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バトル・ロワイアルとは
ねえ、友達殺したことある?
BATTLE ROYALE
BR
SURVIVAL
PROGRAM
林真理子「何でこんな嫌な感じかなあと思うと、こういうことを考えるこの作者自体が嫌いなんです」
1997年の第5回日本ホラー小説大賞応募作。本作は同賞の最終選考にまで残ったが審査員の大ブーイングを受けあえなく落選、日の目を見る事はなかった。……はずだったのだが、その過激な内容とあまりの言われように「是非読んでみたい」という物好きが続出。それを受け、それまで文芸書の出版にはほとんど縁がなかったサブカル系出版社の太田出版が手を挙げる。
いち応募者に過ぎなかった作者の高見広春の連絡先を、ホラー大賞主催の角川書店が個人情報だからと教えてくれなかったため、太田出版は自前の雑誌に、作者に連絡を請う旨の人捜し広告を打つ。それを見た作者の友人が作者に知らせ、1999年春、本作は全国の書店に並ぶ運びとなった。
インパクト抜群の内容と装丁、前述の選考委員の大ブーイングが大きな話題となり、発刊後たちまち大ベストセラーに。単行本の発行部数は100万部を軽く突破した。なお、太田出版は文庫のレーベルを持っていないため、文庫版は幻冬舎から刊行(上下巻)。文庫では単行本から細かいミスに修正が加えられている。
2000年12月、深作欣二監督による映画化作品が公開。この作品は公開に先駆け、その内容から物議を醸し週刊誌やワイドショーを賑わせていた為話題を呼び、31億円余りの興行収入を叩出す大ヒットとなった。
前作のヒットを受け、2003年にはオリジナル脚本による続篇映画が公開された。なお映画第一作・第二作は共にR-15指定作品である。
作者の高見広春は、小説はこれ1作のみでその後作品を発表していないが、本作がその後のエンターテインメント界に与えた影響は計り知れない。2000年代半ばに流行した「目的のため最後の1人になるまで戦う」デスゲームものをはじめとしたその後のサバイバルアクションや頭脳戦ものは、全て本作の影響下あると言っても過言ではない。
▲「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをして貰います」
国家主導による殺人ゲームに強制的に参加させられた城岩中学校三年B組の生徒達。武器を持たされ、クラスメイトと闘うことを命じられた子供達は否応なくその荒波に流されてゆく。狂気と絶望に満ちた長い長い3日間。
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作中で描かれる「プログラム」と同様のものを、オリジナルのキャラクターたちを使って描く二次創作(通称「オリバト」)が多数生み出された。2004年の佐世保小6女児同級生殺害事件の犯人である少女が書いていたとして話題になったのもこれにあたる。
また、既存の版権キャラクターを同様の状況に放り込む「パロロワ」も、特に匿名掲示板でのリレー小説という形態で一時期隆盛を誇った。リレー小説という形態からそのほとんどが未完のまま消えていったが、無事完結を迎えたものもあり、『葉鍵ロワイアル』のように同人誌化されたものも存在している。とはいえもちろん、登場キャラクターの大半が死亡することになる内容だけに、嫌悪するファンも多いので注意が必要である。
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