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イレブンスリー(Eleven Three)もしくはイレブンスリー暴走とは、暴走族(珍走団)の集会である。
大阪府泉南・泉州から和歌山県紀北地域にかけ、毎年11月2日夕方から11月3日明朝まで行われる。
名称の由来は、11月3日(=Eleven Three)を跨がり集団珍走が繰り広げられるためである。
その他、過去の珍走団「イレブンスリー連合」の名称とする説もある。そして、11月3日が元珍走団構成員の命日であり、その人物を追悼する目的があるとされる。
関西地方の一部で行われる、記念日として若者が集結し集団暴走する悪しき習慣。この日は厳戒態勢が敷かれる。深夜0時になると一斉に走りだす。
と紹介された。
なお言うまでもなく、11月3日の正確な英語表記は、"November Third"(ノベンバーサード)である。
本来11月3日は、祝日「文化の日」である。祝日法によれば「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とされ、平和主義を定めた日本国憲法が公布された日(1947年)でもある。
その理念と真逆の行動が、関西地方の一部で行われてしまっている。
開始年度は明確でない。1970年頃から開始されたド田舎暮らしのほのぼの日記「イレブンスリー(2014)とは何?意味や由来や動画を調べました!(2014年11月3日)[外部]イレブンスリー、岸和田にまだまだいるお祭り大好き男達(2015年5月23日)[外部]可能性がある。
主な珍走場所は、大阪府岸和田市。詳細には同市の小松里町周辺。広範囲で捉えると大阪府堺市以南から和歌山県紀の川市以北の地域である。ただし大阪府公安委員会の定例会議では「岸和田市の国道26号大阪府公安委員会「公安委員会定例会議の開催概要[外部]」・2013年11月27日開催」と説明している。
過去に放送された警察24時でも、和歌山県警のパトカーと黒豹隊白バイを黒色塗装した通称黒バイを構成員に含む、和歌山県警の交通違反取り締まり隊のことが追跡する様子が収められているYouTube:黒豹隊イレブンスリー 黒豹隊vs暴走族[外部]。この珍走団は岩出市から和歌山市まで追跡された。
▲この日だけ岸和田競輪場(浪切バンク)と和歌山競輪場を特別解放できないものか・・・。
……結局毎年、公道で確実に行われている。この暴走行為の前日、地域の中学生・高校生では生徒に対し「条例違反大阪府・和歌山県双方の青少年健全育成条例により、保護者同伴でも18歳未満の者は午後10時から翌日午前4時の間は外出禁止である。かつ危険であるので決して深夜徘徊はしないように」と指導・注意喚起がなされる。2005年のギャラリーは50人ほどであったが、近年1000〜2000人に増加している。
また見物させる必要を感じた親が子供を連れ出す事例や、乳母車で観覧する者もいるという。岸和田市は、珍走が予想される地域の飲食店・アミューズメント店(ROUND1等)・24時間営業のコンビニ等に対し、営業自粛を要請している。そのため、当該地域の店舗は臨時休業を余儀なくされる。
元々11月3日は祝日「文化の日」であり、近隣地域から人が集まりやすい。不幸なことに、11月3日が金・土曜日、11月2日が金・土曜日である年は、平年と比べてより大規模な集団と化す。近畿圏のみならず全国から珍相談や見物客(ギャラリー)が来るとも噂される。
もちろん近隣住民で迷惑と感じる者も少なくない。毎年、大阪府警には苦情と取締の要請が殺到するという。
あいりん地区暴動(西成暴動)のように暴徒化事案は発生していないが、喧嘩や暴行、拉致監禁が発生している。通常の夜と異なり、この日の治安は特に悪い。現在イレブンスリーに伴う、重大な事故は発生していないが、暴走運転という行為上、危険性はかなり高い。
暴走車両による事故や、喧嘩など対人トラブルに巻き込まれる可能性がある。上記の通り、非常に危険なイベントであるので、11月2日〜4日の夕刻から未明にかけては、不必要な外出をしないことを推奨する。
逮捕・検挙云々で済めば良いが(それでも関係者に迷惑をかけるが)、最悪死亡の可能性もある。
興味本位で参加すべきでない。
イレブンスリーに飽き足らず、11月11日にもポッキー暴走と銘打った珍走が繰り広げられている。
▲約2000人の観客が深夜に集合した。珍走団は50台程が暴走し、道路運送車両法違反(ナンバー隠蔽)容疑で17〜19歳の少年3人が逮捕。後の2015年1月19日、未成年の少年(17〜19歳)4人がを道路交通法違反容疑で大阪地検堺支部に書類送検された読売新聞(YOMIURI ONLINE)「恒例「イレブンスリー暴走」、17歳少年を逮捕 : 社会 : 読売新聞[外部] 」2015年01月20日10時48分配信。また当日、大阪府警は210人以上の警察官を動員し、警戒に当たった。
2500人以上のギャラリーが集結し、50台以上が珍走行為を行った50辆车深夜飙车暴走 超2千看客聚集现场(朝日新聞・中文網)[外部]。昨年までは新聞記事になる程度だったが、今回は関西ローカルのみならず、全国ネットのニュース番組(報道ステーション[外部]やNEWS ZEROなど)で報道された。
大阪府警は約200人の警官を動員。少年17人を補導。富田林市に住む会社員の21歳男性が、道路運送車両法違反容疑(ナンバープレート隠避)で現行犯逮捕するなど、計14人を摘発したイレブンスリー暴走、摘発・補導は計31人に(産経WEST・2015年11月4日[外部]。
和歌山県警は機動隊を含む117人の警官を動員。少年89人を補導した和歌山でも「イレブンスリー」暴走 少年89人を補導(朝日新聞デジタル・2015年11月4日)[外部]。
補導はいずれも深夜徘徊である。大阪府警の男性警官を暴行したり[外部]、喧嘩、拉致監禁[外部]を行った者もいた。
▲YouTube・Vineなどに見物客が撮影した多数動画あり。[外部]
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