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ユリ(百合)とは、ユリ科の植物である。また、人名として付けられたり、耽美な関係を表す用語となったりしている。
【分類】ユリ目ユリ科ユリ属
【学名】Lilium spp.
(学名の由来)Lilium→ケルト語で白+花といわれるが、ラテン語その他の古い言語由来とも
大輪の筒状の花を咲かせる。その美しさは多くの人々を魅了し、古来から世界各地の文化に深く関わってきた。
本属の全ての種が鱗茎(球根)植物で、根は食用として栽培される(ゆり根)。大抵のユリの根には苦味があるので、栽培されているほとんどが、苦味のないコオニユリ(L. leichtlinii var. tigrinum)である。ゆり根は関西、特に京都で好んで食べられている。ネコに食べさせると毒があるっぽいので注意!
品種によって多種多様な花を咲かせ、園芸植物としても人気である。幕末には日本のユリがイースター・リリー(復活祭のシンボル)としてヨーロッパで大人気を博し、日本の生糸(絹)に次ぐ二番目の主要輸出品となった。
キリスト教では白いユリ(マドンナリリー/L. candidum)が純潔を表すとされ、聖母マリアのシンボルとされる。そのため、マドンナリリーはバチカン市国の国花である。また、そのことと深く関連して、ユリはフランスの国花の一つである。黄色のユリはリヒテンシュタインの国花である。
フランス王家の紋章「フルール・ド・リス」は実際はユリではなくアイリス(アヤメ)の花を意匠化したものであるとされるが、ユリを表した紋章として扱われている。カナダ・ケベック州のほか、フランスと深い関わりのある地域の旗にはユリの花が描かれていることが多い。
ユリといって普通思い浮かぶ種類、オニユリ、ヤマユリ、クルマユリ、テッポウユリ、カノコユリ…などは、全てユリ科ユリ属に含まれる。ただし、佐々成政にまつわる伝説や石川県の県花として知名度の高いクロユリはユリ科バイモ属に含まれる。また、チゴユリやウバユリもユリ科だが、属が異なっている。
ニコニコ大百科にはユリに近縁な植物の記事が多くあるが、現在では分類体系が変わってユリ科ではなくなってしまったものがほとんどである。ネギ・ニラ・アロエ・アスパラガスなどがそれにあたる。なお、スイセンは現在もユリ科である。
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