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二重語


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二重語英:doublet)とは、共通のに由来しながら、互いに形を変え、異なる意味となった二つの単である。なお、単が三つの場合は三重、四つの場合は四重となり、総称して多重ともいう。

なお、下の例では同ながら由来が複数の言にわたるものを挙げているが、こういった場合共通のとはいえるが、較する意味が薄れるため普通二重語とは言わない。


日本語の二重語


原義 二重語 意味 備考


あはれ
/apare/
感動 あわれ 悲哀の感情
あっぱれ な様
かがふる
/kagapuru/
被る かぶる 頭に覆うものを乗せる ウ音便形「かうぶる」に由来
こうむる 他者や環境から恩恵、災難を受ける 撥音便形「*かんぶる」に由来


石灰
/d͡ʑiᴇk̚ huʌi/
石灰 漆喰 元は当て字
石灰

chalk
/t͡ʃɔːk/
石灰 チョーク 究極的にはカルキ由来)やカルシウムラテン語由来)と同
チャコ 裁縫具の一種
clean
/kliːn/
綺麗にする クリーン 綺麗な、綺麗
レン 建築土木において塗装の前に、面を綺麗にする作業
column
/ˈkɔləm/
円柱、柱状 カラム 表計算ソフトデータベースにおける縦一列のこと。
コラ 新聞や雑誌における短い評論
cook
/kʊk/
料理人、料理 コック 料理 "kok"/kɔk/、独"Koch"/kɔχ/のか。
クック 料理
foundation
/faʊnˈdeɪʃən/
創設、基礎 ファウンデーション 財団
ファンデーション 化粧
glass
/ɡlɑːs/
硝子 ガラス 硝子 時期的には"glas"/xlɑs/に由来すると言った方が正確。
グラス ガラス製の杯
ink
/ɪŋk/
書記や印刷に用いる液体 イン 明治から戦前にかけて使用された。
時期的には"inkt"/ɪŋkt/に由来するといった方が正確か。
イン 戦後に使用されている。
iron
/ˈaɪɚn/
アイロン 火熨斗
アイアン ゴルフクラブの一種
lemonade
/ˌlɛmənˈeɪd/
レモンの汁に砂糖を加えた清飲料 レモネード
ラムネ 炭酸水レモン香料と砂糖味をつけた日本独特の清飲料
machine
/məˈʃiːn/
機械 マシーン 機械
シン 裁縫 "sewing machine"の略と考えられる。
mobile
/ˈməʊbaɪl/
可動性の モバイル 携帯電話の呼称のひとつ
ビール 動く彫刻 米国発音/ˈmoʊbiːl/に由来
モービル 移動線通信
モビル ガンダムの用 モビルスーツ
pouch
/paʊt͡ʃ/
紐のある小さな袋 パウチ レトルトパウチの略。
ポーチ 小さな手提げ袋 現代仏語 "poche" /pɔʃ/にされている可性もある。
profile
/ˈpɹəʊfaɪl/
横顔 プロフィール 人物評 正確には仏語"profil"/pʁɔ.fil/に由来か。
プロファイル 人物評、IT分野の標準規格 プロフィールが名詞としてのみ使えるのに対し、プロファイルは「プロファイルする」という形で動詞的に使うことができる。
second
/ˈsɛkənd/
第二の セコンド ボクシングにおける介添え
セカンド 野球二塁手
stick
/stɪk/
棒状のもの スティック
ステッキ には同かつ同義の"Stecken"があり、これとの混同か。
strike
/stɹaɪk/
打撃 ストライク 野球ボウリングの用
ストライキ 労働争議の一種
traffic
/ˈtræfɪk/
交通 トラヒック 通信量 意味は同じだが使われている分野が違う。トラヒックは電話系、トラフィックは通信系、交通系で使われる。
トラフィック 通信量、交通量
truck
/ˈtɹʌk/
運搬 トラック 貨物自動車
トロッコ 手押し車 英語となったラテン語 "trochus"にはこちらが近い。
whip
/wɪp/
ウィップ
ホイップ 泡立てたクリーム にも用法はある
ラテン語 charta
ar.ta/
、書き物 歌留多(カルタ 遊びに用いる札 直接にはポルトガル語"carta" に由来。
カルテ 医療で用いられる患者の症状を書いた 直接にはドイツ語"Karte" に由来。
アラカルト 一品料理、お好み料理 直接にはフランス語 "à la carte" に由来。
カード 直接には英語"card" に由来。
チャート 図表、 直接には英語"chart" に由来。



*h₃nom 贈り物 旦那 インドイラン *dáHnam からサンスクリット "दान" (dā́na)を訳した「檀那」に由来。
ドナー 内臓提供 イタリック *dōnom の動詞形 *dōnāō よりラテン語 "dono" /ˈdoː.noː/ に至り、行為者名詞 "donator" から古仏語 "doneur" より古形 "donour" を経た英語 "donor" に由来。


英語の二重語


英語は、その歴史的経緯から相当量の二重語が彙に含まれている。英語は西ゲルマン北海群に属しながら、アングロ・サクソン時代から古ノルドを受け、ノルマン・コンクェストからはフランス語の借用を続け、古代以来文献によってラテン語に触れ、近代に入ってから学術的な必要性からギリシャ語彙を借用した。

それ故、英語彙の内、過半がラテン系言に由来するが、そのうち特に文献から直接ラテン語を入れたか、フランス語などのを介したかによって単の形態が異なることが多く、それゆえ二重語が増える(ratioとrationなど)。フランス語に関しては特に英語へのが大きく、フランス語内でもパリ方言に由来するか、ノルマンディー方言(ノルマンフランス語アングロフランス語)に由来するかで形態が異なることがある(catch と chaseなど)。また、ゲルマン系のでも西ゲルマン祖に由来する古英語か北ゲルマン祖を経た古ノルドをからの借用かでやはり形態が異なることがある(skirtとshirtなど)。加えて、英語史の中で、強勢や音韻環境の違いから分化することとなったが一定数存在する(anとoneなど)。


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関連項目



最終更新日: 20/03/01 13:32
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