7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します
フレイヤ(Freja, Freyja)とは、北欧神話に登場する女神の一柱である。フレイア、フライアとも。
美、愛欲、豊穣、魔法、戦闘などをつかさどる女神。非常に美しく奔放な性格をした女神で、女性の美徳と悪徳をすべて兼ね備えた存在とされた。
豊穣と平和の神々・ヴァン神族の出身。父は豊穣と富と港の神であるニヨルド、母は女巨人のスカジ、もしくはニヨルドの姉妹であるとされるがはっきりはしていない。アース神族とヴァン神族の争いが決着して和解する際に、人質として父・ニヨルドおよび兄・フレイとともにアース神族の世界アースガルドに移り住んだ。
オードという夫がおり、フノッスとゲルセミという美人姉妹をもうけた。
美しき豊穣の女神であるがゆえに、巨人族に狙われることもしばしば。雷神トールの鎚が巨人族に盗まれたときには代わりにフレイヤを要求されたが、フレイヤはこれをつっぱねた(結果困り果てたトールがフレイヤに女装して奪い返すというまさかの展開に)。
性的に奔放で、神々・人間問わず多くの愛人がおり、兄であるフレイとすら関係を持った。中でもオッタルという人間の男性がお気に入りだったという。ブリーシンガメン(詳細後述)を手に入れる際に、要求されるがままに4人の鍛冶小人と一夜をともにしたという記述が、神々を人間として書いた『フラート島本』の「ソルリのサガ」にみられる。
一方で夫・オードが旅に出たまま帰らなかったときには世界中を探し回すという健気な面も持ち合わせる。フレイヤは夫が見つからぬことに涙を流し、それが地中にしみこんで黄金に、海に流れて琥珀になったという。この旅の間、各地でヴァナディース(ヴァン神族の女神の意)、ゲヴィン、スュール、ヘルン、マルデル、シル、スキャルフ、トルングなど様々な名前を使い分けた。
▲輝く炎の首飾りブリーシンガメン(またはブリーシンガメル)を所有し、春のあいだ身につける。これを身に着けたフレイヤの魅力は更に高まり、神も人もその前には逆らえなかったという。
また身にまとうと鷹の姿に変わり空を飛ぶことのできる「鷹の羽衣」も所有する(鷹に関係なくただ空を飛ぶことのできる羽衣という記述も見られる)。ただしフレイヤが実際にこれを使ったという話はなく、奸智の神ロキが使う話のみが見られる。
フォールクヴァングという館に住み、その中にある大広間セスルームニルでヴァルキュリャが連れてきた戦死者の中から勇敢な戦士を選び取る(残りは主神オーディンのものとなる)。
旅の際には2匹の猫が牽く車か、ヒルディスヴィーニというイノシシに乗って移動する。
▲金曜日の英語 "Friday" はもともと「フレイヤの日」を意味する(主神オーディンの妻であり、近年フレイヤと同一である可能性を指摘されているフリッグの日とする場合もある)。またドイツ語で(大人の)女性を意味する "Frau" の語源とも言われる。
▲この女神をモチーフにして多数の創作でフレイアというキャラクターが生み出された。「フレイア」も参照。
■az4775305433
■az4001145502
■az4791751493