるファンからすれば糞のような打席だったと思われても当然っちゃ当然やろ？」
って言葉に妙に納得したのは覚えてる

俺は月光条例大好きなんだよ、何回も何回も読み返して泣いてるレベルには好きだよ。
だけど、嫌いっていう人の気持ちも分かるのも事実なんだよね

まあ、藤田作品共通の恐ろしい魔術である、
「漫画で一気読みするとめちゃくちゃ面白い作品に仕上がってる！」っていう魔術は今回もいかんなく発揮されてるから、食わず嫌いで読んだことない人間は１～２巻ずつ買って集めて読むより、まんが喫茶とかで一気に読むのをおすすめだな

それか６巻（赤ずきん編）までを一気に買って、集めるか決めるってのもいいかもしれない

今回も色んな名言はあれど、初志貫徹とも言えるほど一話から最後まで貫き、あらゆる場面でこの言葉を思い出して
おおおって鳥肌が立ったり泣きそうになってしまうこの言葉
「岩崎月光は本当のことを言わない」
俺も月光みたいな男になりてえなぁって思わせてくれる言葉だよ

非情に間違った月光条例の楽しみ方を一つ
諸々の都合でナシになった「月光は泣いた赤鬼の鬼だった」という元々の設定を
あえて念頭に置いて。
月光条例の1巻から桃太郎篇までをじっくりと読み込むこと。
間違った楽しみ方なのはわかってるけど、これがめちゃくちゃ面白い

藤田さんの伏線のはりかたの面白さや上手さ、丁寧さも見事だし
その鬼編のために張った伏線を、全く別の解釈に構築しなおしてチルチル編への伏線として回収するという、漫画家としての苦悩と、藤田さんの漫画への愛で感心させられたりで1つの物語なのに2倍楽しめるという作品になっている！


まあ、そもそもなんで書く前にちゃんと許可や交渉を済ませなかったんだろうって考えや、こっちの路線で行ってたらまた別の結末もあったんだなあっていう別のがっかりも増えてしまう楽しみ方だけども…

>>33
言っちゃ何だか売上的にもアンケート的にもヒット一本でガッカリというより普通に凡打だったんだが
個人的に楽しめた、という話は多いに結構だけど話をすり替えるのはちょっと

許可をちゃんと取っていればというが
「ちょっくら少年漫画誌で面白おかしく改変しちゃうんで、貴方の作品をイジる許可下さい」
なんて申請して通るわきゃないというかなんというか…

そういうイジられ方したらジュビロは全力でブチギレるタイプだろ
自分がやられたら嫌なことをヒトにやっちゃダメだよね

そもそも「おとぎ話を俺様流にアレンジしてやるぜ！」ってのが全面的に出過ぎててな…それで面白いなら文句ないけどエンタメ性より説教臭さが前面に出てて正直辟易したわ

気になってるんだけどこれってラストっておとぎばなし以外の物語はみんな無くなったまま？
アニメとかゲームとか…

マンガワンで特集してたんで一気読みしました。
非常にいいたいことがたくさんあるけど、面白かったですよ。情念を感じた。
藤田さんの作品は、少年漫画らしい長々しい引っ張り方が若干自分にはつらいんだが、でも良かった。
月光≒泣いた赤鬼、の初期設定は初めて聞いたが、たいへん納得。

あと、オオイミの設定（フィクションに染まってる）とかは、物語の負の側面、ってことでいいのかな。

藤田和日郎本で、月光＝泣いた赤鬼でその場合はどういう風に話が展開していくまで書いてて割と先のほうまで考えられてた話がすごく面白そうだった…こっちのバージョンも読んでみたかったなぁ。

読み終わってめっちゃ面白かった、やっぱ藤田先生は上手いわ、と思って
そのままの勢いで各所の酷評（というのは大げさかもしれんが）を見て回って
叩かれてて辛いというよりも大半の意見は「言われてみればそうである」って思っちゃうな

ただ普段の与太話単位でも何でみんなそんな悲観的なの？って思うことが多いから
こじつけや押しつけでも物語だけじゃなく物事に対して楽観的な解釈を世間に叩きつけてくれる人は好きなんだ…

やっと一気読みできた。
まぁ酷評してる人の言い分は解るけど十分楽しめたし泣けたわ。
矛盾が出るのは週間連載ならある程度しゃーないと思ってるし。
好きなピークは赤ずきんだったけどねｗ

ここの赤ずきんとヴァンパイアセイヴァーのバレッタの競演が見てみたい

世間でどういう評価されてようが俺にとっては大好きな作品だよ

藤田は泣いた赤鬼を著作権の無い昔話だと思っていたが、実は著作権がまだ残ってる近代創作だと発覚した
→権利者に交渉したが使用許可が得られなかった
→泣いた赤鬼関係の伏線が全てパーになり物語が破綻した

って話でいいのかなこれ
要は藤田以外の人間が「俺の描いたこの物語の主人公の正体は蒼月潮です」ってやろうとしてたようなものだからそりゃ許されんわなと思う反面
まさか泣いた赤鬼が実は昔話じゃなかっただなんて普通思わねーよと同情する面もある

前半の1話～数話完結の出来が良すぎたせいで長編が過小評価されてる気がする。
もうちょい数話完結系やってほしかった。

物語の展開、整合性に関して賛否両論あるのはまあ仕方ないと思う
でも月光条例の登場人物自体が嫌いな人は多分少ないんじゃないかなとも思う
色々ぶっ飛んでたオオイミでさえ最終的に憎めない奴に仕立て上げちゃってるのは藤田さんホント上手いなぁと

先日やっと読破できた
ネットでの悪評を事前に見てた所為かガッカリの逆みたいな現象が起きて妙に気に入ってしまってる
野暮な要求だとは理解してるけど本編後の月での月光達の物語が見てみたい。うしとらの時に有った1話だけで描かれる短編の外伝みたいな感じで

ブラソやった後だと月光が完全にメアリィ・スーに見えてくる。

うろ覚えだけどなんか主人公みたいな奴が登場人物に説教垂れてたのが臭すぎた
作者は何様のつもりなんやろ

月光はクソ偉そうだけど傷付く必要があるときはちゃんと被ってるしまあ発言の責任取ってるしでいいかなって
まあそうしろという発信に対して受け取り手がそれはできないってなるのは普通

昔話じゃないからどうとか言うてたら・
サブローでれんがあ・・なにいうとんですかいな・
記事内参照用URL :

メーワク・ひじょうに・メーワク
記事内参照用URL :

>>52
迷惑かけてるのお前だろ

>>43
ニコり

太町
https://dic.nicovideo.jp/t/u/5970100
ご覧の通りの人物です

さてと・解ったが・
わざわざ携帯電話で見たアピールをありがとうよ
wi-fi君・・
>>55

米欄天邪鬼多すぎね？
粗はあるが、普通に良作じゃん。

個人的に気になった点は二つだけ
原作が消滅してんのになぜきび団子を始めとした魔法道具は消えないのか？
最後、原作の著者を変えるのは流石に強引すぎる。
オオイミ王を始めとした月の客もまた創作物の住人で、月打でおかしくなっていた、月光が条例を執行したので全て元通りになった・・・とかで良かったのでは？
せっかく創作物の住人がした事は月光条例が執行されれば全て元に戻るという設定があるのに。

てか月の客強すぎるな、どんなに凄い設定を持っていてもフィクション作品のキャラである限り、相手の攻撃は無効、相手は即死、だもんな。
月の客の前ではフェイスレスも坂巻泥土も敵わないという訳だ。

天邪鬼とかじゃなく普通につまらないと思った人間が多くてその理由を言語にしているだけじゃ
実際作者もアンケはかなり悪いとぼやいていたし単行本売り上げも全然だったし

「キジも鳴かずば」の回がトラウマ
ただひたすらに哀しい

昔話なんて他の作品と同じく創作物なのにやたらと神聖化され、批判が許されない空気になってるからな
そりゃこんな話だってつくられるさ。
俺も世界名作劇場とかが持ち上げられ、いちいち最近の漫画とかアニメが下げられることにうんざりしてたもん。
何だかんだ面白いよ月光条例。