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マカロニペンギンとは、ペンギン科マカロニペンギン属のペンギンの仲間である。学名:Eudyptes chrysolophus。chrysolophusは「金色の冠羽」という意味を持つ。
南米のチリ付近の海域から、アフリカ大陸最南部付近の海域に生息している。
大きさは70cmほどで、体重は2.4~3.6kgから5~6㎏ほど。頭にマカロニペンギン属に共通する、オレンジ色がかった黄色い冠羽がある。冠羽は額の中央部から左右後ろに垂れ下がっており、額のところで繋がっているのはマカロニペンギン属の中ではマカロニペンギンとロイヤルペンギンのみである。そして、顔が黒いのがマカロニペンギンで、顔が白いのがロイヤルペンギンである。足の色はピンク色。嘴の付け根はピンク色の皮膚が露出している。
主にオキアミやイカなどを食べる。冬の間は暖かい海域に移動し、繁殖のときくらいしか陸地に上がらない。潜水能力は非常に高く30~70mほど潜水出来、記録では100m以上も潜った事が確認されている。潜水時間はだいたい2分程度で素早く潜る。
名前の「マカロニ」とは、パスタのマカロニではなく、イギリスにあったマカロニクラブという社交場で流行った髪型に似ていることから。当時のイタリアの最先端を取り入れたことから、そういう人たちのことを「マカロニ」と呼び、意味合いとしては伊達男や洒落もの、傾奇者などに近い。マカロニクラブという名称も、「マカロニ」たちが集まるような場所であるから、そういう名前が付いた。この羽は泳いでいるときは閉じており、泳ぐときには邪魔にならないようになっている。こういった冠羽が付いているペンギンの中では同種が最大である。
繁殖地は、その海域にある島嶼や南極半島の先端で行われる(マカロニペンギン属で最も南に位置する)。10月から11月に繁殖地に上陸し繁殖活動に突入する。コロニーは海岸の岩場や斜面に形成され、巣は小石や岩の欠片を素材として作られる。マカロニペンギンは高い同調性を持ち、コロニーの規模は数十万クラスにまで発展し、産卵はコロニーの個体が一斉に行う。上陸後にコロニーまで向かう道は毎回同じ道程を使用し、その通路ははっきりとした道が形作られる。この通路は「ペンギン・ロード」又は「ペンギン・ハイウェイ」と呼称される。
2個(たまに3個)の卵を産むが最初のひとつ目は抱卵しないことが多く、ヒナが孵化するのはたいてい1羽だけである。抱卵日数は33~37日ほどで、ペアが交代しながら卵を温める。雛が産まれるとオスが雛の面倒を見てメスがエサ取りと給餌をするという、役割分担をして雛を育てる。ある程度大きく成長した雛は「クレイシュ」という雛のみによる群れを形成して身を守り合い、親鳥は雛の食欲に応えるべく総出でエサ取りに奔走する。2月頃には巣立ちとなり、雛鳥は親元を離れ自力で生き抜かなければならない。
換羽に掛かる日数は4週間くらいで、換羽期間は海に入れないため絶食する事になる。
野性での寿命は21年くらい。大抵は寿命を全うする前に天敵にやられたり事故・病気で命を落とす。
天敵はオットセイ・アザラシ・シャチなどで、雛や卵はカモメ類やサヤハシチドリという鳥に狙われている。
動物園では、上野動物園、天王寺動物園、とべ動物園で、水族館では鴨川シーワールド、八景島シーパラダイス、新江ノ島水族館、しものせき水族館海響館、長崎ペンギン水族館などでみることができる。今現在冠羽が付いているペンギンで日本で見られるのはコイツとイワトビペンギンのみ。
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