ニコニコ大百科

火星三部作はいいね
特に「膚の下」は絶対気に入ると思うよ
後は「プリズム」なんてどうだろう？
『あなたがいて　わたしがいる』

情報軍の存在こそ神林作品の普遍にして至高。

入りやすいといえば『天国にそっくりな星』とか『ライトジーンの遺産』とか『魂の駆動体』だと思う。
『完璧な涙』とか『死して咲く花、実のある夢』もオススメ。
火星三部作もがっつり読む時間取れるならいいよね。

俺的に入りやすいと思うのは『宇宙探査機 迷惑一番』と、『今宵、銀河を杯にして』だな。

生きている限りこの世はある
この世の主人公はいつでも私だ

という、『迷惑一番』の冒頭の文が、弱気になった時の俺の心の支えになってる。
他にも、今まで上がってない奴で言えば『永久帰還装置』と、連作短編だけど『言壺』もオススメ。

どの作品の文庫版の解説だったか忘れたんだが、

「文系のSF作家である我々には神林氏がどういった意味で『構造』という言葉を用いているのか、
その時は分からなかったが、理系のSF作家である彼にとって『構造』とは
確固たる実体を持った存在に対して使う言葉だったのだ」

みたいな事が書いてあって逆に驚いた覚えがある。
自分も理系のはしくれなので、「金属の結晶『構造』」、「機械の『構造』」みたいな使い方は当然するけど、
（神林先生もこういう意味で使っていたんだろう）
文系の人が自分とは違う意味で（抽象的な概念に対して）
「構造」という言葉を使っているとは知らなかった。

>>35
プログラマでもCだと構造体ってあるし、概念としては分かりやすいよね。
一体文型の人間ってどういう意味で構造って使っているんだろう。

雪風から入った人間だが、膚の下は感動したな。
雪風の所にも書いたが膚の下は立ち読みで読破した。

>>36
>一体文型の人間ってどういう意味で構造って使っているんだろう。

経済学を学んだ人間の私見だけど、
「一定以上の規模の集団が、その自由意思とは無関係に構成員に影響を与える仕組み」
って感じかなあ。

例えば「失業者の増加は構造的な問題だ」という場合、つまりこの問題は失業者一人一人の怠惰や
努力不足ではなく、社会の枠組みに原因があるというニュアンスを発しているわけで。

文系の人間の方が「構造」って言葉を多用していると思う。
社会問題を何でもかんでも個人の責任にしてたら終着点は根性論になるから。

削除しました

直接こっちから関わってないハルヒの紹介はいらなくね？
そういうのはそっちの項目でまとめてやればいいと思う

>>38
いや、その解説者（名前は忘れた）は文系数人+神林先生で会談してる時にどうも話が擦れ違うのでおかしいと思ったが
後で考えてみると「構造」の意味が違ってたのだ、と書いてる

魂の構造体

でも、どちらの『構造』も、何らかの外的要因による『入力』を受けて、特定の法則に基づく一定の『出力』を発する点は同じっぽそうだな。

>>12-14
今現在その母校に通っているものですが、現在は貸し出し受付のすぐ近くに「この学校の卒業生である作家」として専用コーナーが設けられていますね。学年末試験が終わり次第借りて呼んでみたいです。

ライトジーンの遺産もオススメ。

しかし、ソノラマ文庫版の表紙のあれは一体誰なんだ…。

敵は海賊シリーズが面白いと聞いてKindle化されてたから買ってみたのだが、あまりに面白いので御大の他の作品もまとめて買っちまったぜ。

神林先生の大百科があるとは思わなかったよ。
>>26
言壺いいよね。めちゃくちゃな○○かと思いきや実は○○で、
更に○○の一文には熱いものが込み上げてきたね。
っていうか何を書こうとしても深刻なネタバレなのが辛いｗ

さて、All you need is killの映画はなかなか好評らしいが
同じ監督で送る雪風はどうなるかな
原作の知名度が上がるといいな

雪風の記事はあるけど『敵は海賊』の記事はないのか。

>>39
むしろ今や狭くなって年老いてしまった日本のSFっつー世界において
題材にされたりするってのはいいことだと思う

読後、銀河を杯にしても映像化されればいいのにと思った。動くマヘルが見たいっていうのが一番の本音だが

ついこないだ金曜ロードショーでやっていたヒーロー映画を見ていて、神林作品の主人公たちも一堂に会してみればなんておかしな妄想をしたが…
束ねられる存在がいないというのが一番の問題な気がした（ブッカー少佐も擦り切れてしまいそうだ…）

どうせなら分厚いの読んでやろうって猶予の月読んだけど…全然わからんかった…

>>51
分厚くて比較的取っつきやすい神林作品としては
「あなたの魂に安らぎあれ」あたりオヌヌメ

大百科があることに感激
父がファンだったもんで中学生ぐらいから神林作品読んでいるけれど、こうしてタイトルを見るとまた読み返したい作品ばかりだ
面白さが色褪せないんだよなあ

雪風の４冊目はまだですかね・・・

絞首台の黙示録はある意味今まで書き上げて来たものへの決別にも見えるな

>>55
亀だが、自分はそうは思わなかったな。
意識の考察をもう一回やり直してるように思えた。

まあ、『絞首台の黙示録』読む前に『今集合的無意識を、』を読んで、伊藤計カクの言ってる「意識」がよくわからんって話をしていたから推測したってのもあるんだが

火星三部作、「あなたの魂に安らぎあれ」以降読んでねえ・・・

言壺みたいな言語系作品のカラーを持つ
後継者というかフォロワー的な最近の人でおすすめ誰かいないですかね
(円城塔よりはもうちょっととっつきやすそうな感じで)

>>57
帝王の殻が個人的にはちょっと浮いてる感があるけど
膚の下まで読んだら「ああ、読んで良かった」と思うことは保証する
いつか残り2作を手に取られることを願う

伊藤計劃のハーモニーへの反論っぽいスピンオフってどれよ？