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『メタルギア2 ソリッドスネーク(METAL GEAR 2 SOLID SNAKE)』とは、1990年にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたMSX2用ゲームである。
ジャンルはステルスゲーム。キャッチコピーは「潜入と破壊の美学」。
MSX2版初代『メタルギア』から3年の歳月を経て発売された「正統続編」であり、コナミによる最後のMSX2タイトルである。
PSG+SCC音源の音楽にマッチした「前作と同じハードであるMSX2とは思えない」クオリティのオープニングムービーは現在でも評価が高い。
移植版が『MGS3サブシスタンス』『MGS3 20週年記念版』『MGS3 HDエディション』等に同梱されている他、携帯アプリ、Wiiバーチャルコンソールでも配信されており、現在でも比較的簡単にプレイすることができる。
無線及び会話時に各キャラクターのグラフィックが表示されるが、オリジナルのMSX2版と携帯アプリを始めとする移植版では顔グラフィックが大幅に異なるのは有名。オリジナル版はハードの特性を活かしたリアル志向で、モデルとなっている人物がひと目で分かるほどのドット絵が評判だったが、後のシリーズとのイメージ統合の問題か肖像権絡みの問題か、移植版では新川洋司によるデザインを元に顔グラフィックを総取り替えしている。
また、オリジナル版と移植版では一部キャラクターの名前が変更されている。
前作と比べて大幅にシステムが追加・改良され、『メタルギアソリッド』シリーズにも通じる要素も本作から多数導入されている。具体的には、
等が挙げられる。
また、前作にあった「階級システム」等一部の要素は削除された。
▲1999年、半世紀続いた冷戦は終着の時を迎えていた。各国の軍縮・核兵器削減により、全面核戦争の恐怖は無事過ぎ去り、世界は安定の時代を迎えるかに思えた。
しかしそんな折、ソ連・中国・中近東に隣接する地域にて軍事国家「ザンジバーランド」が樹立。ザンジバーランドは世界各地の廃棄用核兵器貯蔵庫を襲撃、核武装を遂げた同国は隣国へ無差別侵攻を開始。CIS(独立国家共同体)をも凌ぐ同国の軍事力に世界は震撼した。
一方、30年は持つと試算されていた石油資源が予想よりも速く枯渇、世界な深刻なエネルギー危機に直面していた。
そんな中、チェコの物理学者であるキオ・マルフ(Kio Marv)博士が高純度の石油を精製する微生物「OILIX」を発明。マルフ博士はアメリカの学会へ出席するためにチェコを発つが、その途上でザンジバーランドによって拉致されてしまう。
「わずか数ミクロンの微生物が世界を動かそうとしている」。ザンジバーランドは核武装とOILIXによって軍事的優位性を確保しようとしていた。
米国政府はハイテク特殊部隊FOXHOUNDに出動を要請、元FOXHOUND隊員であり「アウターヘブン」を一人で陥落させた「伝説の英雄」ソリッド・スネークが招集される。目的はマルフ博士の救出。
世界の命運を賭けた単独潜入ミッションが、いま再び幕を開ける。
▲本来メタルギアシリーズはこの作品をもって完結する予定だった。しかし、8年後にPSソフト「メタルギアソリッド」によって復活。ソリッドスネークとBIGBOSSの関係や謎の組織「愛国者達」などの設定が再度作られた。それに伴い、本作も発表当時と現代では設定の解釈が異なる部分がある。