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この記事を[エースコンバット]と[エースコンバットシリーズの年表]に分割する提案が出されています。 掲示板にて合意が得られると、この記事の「シリーズ内年表」が独立します。 |
エースコンバットとは、
本稿では2を中心に記す。
ゲームのジャンルでは「フライトシューティング」に属する。というかこのシリーズが「フライトシューティング」というジャンルを広めたようなもの。
しかし、近作における、国内メーカーの作品としては目覚しいレベルのグラフィックや、ドラマチックなシナリオなど、多くの要素が付加されたこともあり、このゲームの特徴を一言で言い表すことは難しくなっているといえる。
しかし、過去にナムコが、このゲームのキモを端的に言い表したことがある。1997年に放映された『2』のCMがそれだ(右動画、1・2番目を参照)。
会社内で大のオトナが戦闘機の模型ですこぶる楽しそうに遊んでいる様子が映され、最後にナレーションがこう締めくくる。
"──超本格的ヒコーキごっこが、今、始まる。"
このCMからすでに15年以上が経っているが、「超本格的ヒコーキごっこ」というスタイルは一貫して守られている。
リアルさを追求したフライトシミュレーターではなく、ダイナミックで爽快な空中戦を追求したシリーズであると言えよう。
作品の正式表記が「ACE COMBAT」のため、表記上「AC/ACE」と略されるが、「アーマードコア」「Another Century's Episode」、公共広告機構等との混同を避けるため、タグでは「エースコンバット」「ACECOMBATMADシリーズ」等、略さずに表記する事が望ましい。シリーズを手がけるPROJECT ACESでは公式な略称として「ACE(エース)」を使用している。
ニコニコ動画ではシリーズ作品に関連する動画(MAD、嘘字幕シリーズなど)の共通タグとして「エースコンバット」が用いられる事が多く、プレイ動画では「エースコンバット6プレイ動画」や「エースコンバット実況プレイシリーズ」など、タイトル別にタグが分類される傾向にある。
ゲーム本編のみならず、ゲーム内で使用されている楽曲も非常に評価が高い。
『1』『2』はロックミュージック、『3』はテクノサウンド、『04』以降は壮大なオーケストラサウンド(+α)と、作品ごとに音楽の方向性も変化しているのも特長である。
特に後述の『ZERO』オープニングテーマは、鮮烈な演出のムービーと共に高い人気を得ており、和製ゲーム史上屈指の名曲として名高い。
▲発売日、対応機種等の情報はエースコンバットの一覧を参照。
ちなみに、PSP向けの2作品のみ、開発担当はアクセスゲームズ(『レッドシーズプロファイル』『ロードオブアルカナ』)である。クロスランブルは、バンダイナムコゲームスとアクセスゲームズの共同開発作品である。
1993年7月に稼働したアーケードゲームであり、エースコンバットの原型。基板はSYSTEM21を使用している。
50インチの液晶プロジェクターに、本物の戦闘機のコクピットを再現した座席が目を引く巨大な「DX筐体」と、CRTモニタにデフォルメした計器類でコンパクトに纏めた「SD筐体」の2種類の筐体が存在する。
プレイヤー機体はF-16のみ。3種類の難易度があり、それぞれゲーム内容も微妙に異なる。
2016年1月現在に至るも家庭用移植は行われておらず、また現役稼働しているゲームセンターも皆無に等しいため、現在の我々が遊ぶ機会はほぼない。
また、システムソフトから販売されている同名のPC用フライトシミュレーションゲームが存在するが、本作との関係はない。
1995年3月に稼働した『エアーコンバット』の続編。基板に『リッジレーサー』にて使用したSYSTEM22の改良版、SYSTEM SUPER22を使用しグラフィックが向上している。
使用できる機体はF-14、Su-35、F-22の3つ。しかし、どれを選んでも性能は同じである。
ゲーム内容も複雑化したうえに、3種類の難易度が選べる通常のゲームモードと、それらから独立した「ドッグファイト」の4種類のモードが選べる。
こちらも『エアーコンバット』と同じく2016年1月現在まで家庭用移植が行われておらず、またゲームセンターでもめったにお目にかかれないシロモノである。
プレイヤーは傭兵部隊の一員として様々な戦闘機に乗り、クーデター軍の制圧作戦に参加する。戦闘後に戦果に応じた報酬を貰い、それを元手に新しい機体を購入してゲームを有利に進めていく。作品ごとに傭兵や正規軍といった立場の違いこそあるが、この基本的なゲームシステムは本作品以降のシリーズ(一部作品を除く)でも継承されている。
シリーズ恒例ともいえる渓谷・トンネルは本作から既に登場しており、ほかにも僚機や無線、空中要塞のような超兵器の存在など、以降のシリーズでおなじみとなった要素のいくつかはすでに盛り込まれていた。
現在では殆ど忘れられているが、今作の僚機には現実の国籍が設定されており、シリーズで初めて現実世界を舞台とした作品である。但し、後のACES at WARにて示唆され、3Dの原案と言われている事からこの設定が現在も生きているかは不明。
主人公の名前、部隊名は強い示唆は在っても未だに明示されていない。
当時アーケードで稼動していた『エアーコンバット』シリーズを家庭用に移植する企画から生まれた作品であり、既に同名のPC用フライトシミュレーションゲームが存在していたためか、『エースコンバット』と改題されている。海外ではそのような版権問題がなかったため「エアーコンバット」として発売されており、その結果海外と日本ではシリーズ内の立ち位置が微妙に異なっている。
しかし、地表のテクスチャが一部省略されて見た目では何も無い空間になっていたり、トンネルの壁面がのっぺりしていて空間を把握しづらかったりとかなど、PS1初期の描画の限界を感じさせる部分が多く、『エアーコンバット』のクオリティを再現したとはいえない出来であった。
作品自体の古さなどから他作と比べニコニコ動画では動画数は少ない。タグとしては「エースコンバット1」が用いられる傾向にある。
タグで検索 → エースコンバット1[動]
プレイヤーは「統合軍」に雇われた傭兵部隊「スカーフェイス」の一員として、「統合軍統括エリアコードNA-P2700」で発生したクーデターの鎮圧作戦に参加する、とストーリー的には『1』と酷似しており、『1』のセルフリメイクといったような向きが強い。
同時期に発売されたナムコの「レイジレーサー」で登場した永瀬麗子の妹分(と思われる)、永瀬ケイが僚機(TACネーム「EDGE」)として初登場。彼女はエースコンバットにおける名物キャラクターとして、以降のシリーズにもしばしば登場している。
シリーズの方向性を形作ったといえる作品でもあり、プレイヤーが使用できる機体として初の架空機(XFA-27)が登場するなど、多くの要素が以降のシリーズで継承されている。グラフィックも前作に比べて飛躍的に向上しており、またアナログスティックに対応したことで操作性も大幅に改善された。『ナムコレクション』における収録作品の一つとしてPS2にも移植されている。
タグで検索 → エースコンバット2[動]
2040年という近未来を舞台に、国家という概念がほぼ消滅し、軍事力を保有する多国籍企業同士が戦争を繰り広げるという、SF要素を多く詰め込んだ異色作。
シナリオにアニメ脚本家の佐藤大氏を迎え、作中のアニメパートを『攻殻機動隊』シリーズなどでおなじみのProduction I.Gが担当している。
プレイヤーは新国際連合共同体(NUN)の治安維持機構「UPEO」の一員として、巨大な経済共同体「USEA(United States of Euro-Asia)」で巻き起こる企業同士の戦争を阻止する任務に就く。
あらゆる要素を詰め込んだうえに、他作では見られない大掛かりなシナリオ分岐とマルチエンディング化などで、そのままではディスク2枚組でも収まりきらない容量となってしまい、データを極限まで圧縮した結果、ロードが爆速になったという逸話がある。
が、トゥルーエンド後のミッション自由選択モードで遊ぶ時もいちいちディスク交換が必要、という非常にたるい欠点も持っている。
峡谷ステージが『2』のそれよりだいぶぬるくなった半面、本作のトンネル(通称・「フィートンネル」及び「元凶トンネル」)は『5』の「ハミルトンネル」と並ぶシリーズ最難関との呼び声がある(そもそもグラフィックが見づらいという点では『1』のトンネルも結構ムズいが)。よくわからん構造物による凸凹や、ランダムにひとつだけ閉まるのが遅いシャッターを潜り抜けるなどの鬼畜要素は本作独特。資料本にあったコメントによれば、プレイヤーにコークスクリューもさせようとしたけど難度が超絶なのでやめたとか。そんなもん、ただのゲーマーにできるか!
他のシリーズ作品とはゲーム性やシナリオなどの方向性が大きく異なるために賛否両論のある作品だが、PS1の限界を極めた美麗なグラフィック、エレメカ風デザインに代表される「70年代の理想の未来像」と現代的デザインが融合した世界観、シリーズ他作には見られない操縦時の独特の浮遊感などに好意的な意見もあり、ニコニコ動画のコメントではリメイクを希望する声も見受けられる。なおエリックの中の人が別作品で「レナ」つながり、という妙な一致がある。
タグで検索 → エースコンバット3[動]
シリーズ初のプレイステーション2専用ソフト。
グラフィックをはじめとして、多くの面で革新的進歩を遂げた記念すべき作品。
小惑星「ユリシーズ」の落下により荒廃した「ユージア大陸」を舞台に、2つの物語が描かれる。一つは「ISAF(独立国家連合軍)」に所属するプレイヤーキャラクター「メビウス1」を主人公に、軍事大国「エルジア」との戦いに赴く「ミッション」。
もうひとつはミッションと同時進行する、エルジア占領下の街に暮らす「少年」と、彼の仇であるエルジア軍のエースパイロット「黄色の13」との邂逅が描かれる「サイドストーリー」。
大きくゲーム性を切り替えた前作とはまた異なり、シリーズ随一の渋い世界観となっている。
本作より従来の無線システムに大幅な変更が加えられ、ミッション中に敵味方を問わずNPCが喋り続ける様になった。現実世界の戦場で敵の無線が聞けるわけではないが、この要素によってプレイヤーはあたかも戦場にいるかのような臨場感を得ることができるようになった。この無線から多くの名台詞が生まれ、インターネットを中心に多くのファンに愛されている。特に僚機の一人である「オメガ11」は「イジェクトの神」「伝説のベイルアウター」として名高い。
主人公「メビウス1」の活躍がゲーム的にも、また無線などの各種演出面からも実感できるような作品として作り込まれており、後の作品では「彼の作戦遂行能力はISAF空軍の一個飛行隊に相当する」とも表現された。
向上したグラフィックを中心に高い評価を獲得し、全世界で約264万本を売り上げた。今なお、シリーズ初心者に薦められることが多い。
本作のデザインコンセプトとして「ストレンジリアル」という単語がよく使われている。東京ゲームショウ2000で公開されたティザートレーラーでもそれを象徴するように「The Strange, Real World.」というフレーズが使用された。なお、これをもじって(主に海外の)ファンの間ではエースコンバットシリーズの架空世界を総称して「Strangereal」という単語が使われている。