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ロボットアニメ


ヨミ: ロボットアニメ
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ロボットアニメとは、アニメにおけるジャンル分けのひとつである。


ロボットアニメの歴史



黎明期


まずは「ロボット」という言葉だが、1921年チェコスロヴァキアの劇作家カレル・チャペックの戯曲「R.U.R」で誕生したと言われている。チェコ語で「労働」を意味する「robota」からで、着想は魔法で動く泥人形ゴーレム」から得たというのが定説。「R.U.R」でのロボットはいわゆる機械ではなく、遺伝子操作によって作られる人造人間だった。

1950年にはアイザック・アシモフが自身の著書にて「ロボット工学三原則」を掲げる。これは「R.U.R」のロボット1818年「フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス」の怪物のような、『創造に反乱する被造物』にという設定に、大きな波紋を生み出した。

1952年手塚治虫により「鉄腕アトム」が連載開始。そして61年、手塚虫プロダクションを設立、63年に鉄腕アトムアニメ化される。鉄腕アトムがロボットアニメの記念すべき第一作となる。ちなみに虫プロダクションには富野由悠季高橋良輔も在籍していた。

手塚治虫:代表作『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『どろろ
富野由悠季:代表作『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『OVERMANキングゲイナー
高橋良輔:代表作『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』『蒼き流星SPTレイズナー

1956年横山光輝により「鉄人28号」が連載開始。ラジオドラマ実写ドラマを経て、63年にアニメ化される。鉄腕アトム全自立ロボットであるのに対し、巨大ロボット、操縦者がいる、良いも悪いもリモコン次第など、後のロボットアニメに多大な影を残すことになる。

横山光輝:代表作『鉄人28号』『三国志』『ジャイアントロボ

1972年永井豪原作の「マジンガーZ」が誕生。マジンガーZパイロットロボットに搭乗する、ロボットに多くの超兵器が内蔵されている(その中で特に有名なのが、言うまでもなくロケットパンチ)、ロボット以外の女性ロボットコメディロボットの登場、追加パーツや弱点パワーアップイベントタイトなスケジュールでのロボット修理など、歴史に名を刻む多くの偉業を行う。またマジンガーZ題歌により「スーパーロボット」というが世に広まる。

永井豪:代表作『マジンガーZ』『キューティーハニー』『デビルマン

1974年永井豪石川賢合作の「ゲッターロボ」が誕生。ゲッターロボは、3機の小戦闘機にそれぞれパイロットが乗り込み合体して巨大ロボットになる、合体の仕方でロボットが変わる、という所謂変形合体ロボットの祖である。この変形、合体要素が後のロボットアニメ業界にどれだけ影を及ぼしたのか、るまでもない。

石川賢:代表作『ゲッターロボ・サーガ』『虚無戦記』『魔獣戦線


発展期


鉄人28号』『マジンガーZ』『ゲッターロボ』のヒットにより、ロボットアニメは一躍人気アニメジャンルに発展した。7585年前後のロボットアニメは当時の流行を取り込みつつ、物語としての成長を見せつつ、多種多様な要素を掛けあわせたロボットが世に多く出ることになる。

1975年富野由悠季(当時、富野喜幸監督により「勇者ライディーン」が放送開始。ライディーン革新的な要素として、造られたのが1万2千年前の古代ムー大陸、左右非対称のロボットデザインロボットが搭乗者を選ぶ、線の細い美形主人公及び仮面を外したら美形のライバルキャラなどなど。特に美形主人公及びライバル女性人気も集めた。途中富野監督が降し、長浜忠夫監督として登板し、富野は長浜の下で多くのことを学んだと後に述懐している。また本作の大ファンであったという出渕裕が後にライディーンオマージュとしてラーゼフォンを世に出している。余談だが、なぜかロボットアニメにおいて”とても長い年”を示すのに1万2千年という数値がしばしば使われる。

長浜忠夫:代表作『巨人の星』『長浜ロマンロボシリーズ』(後述)『ベルサイユのばら』(途中降
出渕裕:代表作『機動警察パトレイバー』(メカデザイン)『ラーゼフォン』(監督

1976年長浜忠夫監督により『超電磁ロボ コン・バトラーV』が放送開始。また77年『超電磁マシーン ボルテスⅤ』、78年『闘将ダイモス』が放送。後に言う「長浜ロマンロボシリーズ」である(79年の『未来ロボ ダルタニアス』を含める場合もある)。長浜は、コン・バトラーVではロボパイロットが5人で5体合体(うち一人が女の子)、ボルテスⅤでは主人公たちとライバルキャラが実は異兄弟であるという設定、ダイモスではロボットアニメ版ロミオとジュリエットをやるなど、良く言えば王道、悪く言えば大同小異のロボットアニメ業界に、その深みのあるストーリー性とドラマチックな演出をもたらした。またダイモス主人公空手の達人という設定を受け、ロボットパイロットの動きをトレースする操縦機構が導入される。余談だがコン・バトラーのヒロイン南原ちずるはアニメ史上初シャワーシーンを披露した(しかも複数回)。

1977年日本サンライズ(現:サンライズ)初の自社制作番組として『無敵超人ザンボット3』(富野喜幸監督)が放送開始。また78年には同じく『無敵鋼人ダイターン3』が放送開始。ザンボット3は所謂「皆殺しの富野」の原点と言われる作品で、明朗快活としたネーミングメカデザインとは逆のあまりに陰とした内容が特徴。ダイターン3では一転、底的に明るくコメディ要素も強いが、どこか影のある作が特徴で、制作コンセプトは「ロボットアニメに仮面ライダーの要素を盛り込んだモノ」だったそうな。

1979年富野喜幸監督により『機動戦士ガンダム』が放送開始。ガンダムが世に与えた影は筆舌に尽くし難く、あえてロボットアニメ業界に限定して言うならば、ロボットを一兵器として扱った点と、人間同士の戦争、そしてそれに翻弄される少年たちを主人公にした点である。この作マジンガーZの「スーパーロボット」に対して、「リアルロボット」と後に呼称されるようになる。ガンダムおもちゃの不振で放送短縮の憂きにあうが、翌1980年に放送開始された『無敵ロボトライダーG7』はおもちゃヒットし、さらに翌1981年には『最強ロボダイオージャ』も制作された。

1981年高橋良輔監督により『太陽の牙ダグラム』(神田武幸と共同監督)が放送開始される。タカラから発売されたプラモデルの大ヒットにより放送延長を果たし、6クール75話の放送を遂した。1983年には『装甲騎兵ボトムズ』が放送開始。ガンダムべてより底した「リアル路線」が特徴。ダグラムは「戦争アニメではなく政治アニメ」と呼ばれ、またボトムズではガンダムではまだ残っていた「ロボの絶対性」すらされた。

1982年富野由悠季(このあたりで喜幸から由季に名)監督により『戦闘メカ ザブングル』が放送開始。ガンダムからのメインスポンサーであったクローバーに加え、バンダイスポンサーとして参入。多くのプラモデルが商品展開された。本作では2号メカ主人公物語の途中で別の機体に乗り換える)が初採用された。翌1983年、同じく富野監督により『聖戦士ダンバイン』が放送開始。本作はファンタジーロボットの走りとなる。前作と同じWスポンサーであったが、放送中にクローバー倒産するという悲劇に見舞われた。

1983年スタジオぬえ原作超時空要塞マクロス』が放送開始。84年には同作の劇場版超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が開される。男女恋愛、歌を始めとした文化、実在する兵器の延長線上としてのロボット兵器など、従来のリアル系ロボットアニメと一線を引いた作が特徴。メカバルキリートムキャットリアル戦闘機から人ロボットへ変形する事、中間形態「ガウォーク」の存在、玩具でもそれらが再現できることも大きな衝撃を与えた。またヒロインリン・ミンメイバーチャルアイドルの先駆けとなり、楽曲がオリコンチャートランクインするなどの快挙を果たす。本作のスタッフとして、メカデザインとして河森正治平野(現:俊)、キャラクターデザインとして美樹本晴彦、脚本として大野木寛、演出として山賀博之、原画として板野一郎庵野秀明貞本義行など当時20代以下の、2012年現在では名の知れたスタッフが多く参加している。中でも河森正治劇場版では共同監督に抜され、現在でもマクロスシリーズ監督を務める。

河森正治:代表作『超時空要塞マクロス』(メカデザイン、演出、脚本他)『創聖のアクエリオン』(監督AIBOデザイン
平野:代表作『超時空要塞マクロス』(原画、作監)『戦え!!イクサー1』(監督)『魔法騎士レイアース』(監督
美樹本晴彦:代表作『超時空要塞マクロス』(キャラデザ作監)『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(キャラデザ
大野木寛:代表作『超時空要塞マクロス』『交響詩篇エウレカセブン』『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
山賀博之:代表作『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(監督、脚本)『トップをねらえ!』(脚本)
板野一郎:代表作『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『超時空要塞マクロス』(メカ作監
庵野秀明:代表作『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』『彼氏彼女の事情』(監督
貞本義行:代表作『ふしぎの海のナディア』(キャラデザ作監)『新世紀エヴァンゲリオン』(キャラデザ漫画


過渡期


1983年に発売されたファミリーコンピュータは、1985年にはもはや社会とも呼べるほどの爆発ヒットを巻き起こした。この事実がロボットアニメにも深刻な打撃を与えていく。「少子化」により高額なおもちゃの売上が鈍り、いわゆるスーパーロボット減した80年代前半であったが、これに加え男の子のお小遣いがゲームに取られ、プラモデルの売上も急に低下していく。

1984年の『重戦機エルガイム』(富野由悠季監督)は1年間の放送を遂したものの、『機甲界ガリアン』(高橋良輔監督)はプラモデルの販売不振により放送を半年で打ち切られてしまう。1985年ガンダムの続編として『機動戦士Ζガンダム』を放送開始するが、バンダイの期待ほどの売上は残せなかった(標が高すぎた)。翌1986年にはさらにその続編の『機動戦士ガンダムZZ』を放送開始するが、売上不振はさらに深刻なものとなった。

Zガンダムと同年の1985年には、バンダイスポンサーとなり『蒼き流星SPTレイズナー』(高橋良輔監督)が放送開始された。共同スポンサー三洋電機を迎えるなど新たな試みもあり、高視聴率を記録した。しかし不祥事に伴い三洋電機スポンサーを降すると、プラモデルの販売不振もあって番組はあえなく打ち切られた。また、葦プロダクション(現:プロダクションリード制作の『超獣機神ダンクーガ』も放送されているが、こちらも打ち切りで終わっている。


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最終更新日: 19/02/20 12:21
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