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オメガ・ケンタウリの六鎗客とは、漫画『キン肉マン』に登場する超人たちのグループである。
完璧超人始祖たちとの戦いを終えた地球の超人界に現れた新たな敵軍。王位争奪編に登場したジ・オメガマンと同郷のオメガ・ケンタウルス星団出身の超人たちで、「オメガの民」とも称する。オメガマンと同様に、極めて高い超人強度を備えている。
彼らは遙かな昔地球を支配していたが、完璧超人始祖に敗れて地球を逃れた超人たちの子孫で、「この星の真の支配者」「この母なる星に還ってきた」といった事を告げている。現在地球に暮らしている超人たちの事は激しく憎悪しており、手を差し伸べられても「偽善者」と拒絶し、「地上の超人たちを皆殺しにする」と敵対を宣言している。
その目的は、崩壊の際にある彼らの星を救うために友情パワーとマグネット・パワーが必要と分析し、地球にあるマグネット・パワー研究施設の情報を手に入れること、そして友情パワーを会得することである。また、地球から追いやったザ・マンら完璧超人始祖、そして苦難の運命を強いた超人の神々を憎悪しており、マグネット・パワーと友情パワーを身につけて星を救うと同時に、その力でザ・マンや神々の打倒も目指している。
大魔王サタンと共に地球に現れ、サグラダ・ファミリアの地下に眠るマグネット・パワー、そして正義超人たちの友情パワーを狙って襲撃して来た。この時、正義・悪魔・完璧超人の主力はサタンに封じられており、防衛に出た若手超人たちはあっさり全滅。引退を撤回したウルフマンや、危急に駆けつけたティーパックマン、カナディアンマン、ベンキマン、カレクックらと戦いを繰り広げる。
ウルフマン以外の正義超人を惨殺し、友情パワーの調査もある程度進んだところでキン肉マンスーパー・フェニックスら運命の王子たちが参戦。キン肉マンも含めた連合軍で六鎗客と対決する。さらにキン肉アタルが現れて対戦中。
なお、「サタンとはどんな関係なのか」「サタンの言う、真の悪魔と成り得る一族というのは彼らの事なのか」「エアーズロックに降りてきてストロング・ザ・武道の竹刀を折ったのは誰なのか」「アリステラを含めた6人で六鎗客なのか、もう一人隠し球がいてアリステラ+部下の六鎗客というチームなのか」など細かい部分の詳細が明らかになっていない部分がある。サタンの部下になったり洗脳されているわけではなく、サタンは「ただの情報源」であり、「オメガの民は誰にも縛られることはない」と自分の意思で活動している模様。
▲リーダー格。ジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアの兄で、オメガ一族の当主。口癖は弟と同じ「フォーフォフォフォ」。超人強度は登場時8600万パワー。自分より強い対戦相手に応じて超人強度を上げられる能力があり、生誕時は95万パワーだった。外見は弟とよく似ているが、仮面の造形が険しい表情になっており、背中の巨大指「オメガハンド」が左手のものになっている。「アリステラ」とはギリシャ語で「左」の意味。
戦い方は弟よりも正統派で、変身能力は用いず、オメガハンドを活かした戦法を使う。回想シーンでは弟と同じΩカタストロフ・ドロップでマリキータマンを破っている。また、若手超人を蹴散らした時にはマグネット・パワーらしき超能力で相手をバラバラに粉砕している。
正義超人たちを惨殺するよう指示したり、友情パワーについて分析するためなら仲間達にも死ねと命令するなど非情さを表に出しているが、敗れた正義超人の健闘を讃えたり、マリキータマンが命令に背いて武人としてカレクックを討ち取るとその行動に賛同したりと度量の広さも持ち合わせている。弟との仲は良好だった模様で、弟を倒したキン肉マンに興味を持ち、また弟が死んだ原因を作ったフェニックスに対しては大きく表情を歪めて激昂する一面もある。
運命の王子たちとの戦いではキン肉マンスーパー・フェニックスと対戦。オメガハンドを用いた強力な必殺技を次々に繰り出すが、フェニックスは知性を活かした受け身によってダメージを最小限に抑えていく。しかし知性の神の力を借りていないフェニックスとは超人強度の差が大きく、次第に優勢となる。フェニックスが知性の神の力を再び宿したことで危機に陥るが、仲間たちの友情パワーで脱出。自身も友情パワーを身につけ、「Ωハルマゲドン・アベンジャー」で勝利した。
その後現れたキン肉アタルと、彼が呼び出したブロッケンJr.のタッグチーム「フルメタルジャケッツ」に対して、マリキータマンと「オメガ・グロリアス」を組んで対戦する。
氷の超人。口癖は「カキカキ」。超人強度5500万パワー。ヘイルとは英語で「雹」の意味。いつも口を大きく開けて笑っているような表情だが、そういう形のマスクなのか表情は一切変化しない。両手を覆う氷を伸ばす「ブリザードハンド」で敵を切り裂いたり、口から凍気の息「ヘイルブレス」を吹き出し、リングや対戦相手を凍結させる。
正義超人との戦いではティーパックマンと対戦。リングを氷結させて有利な状況を作り出し、優勢に戦うが、ティーパックマンの新技「死のティータイム」で危機に陥る。しかし超人強度25万パワーしかないティーパックマンの技はヘイルマンに通じず、力尽くで脱出。ティーバッグウィップを破壊し、体を完全に凍結させてからのラリアート「ブリザードソード」で惨殺した。
運命の王子たちとの戦いではキン肉マンマリポーサと対戦。基本的な戦闘能力ではマリポーサに圧倒されてしまうものの、今度もリングを氷結させて有利な状況を作り出す。しかしマリポーサがモクテスマ・ディフェンスを繰り出すと氷が溶かされてしまい、地形効果どころか本人まで溶かされてしまう窮地に陥る。なんとか一度は炎を封じたものの、再び点火されて完全に勝機を失ってしまう。マリポーサが偽マッスル・リベンジャーを別の新技だと主張したためシルバーマンからの援護射撃も来ず、新技「アステカ・セメタリー」で倒された。
海賊の超人。口癖は「ムマムマ」。超人強度8000万パワー。略奪を生業としていた先祖にちなみ、相手の最も大切にしている宝を奪う勝利を信条とする。大柄でパワーがあり、豪快な投げ技などテクニックも備えた強豪。簡易的ながらマグネット・パワーも使用できる。
正義超人との戦いではカナディアンマンと対戦。一念発起したカナディアンマンの猛攻で一時は苦戦するが、もともとの実力差は覆らず、消耗戦の末にカナディアンマンが先に力尽きる。降伏勧告の儀式「ジェリー・ロジャー」を拒否されると、相手を逆さ吊りにして首を絞めつつ背骨折りを決める必殺技「セントエルモスファイヤー」で討ち倒した。
運命の王子たちとの戦いでは、キン肉マンと対戦。
六鎗客の真の目的をキン肉マンに語り、崩壊する星の再生については賛同されるものの、ザ・マン殺害については互いの意見が対立する。この会話の際に、星の再生に助力を申し出るキン肉マンに対して、「騙す事になる」と隠していた真意を正直に吐露。キン肉マンとは立場や意見の相違はあれど、折り目正しい人物であるところを見せている。
火事場のクソ力を押し返すほどの猛攻を見せ、その力がオメガの星を救うには足らないものだと判断して失望を露わにするものの、パイレートマンの苦衷に応えたキン肉マンがさらなる奮起を見せて逆転。マッスル・スパークを受けて倒された。
敗北はしたものの、ついにオメガの星を救える力を発見できたことで、地球にやってきた事は間違いでは無かったと確信してキン肉マンと手を取り合った。
歯車の超人。口癖は「ギュイギュイ」。超人強度6200万パワー。初期はギアマスターだったが微妙に変更された。巨大な歯車「ジェノサイドギヤ」で構成された体を持ち、歯車の中央に相手を押し込んで削り殺すという呪いのローラーみたいな戦い方をする。
正義超人との戦いではベンキマンと対戦。巨体で圧倒するものの様々な技や作戦で逃げ回られ、ベンキマンが火事場のクソ力を発揮するとアリダンゴにされて「恐怖のベンキ流し」で流され、臭く汚く濁った糞尿の魔境に落ちていった。しかしベンキマンの体をギヤで侵食して、回転力を活かして糞尿の彼方から脱出。ジェノサイドギヤで粉砕した。
勝利はしたものの火事場のクソ力については特に得るものが無く、叱責を受ける事に。つくづく悲惨な人物である。
運命の王子たちとの戦いではキン肉マンビッグボディと対戦。ビッグボディの強力でジェノサイドギヤを正面から食い止められたり、いったん巻き込んでも凄まじい耐久力で脱出されたりと一気に攻めきれない展開に陥る。
ジェノサイドギヤを凶暴な形に変形させて優位に立ち、さらに紫禁城の側に浮かぶ「軒轅星」の出現によって心理的に揺さぶりを図るが、ビッグボディは揺るがずに戦い続け、逆に軒轅星を気にする様子から「実はお前自身に降りかかるのでは?」と揺さぶりを掛けられてしまう。
その後、強力ジェットトルネードから集められた大量の黄砂の塊を浴びせられた為にギヤの回転が止まってしまい、ビッグボディ幻の必殺技「メイプルリーフクラッチ」で倒された。
試合後、本当に軒轅星が落下し、押し潰されて死亡。数億年前の先祖の罪がいまだに許されない事を悟り、オメガの民の運命を嘆く言葉を遺した。
天道虫の超人。口癖は「キャミキャミ」。超人強度8200万パワー。背中の羽根によって敵を切り裂く他、体からトゲを出したり、体の模様で相手の心理分析を行ったりとギミックが多い。自ら傷を負っても勝利する根性や、相手の内心を推し量る心も持っている。
正義超人との戦いではカレクックと対戦。残虐超人として戦おうとするカレクックの心情を「仲間を殺された恨みから来る、理性的な怒り」に過ぎないと看破し、カレクックを上回る残虐ファイトで圧倒。火事場のクソ力を発揮するよう促すものの、敵に情報を与えたくないカレクックはあくまで残虐超人としての戦いを貫き通す。その姿勢に武人として敬意を示し、「天道羽根抜刀」でとどめを刺した。
運命の王子たちとの戦いでは、キン肉マンゼブラと対戦。ゼブラの技巧に勝るとも劣らぬ技の数々を繰り出して圧倒する。ロールシャッハ・ドットによってゼブラの内面を見抜き、さらに黒の人格に強制的に変異させてしまう。実は黒ゼブラは白ゼブラよりも弱かったということまで見抜いており、優勢に戦いを進める。その後ゼブラが白の人格と融合、縞馬キッドの思いまで乗せた真・マッスル・インフェルノで勝負に出るが、それまでに与えたダメージの大きさのため脱出に成功。「マリキータデッドリーライド」で勝負を決めた。
運命の王子vs六鎗客の戦いで初の勝利者となった。
狼の超人。口癖は「ガウガウ」。超人強度6500万パワー。オメガ・ケンタウルス星団から離れると現地の環境に適応して体が大型化するという特性を持ち、地球では特に早く変化が起きた。金属でできた口で噛み付く「メタルバイト」、ベアークローのように両手の甲から鋭い爪を伸ばして攻撃する「狼爪の一撃」、長い尻尾で攻撃する「狼尾鉄鞭」、落下技「ルナイトボム」を使う。
正義超人との戦いではウルフマンと対戦。大型化した体でウルフマンを圧倒し、さらに火事場のクソ力を発現させて猛攻をかける。しかしウルフマンの火事場のクソ力で逆転され、新必殺技「不知火・雲竜投げ」を受けて敗れた。
試合後にリング脇から転落しそうになり、ウルフマンに助けられるが、それを「偽善者ども」と罵り、「地球にいるお前らが今さらオレたちを助ける?笑わせるな」と糾弾。ウルフマンの手を攻撃して離させ、転落死を選んだ。
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