ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


アレイシ・エスパルガロ


ヨミ: アレイシエスパルガロ
«前へ

2015年からはダヴィデ・ブリヴィオ[外部]監督率いるスズキワークスに移籍した。

ここまでずっとプライベートチームに所属していたが、念願のワークスライダーの座を掴んだ。ワークスチームメーカーの威信を賭けた存在なので部品も最先端の新品ばかりである。ライダーが望めばいくらでも工場で部品を作ってくれるので、まさに王様である。プライベートチームの時にべてお給料も良い。

アレイシの感想は「エンジンパワーが弱いけど非常に乗りやすい」というものだった。

第7戦カタルーニャGPでは予選最速タイムを叩き出しポールポジションを獲得[外部]。予選2番手にはスズキワークスチームメイトマーヴェリック・ヴィニャーレスが入った。

2015年スズキワークス復帰初年度だったが、アレイシはシングルフィニッシュ10回、マーヴェリック・ヴィニャーレスルーキーながらシングルフィニッシュ6回、とまずまずの成績だった。

2016年になるとアレイシは少し苦戦してしまう。この年からミシュランタイヤが導入され、その特性を理解し適応するのにやや時間を要した。

2015年までのブリヂストンタイヤフロントタイヤグリップが良いのに対し、2016年からのミシュランタイヤフロントタイヤが今ひとつでリアタイヤグリップが良い。
ブリヂストンタイヤの乗り方でミシュランタイヤに乗るとフロントから滑るスリップダウンになるが、アレイシはまさにそのパターンになってしまう。アレイシはしっかりハードブレーキングするタイプで、フロントに頼るライディンスタイルだった。

2016年開幕戦カタールGPのころには自信喪失に陥っていて、日曜決勝の直前にはピットの中で涙を流すほどだったという。それまでレース泣いたことなど一度もなかったのだが、ミシュランフロントタイヤのせいで動揺してしまったのだ。(※この記事[外部]が資料)

アレイシが苦しむ間にマーヴェリック・ヴィニャーレスは一気に成長し、第4戦フランスGPで3位獲得。そのころにはヤマハワークスから引き抜きのが掛かるほどの存在になっていた。

第5戦イタリアGPの直前にマーヴェリックヤマハワークスへの移籍を決断、その代わりにドゥカティワークスアンドレア・イアンノーネスズキワークスに来ると決まった。

ならばアレイシ・エスパルガロの残留は堅いだろう。開発の方向の継続からして、ワークスライダー2名とも替えることは考えられない・・・これが大方の予想だった。

ところがスズキワークスのダヴィデ・ブリヴィオ監督はアレイシ・エスパルガロを交代させるとアレイシの残留を望むスズキ本社を説き伏せて、アレイシ更迭&アレックス・リンス加入を決めた。(※この記事[外部]が資料)

ダヴィデ・ブリヴィオ監督は将来性のある活きの良い若手を獲得するのが大好きな人で、どうしてもアレックス・リンスを入れたかったらしい。第5戦イタリアGPの直前にはアレイシに厳しい評価を伝えている。

残留を望んでいたアレイシにとってはショックな出来事だったが、アレイシはめげずに奮戦を続ける。結局この年は8回のシングルフィニッシュを獲得した。
 

アプリリアワークスに移籍する

2017年シーズンアプリリアワークスからが掛かった。

スズキワークスよりも少し格が落ちるワークス」というのが周囲の人の評価だったが、いきなりカタールGPで6位を獲得し2015年から参戦を始めたアプリリアワークスにとって最高位をもたらす。2017年は、転倒がやや多いもののシングルフィニッシュ6回を獲得した。

2018年は一転して不調に陥った。チームの予算が少なく、またアプリリアの開発も迷走し、マシン完成度がいまいちだった。シングルフィニッシュ僅か2回に留まった。

ちなみにアプリリアワークスに移籍してからは多忙を極めており、テストに次ぐテストでなかなかに帰れないほどになった。アプリリアワークスは成績が悪いのでテストの制限が緩められており、アレイシもミサノサーキットムジェロサーキットでのテストに何度も参加していた。この記事[外部]で「テストがとても多い」、この記事[外部]で「毎週テストをしていて、3ヶで10日しかに帰っていない」とっている。
 


ライディングスタイル


身長180cmと大柄で、大きなバイクカテゴリーに合う。小さなバイクは小さなライダーが開発を務めることがほとんどで小さなライダー向きに仕上がっている。また、小さなバイクに大柄なライダーが乗ると体がはみ出て空気抵抗を受けてしまう。


かなりブレーキングを頑タイプであり、フロントタイヤの安定性を重んじる傾向がある。

スズキワークス時代も青木宣篤さんに「アレイシのブレーキングは非常にハード」と評されていた[外部]

フロントブレーキハードに使いながらまで突っ込んで走るタイプで、いわゆるレイトブレーキングlate braking 遅いタイミングブレーキング)の使い手である。この動画[外部]オレンジ色のマシンの軌跡が、アレイシ好みの走行ラインと言える。

2009年2010年ドゥカティは典的なVエンジンマシンで、曲がらないことで有名だったが、アレイシはしっかり乗りこなし好成績を残している。

2016年末のバレンシアテストアルヴァロ・バウティスタの乗っていたアプリリアマシンを受け取るとすぐに電子制御の設定を変え、電子制御を効かせずエンジンパワーを活かす方向にした。(※この記事[外部]の中盤に書かれている) アルヴァロはかなり電子制御を効かせてコーナーでの安定性を保つタイプだったらしいが、アレイシはその逆で、電子制御を止めてストレートでの加速を出すようにしたのだった。

後述するようにアレイシには「ライダーとの関係を悪くするのはいけないことだ」という考えがあり、危険な走行で他ライダーに迷惑を掛けることを好まない。わりとクリーンライダーのうちに入る。
 


怒り、ライダーとの親交


ピットの中でよく怒る

結構なで有名で、メカニックに対して不満を隠さないタイプである。

ステファン・ブラドルは「アレイシがすこし怒りっぽくて変わった性格の持ち主であることはパドックでは有名だ[外部]」とっている。

スズキワークスの首である寺田プロジェクトリーダーこの記事[外部]で「ご存じのとおり、アレイシは熱血で感情も較的ストレートに出すタイプです。順位がいいとハッピーだし、逆にリザルトが悪いときはとても不機嫌です」とっている。

実際にアレイシは2018年1月の時点で3年以上同じチームに続けて在籍したことがない。全て2年以下でチームから出て行っている。チーム監督から「アレイシと付き合うのはちょっと大変だなあ・・・」と思われているのかもしれない。(※2018年5月17日アプリリアワークス2019~2020年の2年契約を結び、ついにその法則が崩れた)

その反面、どのチームに行っても即座に適応し、すぐに結果を出している。
 

2014年オーストラリアGPアレイシカウル破壊事件

2014年オーストラリアGPでは4コーナーでステファン・ブラドルに追突され[外部]、電子制御のケーブルが破損し、電子制御が上手く機しなくなってエンジンへ燃料を上手く送ることができなくなり、エンジンが壊れてしまった。

このエンジンオーストラリアGPで使い始めた新品エンジンで、次のマレーシアGPでも使う予定だった。セパン・インターナショナルサーキットは直線が長くエンジンパワーが必要とされ、新品に近いエンジンで走ることが好成績を残す上で非常に重要となる。

オーストラリアGPだけでなくマレーシアGPも台しにされたアレイシは激怒し、コースサイドマシンを止め、カウルを叩き割って怒りを表現している[外部]
これが2014年オーストラリアGPアレイシカウル破壊事件であるが、アレイシの性格がよく出ている。

この後にアレイシはスズキワークスへ移籍した。
かつてスズキワークスには3位に入りながらもマシンを破壊してから蹴りを浴びせてその場を去り、表式出席をもサボり、そのレースが終わった途端に解雇されたジョン・コシンスキー[外部]がいた。

いったいどうなることかと関係者は心配したが、アレイシは事にスズキワークスでの2年間を終えた。
 

ライダーにはそれほど強烈に怒らない

メカニックマシンに対しては怒りや不満を隠さないが、ライダーに対しては割合控えめである。

ポル・エスパルガロ[外部]は他ライダーに対して突っかかっていくことがしばしばあった。
2009年サンマリノGP125ccクラス決勝ではアンドレア・イアンノーネに向けて駆け寄り猛抗議。(この動画[動]の7分20あたりで走っているのがポル
2015年アメリカGP決勝の11コーナーでスコット・レディングに接触され転倒した後[外部]Twitterスコット・レディング[外部]怒りのリプを飛ばして大喧嘩している[外部]

ポルはそういうタイプなのだが、アレイシはあまりそういうにしない。ライダーに向けて食ってかかることは割合少なく、メディアTwitterを通じて喧することも較的に少ない。
 

ライダーと親交を結ぶ

メカニックなどに怒るだけ怒ると気分がスッキリするのか、他ライダーに対して大変なナイスガイで、
社交的であり、良い友人関係を結ぶ。SNSには他ライダートレーニングする画像が大量に上がっている。

MotoGPは生き抜くビジネス世界で、他ライダーとあまり仲良くしようとしない潮が強い。仮に仲良くするとしても、ほんの数人に限るライダーが多い。ところがアレイシは例外的存在で、顔が広く、色んなライダーと仲良くしようとする。

チームメイトと険悪な仲になったことがく、常に上手くやっている。「チームメイトと良い関係を結ばないなんて愚かなことですよ」とこの記事[外部]の最終盤で発言している。
 


スポンサーが少ない


スポンサーが少ないというのが、アレイシの競技生活の一大特徴と言える。

ポルエスパルガロは、若い頃からモンスターエナジー米国エナジーリンク企業)やhpヒューレット・パッカード 米国パソコン企業)の支援を受けてきたのだが、アレイシはそういう個人スポンサーがとても少ない。

アレイシにはモンスターエナジーレッドブルオーストリアエナジーリンク企業)もスポンサーに付いたことがない。2014~2016年にbatteryというフィンランドエナジーリンク企業スポンサーについてヘルメットの側面に名前が載っていたが、2017年以降はそれもなくなってしまった。

アレイシはサングラスメーカー時計メーカー支援を受けていない。そうしたメーカー支援を受けるライダーが多いのだが、アレイシにはがかからない。

スポンサーがほとんどない心細い状況で、凄まじい集中を発揮して少ないチャンスを確実にものにして結果を出し、ワークスチームの席を掴んできたのがアレイシである。これはまさに偉業と言っていいだろう。

そのためか、アレイシには「自分はスポンサーしでここまで這い上がってきたんだ」という自負が強く、スポンサーに恵まれてシートを得たライダーに対して対抗心が燃えあがるようである。
 

2018年アルゼンチンGP直後のTwitter舌戦事件 ラウンド1

2018年アルゼンチンGPはハーフウェットで行われ、各ライダーミスをする大荒れの展開となった。そのレース中にダニロ・ペトルッチアレイシに対して危険な走行をして、アレイシに迷惑をかけた。アレイシはレース後にTwitterで不満を表明[外部]インタビューでもダニロ・ペトルッチに対して批判をしている[外部]

それに対してプラマックレーシングは、公式サイトでダニロ・ペトルッチを擁護した[外部]

アレイシはTwitterでプラマックレーシングに対し、「嘘だ!デタラメだ!ダニロ・ペトルッチはいつもああいう危険走行をしている![外部]」と猛批判

それに対して、フランチェスコ・グイドッティ[外部](プラマックレーシング監督ダニロ・ペトルッチの上に当たる)が「ダニロ・ペトルッチがしたことは去年のアレイシよりもずっとソフトだ(※2017年のアルゼンチンGPでアレイシはドヴィを転倒させている)たわごとをTwitterで言うのはやめろ、運営の安全委員会で言え[外部]」としい口調で反撃した。

それに対してさらにアレイシは反撃。「あなたは僕に指図する立場の人じゃないでしょう!確かに僕はドヴィを転倒させましたが謝罪したし、逆ギレして『たわごと』と言ったりしていないですよ!もちろん、嘘をついて世間を騙そうとはしていません![外部]」とリプを飛ばした。

そこにアレイシのチームメイトスコット・レディング[外部]フランチェスコ・グイドッティ監督に対して「ダニロ・ペトルッチが事故を引き起こしてないですって?ペトルッチは昔、チームメイトを転倒させてましたよね[外部]」と横から茶々を入れているのが非常に面い。(2016年ラゴンGPの際、スコットレディングはプラマックに所属していたが、チームメイトダニロ・ペトルッチに転倒させられた。そのときレディングは「ダニロ・ペトルッチは脳味噌がない[外部]」と激怒していた)」
 

2018年アルゼンチンGP直後のTwitter舌戦事件 ラウンド2


次へ»
最終更新日: 19/03/25 21:34
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ