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ウイルス


ヨミ: ウイルス
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医学記事 ニコニコ大百科 : 医学記事
※感染した可性がある方は、直接医療機関を受診しないでください。
まず、各保健所等に設置された発熱相談センター[外部]にご相談ください。

ウイルスとは、核とそれを包むタンパク質の殻から成る結晶、機械的な構造体である。生物細胞を利用して自己を複製できる(してもらえる)。細菌と混同する人が少なくないが、全くの別物。非生物生物の両方の特徴を持った「物」と言うべきであろうか。
い話、生物学的には生物ではない。

基本的には、人が眼で見えないほど極々小さな細菌などにべてもまだ構造がスリムゆえ小さく、細菌が見えるような普通の顕微でも見えないので、電子顕微を用いて観察することになる。


概要


ウイルスの構造は非常に単純であり、中心の核DNAかRNAのどちらか)がカプシドと呼ばれる殻に包まれているだけである。一部はカプシドとエンベロープの二重構造の殻になっているウイルスも存在する。もちろんこのような単純な構造では自己で複製を作るどことか、エネルギー生産・代謝活動すらできず、その他生体活動は一切行われていない。ただ、遺伝物質である核を有するので細胞内に侵入することで受動的に自己の複製を作ることが可である。そういう意味では非生物であるが、生物的な特徴も持っているといえる。

少々これまでの記述と重複するが、ウイルス生物と一線を画す存在とされる理由としては、生物の最小単位である細胞を構成単位としないこと、生物が両方持っているはずのDNAとRNAどちらかしか持たないこと、そしてATPの合成やリボソームによるたんぱく質の合成が不可能なこと、などが挙げらている。

ここでかなりややこしい話になるが、近年「巨大ウイルス」と俗に称されるいくつかのウイルスの種が見つかっている。これらは実際のサイズ的にも、ゲノムの量的にも、同じくに見えない細菌とべても格段に小さいとされてきたこれまでのウイルス観を裏切り、まさしく「巨大」である(ある巨大ウイルスなど、一番小さな細菌よりもサイズもゲノムの量も大きい)。また上述では核に「DNAかRNAのどちらか」という補足がついてる通り、DNAかRNAどちらかを持っているのがこれまでのウイルス常識であったのが、巨大ウイルスの発見により初めてDNAもRNAも持った種が確認された。機的にもこれまでウイルスが用いていなかった「生物らしい」ものを備える種がいることもわかっている。

これら巨大ウイルス、すなわち「ミミウイルス(最初に発見された巨大ウイルス。ミミとはミミック真似る、似せるという意味であり、これは当初ウイルス常識を外れたサイズの大きさゆえ「ブラッドフォード球菌」と言う名がつけられ菌と混同されたことに由来する)」や「メガウイルス」「パンドラウイルス」「ピトウイルス」といった存在は諸々の理由により、「バクテリア(細菌)」と「アーキア(古細菌)」そして々人間を筆頭とする動植物含めた「生物」という、生物の一番大きな三つの「ドメイン」分類にひとつ付け加えられるべき「第4のドメイン」ではないか、という提案もされている。つまり先の話を裏切って(少なくとも巨大)ウイルス生物学的には生物である、というが存在するのだ(これは反論もあり、議論は紛糾した)。

どちらにしろ「ブラッドフォード球菌」が菌ではなく「ミミウイルス」だとわかったのが2003年、それから年ごとにウイルス研究は進んでおり、まだまだ研究の余地は多分にある。何しろ相手は普通ではに見えない存在なのだから。


感染と増殖


まずウイルスは宿となる細胞の表面に付着する。細胞は常に外部と物質のやり取りを行っているが、細胞はその物質の一部としてウイルスを取り込む。細胞自体にウイルスとそれ以外の物質を区別できないが、ウイルスの種類によってどの種類の細胞の内部に侵入できるかは異なる(例えばHIVならヘルパーT細胞)。

細胞内への侵入に成功するとカプシドは一度分解され、核が遊離する。その後、細胞の複製によりウイルス細胞内に大量に生成され、細胞タンパク質合成によりウイルスタンパク質が合成される。

できあがった核タンパク質集合し再びウイルスとして元の姿に戻る。出来上がったウイルス細胞外へ脱出するが、このとき細胞膜や細胞は破壊される。

以上が簡単ではあるがウイルス増殖方法である。ウイルスに代謝を乗っ取られた細胞がまともでいられるはずがなく、一度ウイルスに感染した細胞化するか死を迎える運命である。


ウイルスと進化、共生


ウイルスといえば前述した感染と増殖によって誘発される病気を引き起こすような、々にとっては「敵対者」というイメージが強いかもしれない。しかし、生物進化過程ではウイルスの影や恩恵を強く受けている、という研究結果も出ている。

例えば人間=ホモ・サピエンスのゲノムにも多くの内在性レトロウイルスレトロウイルスのゲノムが定着した部分)箇所が見られ、それらは出産時の胎盤の形成やの形成の一部を担っている、という報告がある。より正確なところはこれからの研究が待たれるが、少なくともウイルスが人間を含めた多くの種の進化に影を及ぼし、今も何らかの機を果たしている可性を摘するは多い。

また近年ではそこから進んで、生物はおおむね内在性ではないものも含めたウイルスと「共生」しており、々がイメージするような何らかの異常を引き起こす存在としてのウイルスという像は、前述したHIVウイルスであればチンパンジーに感染するタイプのそれが突然変異でここ最近人間へと感染するタイプに変わった(という考えがある)ように、ある意味では「ウイルスの側からしても慣れない環境突然放り込まれた」ゆえの過渡期的な事という説もある。

どちらにしろウイルス生物との関係性に関しては昔より研究が進んでいるがまだまだわからないことのほうが多いゆえ議論が尽きず、現代の生物学におけるホットな話題のひとつになっている。

なお日本webでは日本人学者が唱えたいわゆる「ウイルス進化説」が広まっている。前述した通りウイルス進化に及ぼした影に関しては多くの支持するがあるが、この「ウイルス進化説」はウイルスによる進化こそが生物進化の原動であり、現代進化論的な突然変異と自然選択による進化を否定しているので、今のところ流の科学者からは相手にされていない。「ウイルス進化説」と違ってウイルス進化に影を及ぼしたという説は、変異がDNA突然変異だけでなくウイルスとの共生でも起きると述べているだけであり、また自然選択がそれを整えていることを認めるという意味で、現代進化論を否定するのではなく補足や拡をしていると言った方が正しく、両者ははっきり別物である。


ウイルスの種類



実在のウイルス



 架空のウイルス



関連項目



最終更新日: 17/02/21 23:06
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