ニコニコ大百科

文化人的エピソードが多いからか創作では面白いキャラクタを付けられてるけど武将としては戦国期に結構いるレベルの人物なんだがねー
謀略で主家を上回るという意味では浦上、木沢、由良、大田原あたりの方が上手くやってる
やっぱり近畿にいたことや信長に二度逆らって死んだことが人気の秘密なんだろうか

・会合衆の日記によるとイケメンで立ち振る舞いが優雅
・茶道など文化にも優れている。
・頭がキレる
・反骨精神を持っている
とラノベ主人公も真っ青な属性を持ってるんだな。

忠臣久秀で大河見た～い見た～い

三好家を中心とした近畿の群像劇とかならともかく松永久秀を1年間もかけたドラマにして面白いと思うかね

そこはまあ、活躍期間が半年だけの真田信繁で大河ドラマが作れるんですから

というか、まずは原作の執筆だろう
足利-三好政権を維持しようとした久秀、という観点での小説はなさそうだし、知名度もある程度あるから、題材としては悪くない気がする
房中術でサービスシーンも（って大河向きじゃなくなるな）

史実考察としてギリワン扱いを見直すのはいいが、脚色を加えて「忠臣・久秀」物語を作るとなると難しいよ
敬愛した主君を殺されて後に自分も殺される以上は悲劇的な物語として書きたいのに、両方ともきっかけが自分ら側からの反逆ってのはやりにくい
反乱が二回なのも話としてくどくなるし
せめて義継と一緒に死んでれば今頃とっくにそういう話も書かれてると思うが…

>>217
信長からの反逆と見るか義昭への恭順と見るかは視点によって異なる、というのがここまでの議論だと思う

もちろん、義昭に忠節を尽くしたのか、というとあやしいけど、この点も解釈の余地はありそう

史実考察すればそうなんだけどさ
物語化するなら主君枠に義昭、というか足利を持ってくるのは絶対無理だよ
久秀で忠臣物語を作るなら忠の対象は三好以外やりようがない

自家の権益確保のための行動が結果的に主の利益になるってのならともかく、忠君の士みたいな扱いもどうかと思うがねぇ
かと言って絵に描いたような欲望全開のピカレスクキャラクターにされても鼻白むが
価値観の違う時代の人物を善（忠君）悪（下克上）で綺麗に割れるような人物造形の劇をこのご時世に喜ぶ人がどんだけいるんだろうか
横領や略奪、広義での下克上も所詮は領地経営と同様に武士にとっては平熱な行動であって別に特別なもんじゃないよって感じのドラマなら見てみたい

司馬の『関ヶ原』の三成の描写なんて>>220のとおりだと思うけど、いまだに映画化されるくらいだから、需要はあるのでは

もっとも、>>216で書いた「足利-三好政権を維持しようとした久秀」というのは単に忠義一辺倒ではなくて、自らの権力拡大も同時に目指す、くらいのつもりだったが

忠臣は美化しぎとしても「戦国一の極悪人」と言われるほど悪どい人ではないよね
畿内の先輩梟雄である木沢長政の方が悪党してると思うわ

悪行と言われているものが派手だしな。

大仏殿焼いて将軍殺して（主家反逆はおまけ臭いけど）
ついでに十河一存が死んだ時に同じ場所にいたからか当時から変なゴシップが出回っていたみたいだしね。

タイトルと掲載紙は失念したが、弾正殿が主役の、エロネタ満載(R15程度？)な漫画が不定期連載されてるようで。これで知名度向上に繋がるか？

BASARA4と無双の両方に出てる武将はけっこういるが、無双の方がエキセントリックなのは珍しい気がする

ノブヤボ大志の久秀像は多少無理はあるけど結構好きな久秀だった。
能臣で長慶にだけは忠実だけど野心家の自分との板挟みにあってるって感じで

後世になって講談や歌舞伎、民衆の感情からあることないこと付けられて実像から離れた悪人や善人に仕立て上げられた人物は数多くあれど松永弾正だけは同時代から悪人と呼ばれてるのは何故なのだろう

>>227
間接的とはいえ将軍暗殺に加担して、奈良の大仏を焼いたしねえ、大仏の焼き討ちに関しては三好側の失火の説もあるが事情を知らない人からしたら松永が焼いたと考えるのが自然だろうし

NHKBSで取り上げられてたな。解明されつつあるし、大河まではいかなくても今後の展開につながってほしい
ところで、番組内では私的な奈良への執着から信長に謀反したように言われてたけど、どうなんだろう。三好復興のために画策していたのだと思いたいんだが

>>227
興福寺が後ろ盾になってた筒井家と争ったのが原因だろうね
興福寺は今のマスコミと政商を足したような力を持ってたから

松永久秀は将軍位問題では主君の三好長慶と同じくバリバリの近江公方派（足利義輝、義昭が属する系統）で一貫してた
そしてそのことを当時の人々は知っていた。織田信長が来る前から松永久秀は近江公方派の諸勢力と連携して、近江公方と対立する阿波公方の入京を妨害してたから
松永ＶＳ三好三人衆は当時は単なる三好家の内紛ではなく将軍家の代理戦争と見られてたからね
一方筒井家はアンチ松永の方針から三好三人衆と組んで阿波公方派（足利義維、義栄）に属したり、筒井家と協力関係の国人たちが三好三人衆に味方して奈良で松永と戦ったのが大仏焼失の原因
三好三人衆と大和国の反松永勢力が東大寺に陣取ったことは当事の情報通は知っていた

ところが1565年に近江公方派から六角家が離反した後、京都以西では近江公方派が劣勢になった
松永久秀の悪評はこの頃に作られて流布されたのではないかな

フィクションで一般的な「三好長慶を謀略で死に追いやり、足利義輝は自分の手で直接的に殺害、信長には形式的に降伏するがスキありと見ると反逆する」という史実とちょっとだけ違う経歴を踏まえれば、その設定ベースでは極悪人だろう
架空設定ベースでは日本史最強クラスの極悪人ポジションに置かれる第六天魔王が横にいるから引き立て役としてのニーズもあるし

魔王織田信長も極悪逆臣松永弾正も史実と分けて考えるべきキャラだよ
そう置かれる理由はお話に必要だから
明智光秀が最終勝者になってくれれば極悪魔王の座は彼のものだったのだが

悪役・松永久秀像は如何にも小説的で面白いが、もっと興味深いのは摂津の小豪族から勢力を伸張した松永久秀の真実の方だな
日本史って本当にスポンサーのつかないジャンルだから、余程熱心な有志が調査するかメディアが煽るかしない限りそう簡単に旧来の風説が払拭されることは無いだろうけど

信長の忍びの松長秀久は格好良くて好き。

こいつって乱世向けの人間だから、仮に信長に謀叛起こさずに生き長らえたとしても、どっかで謀殺か暗殺はされそうなんだよな

特に江戸時代のような泰平の世なんてこいつの存在が危険視されそうだし

と言うか近畿地方の縄張りに拘り続けるような奴は秀吉・家康が放っておかないでしょ
さっさと転封されるよ

信長が久秀を二度も許したのはなぜだろう
信長が甘いのか、久秀がそこまでして手元に置いておきたいほど有能なのか、ただ九十九茄子や平蜘蛛のような茶器がそんなに欲しかったのか

久秀の最後の謀反…と言うか信長配下からの離脱時は、信長が久秀を許そうとしていたという一次資料は無い
単に平蜘蛛釜を信長が欲しがっていたという逸話と久秀が茶釜を打ち壊してから死んだという逸話が混ざって、いつの間にか茶釜を寄越せば助命する、という話になってしまったんだと思う

信長に限った話ではないが、戦国大名が謀反人を許すのは身も蓋も無い話だが生かしておいてもどうにでもなる相手だったから・もしくは殺すと事後処理が面倒になる地方領主だったからだろう

忠臣久秀はウケない。
大衆がこの子に望んでいることは裏切りの美学。
大河ドラマ主人公でやってくれ。
大河ドラマ「ボンバー弾正」なら凄い見たくなる。

表向きは梟雄として露悪的にふるまっていたが
内実では三好家に最後まで義理立てしていた、とかの浪花節はウケるんじゃないかな
平蜘蛛渡すのを拒んだのも、旧主長慶から下賜されたものであったから…とかやるとおいしいと思う

過去の大河ドラマで言えば「樅ノ木は残った」とか「花の生涯」みたいなもんか
対外的には悪として憎まれているが本人を突き動かすのは忠義や正義だったりするみたいな

極端な忠臣像も悪臣・逆臣像と同じくらい白けるなぁ
淡々と主家や自己の権益を伸ばすのに腐心する領地経営者が茶の湯で殺伐とした心を癒すくらいが塩梅良い