ニコニコ大百科モバイル

7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します


円環少女


ヨミ: サークリットガール
掲示板をミル!
20カキコ!

ここは《地獄》――、全ての奇跡燃え尽きる場所

円環少女とは、長谷敏司作のライトノベルである。全13巻。イラストは「鋼殻のレギオス」などの深遊。


概要


2005年から2011年までスニーカー文庫から刊行されていた現代異バトルものの作品で、よく使われているキャッチは「灼熱のウィザーズバトル」。特にメディアミックスがされたことはいが、最終13巻の発売時が集計に入っていた「このライトノベルがすごい!2012年度」では作品別4位の記録を叩きだした。

著者の長谷敏司は元々本格的なSFの書き手であり、その出自からか練りに練られた緻密な設定と世界観が特徴のひとつ。しかし物語としてこだわったために"物語を壊す"として説明しきれなかった背景がかなりあり、最終巻が出た後ブログで行われた質疑応答では作中でられなかった重要な事実や設定群が飛び出すことになった。

もうひとつの大きな特徴として、この作品に登場するモブ一般人は全て「魔法消去」というの持ちである。これは者が五感で感覚した魔法を破壊するというものであり、しかも本人は破壊した魔法を見ることが出来ない。そのため魔法使い一般人を恐れ、一般人魔法を知らないし見ることもできないという、異バトルものではかなり変わりな世界観となっている。

あと、登場人物には変態が多い。かの常識はほかのかにとっては異常、とばかりに異世界人という根本から文化が異なる人々が交流するためだが、とてもそんな言葉では言い表せないくらいに多い。

2018年11月、約7年の時を飛び越え、記念誌ザ・スニーカーLEGENDにてパラレル短編としてまさかの復活。ロジカルな設定と変態三昧は健在どころかレベルアップし、BEATLESSアニメ化で名を知らしめた長谷せんせの筆を束の間だが楽しめる。


作中用語・設定


魔法世界と魔法

中世界は三千大千世界とも呼ばれており、三千の異世界がそれぞれ行して存在しており、そしてその三千の異世界全てが、それぞれひとつの魔法を持つ魔法世界である。魔法世界には必ず自然秩序の一部に歪みがあり、その歪みを《》が修正・調整し続けることで運行している。そして、それぞれの秩序の歪みをとっかかり(魔とも表現される)にし、自然を操る技術を魔法と呼ぶ

魔法世界に生まれた者はその魔法世界に属する魔法を持って生まれてくる(魔法使いの体もその魔法世界の有する歪みを持って生まれてくるため)。このため魔法使いの使える魔法大系は自身の生まれた世界に属するひとつのみで、複数の大系を使うことは出来ない。魔法世界にとって魔法とはからの祝福であり、アイデンティティでもある。文明の発展にも欠かせないものであり、基本的に魔法世界魔法の腕は他の要素が度外視されるほどの最優先事項である。

魔法には大別して《魔《索引の二種が存在する。《魔魔法は上記で説明している典的な魔法で、自然秩序の歪みを《魔》として観測し、その《魔》を操作することによって奇跡を起こす魔法である。非常にわかりやすい「魔法」であり、落津波などの自然を意図的に起こしたりするものが多い。もうひとつの《索引魔法は万物が存在できる根拠であるイデア(=索引)を引くことによって、その索引に対応した事を召喚する魔法である。この索引がどんなものであるかが大系によって違い、索引さえ引ければ対応関係にあるモノを限に呼び出すことができる。

どの大系の魔法でも、極めればある程度何でもできるようになるとされており、過程・ロジック・特性は異なるが同じ結果を引き起こすような大系間で共通した魔法は数多い。不死魔法、転移魔法など様々だが、中でも《魔》、《索引》に関わらず存在する魔法「化身(アバター)」である。魔法使いにとっては、「自分自身が存在する」ことすら「んだ自然秩序に基づく現である。このため、魔法で自分自身を作り出そうとしても、その歪みのためオリジナルとは違う部分が出てくる。これを利用するのが各大系に存在する魔法・化身であり、高位魔導師は大抵これを会得している。円環大系の魔法的転移は化身の応用だったりと、各技術に生する極めて応用性の高い魔法であることも多い。

魔力型魔法大系一覧

索引型魔法大系一覧

《地獄》と《悪鬼》と魔法消去

三千大千世界の中、一《》と《魔法》を持たない世界々の言う地球、通称地獄である。《地獄》はそれ以外の全ての魔法世界が持つ《》と自然秩序の歪みを持たないが、それ故に璧にバランスの取れた自然秩序を有しており、魔法実験に最適な場所である。そのため、魔法世界にとっては非常に重要な政治的な拠点となっている。

しかし、《地獄》の住民には魔法の代わりに魔法消去」というが備わっている。魔法消去はその者が観測した魔法を破壊するで、破壊された魔法魔法使いから見れば《魔炎》というオレンジの炎のようなを発したのち消滅する。また、者は自身で破壊した魔法、魔炎を観測できない。そのため《地獄》の住民は近くで魔法が発生しても知らないうちに破壊してしまい、そして奇跡と《》にされ、それに誇りを持つ魔法使いたちは、魔法問答用で燃やしてしまう魔法消去を心から恐怖し、それを行う魔法消去者を《悪(デーモン)》と蔑み、その《悪》の住まう世界を《地獄》と呼ぶのである。

その悪名や否や、魔法世界では言うことを聞かない子供に「悪が来るぞ」と脅し文句になるほどであり、悪皆殺しを企んだとある魔法使い英雄だと讃えられた。しかしながら、正確には《地獄》にも魔法はあり、魔にも索引にも分類されないいくつかの地獄特有魔法(カオティック・ファクター)》を有する。《地獄》は、一複数の魔法が存在する世界でもあるのである。

本作の中でも際立って特徴的な設定が魔法消去である。魔法使いたちの戦場でありながら、その戦場に暮らす人々が魔法という非日常を知りえない、そして異者が一般人を過剰に差別する、他のローファンタジーでもよくある設定に強い説得を持たせている。

魔導師公館と刻印魔導師

地獄国家のひとつ、日本魔法使いとの窓口として機する機関、それが魔導師、通称館(ロッジ)》である。一応の所属としては文部科学省文化庁。しかしもちろん非公式魔法使い関係の事を一手に引き受ける部署で、治外法権的なを有する一方、扱うものが「魔法」などというものであることから他の組織には煙たがられている。汚れ仕事然と行い、日本に来ながらその法に従わない犯罪魔導師が出現した際は、定員12名からなる実戦要員、魔法使いたちから《鏖殺戦スローター・デーモン)》と恐れられる専任係官が排除に動く。表向きの当代の専任係官は《沈黙》武原仁、《魔獣使い》瑞希、《破壊》八咬志郎、《火》東郷永、《茨オルガ・ゼーマンの五名。いずれも高位魔導師以上の戦闘力を持つ。

日本には魔法使いにとってもうひとつ役割があり、それは各魔法世界における重罪人の流刑地であることである。《地獄》送りは魔法世界の法における極刑であり、そうして《地獄》に流されてきた魔法使い「刻印魔導師と呼ばれ、魔導師館に管理されながら、日本なす犯罪魔導師たちを狩るための走狗となる。定員は600名。一応館の定める敵を人倒すことで解放される「人討伐」という制度があるが、特殊な例外を除き、正規の手順でそれを達成した者は皆無である。また、一口に刻印魔導師と言っても様々な者がおり、専任係官と行動を共にし敵対魔導師と戦う者、精異常をきたして施設に収容される者、中には日本人として家族を持ち土地に根付く者もいる。

魔導師公館を取り巻く勢力

本作には主人公の属する《魔導師館》の他にも、多くの魔法に関わる組織が登場する。

《協会》魔法世界最大の規模を誇る組織で、それぞれの魔法世界・大系単位三千大千世界のうち千の魔法世界が所属する。《地獄》においては日本が活動拠点となっており、魔導師館が日本政府窓口として交渉などを行うのもこの《協会》相手である。立場上相互協の関係にあり、作中でもよく手を組むが、安から続くと言われる両者の信頼関係はゼロに近いものである。《協会》の属する世界魔法使いの中でもその頂点を示すものとして《三十六宮》という三十六の世界と、その世界で頂点に立つ三十六人の魔法使いが存在する。ただし《三十六宮》には面子を重視し、後述のように《協会》から離反した音大系や混沌大系が今でも名を連ねる。

《協会》とは異なる、もうひとつの大きな組織としては《連合》が存在する。《連合》はヨーロッパ圏で活動する魔法使いの集団で、《協会》と同じく多くの魔法世界の寄り合いから成る。元は《協会》から離反した魔法世界が集まってできたものであり、このトップである混沌大系は《協会》の《三十六宮》に未だ据えられている世界である。再演大系に深い恨を持つ。

もうひとつ、作中に深く関わってくる魔法組織が騎士団」である。千の魔法世界の《協会》に対し、騎士団は音大系ひとつのみで構成される。音大系は一《地獄》や《悪》を蔑視しない世界であり、《地獄》を《約束の地》と呼ぶ。《協会》最大の敵であり、騎士団がアメリカを拠点にしていることから《協会》圏魔導師英語を蔑とするほど。騎士団はある的を持って《地獄》で活動しており、たびたび日本魔導師館とぶつかる。

上記の大規模組織とは異なるが、物語を引っ掻き回す存在として暗躍するのがワイズマン警備調会社」である。魔法使いの集団としては極めて異端な「営利組織」であり、銭を的として魔法を用いる。しかし「のために魔法で何でもやる」組織であるため、武器兵器の販売や私兵団の所有、戦争の誘引など汚れ仕事仕事が多いほぼ犯罪会社でもある。

その他の用語

武蔵野迷宮

中日本の東京地下に広がる巨大かつ広大トンネル太平洋戦争時に地下壕を魔法使いたちの手で拡して造られた地下間であり、地図の作成が不可能なほど不可能かつ、その全貌を知る者がいないほど広い。
深層には日本帰化したが忘れられた魔法使いたちの町が存在し、「もうひとつの日本」と例えられる。

神人遺物

本作に登場する中でも重かつ強な魔具、アーティファクト。二千年以上前に姿を消した幻の魔法大系である《人》が遺したモノ。《賢者の石》と呼ばれる物質を加工して作られる。一部の物には魔法が封入されており、それらはいくら消費しても失われない。魔法消去を受けても同様。そして、そのどれもが総じて異常耐久性を持ち、破壊不能とさえ言われるほど。各魔法世界を繋ぐ《門》が代表例。また、武器の形をした人遺物はの形のものが多い。

幻影城
作中に登場する中では最大級の質量を持つ人遺物。再演大系の魔法使いのためにあるで、内部は全てが水晶で出来た、ありとあらゆる状況を「再演」する舞台装置。索引魔法大系にとって重要な遺物であり、音大系では《降臨》に必要として、作中で何度か戦場になる。


物語中盤で、仁が入手する人遺物。見たは長さ60cmほどの鉄棒だが、魔法消去を行うと鉄棒の形になるように設定されていた形成魔法が解除され、元の《》としての姿を現す。その際は1m近い長さの長に変化。重量は3kgと重く、重さ・鋭さ・強固さでちょっとした金属なら軽々とり裂く代物。身を現している最中は魔法使いからは常に魔炎を噴き上げる炎の剣に見える。

《門》
中世界で最も代表的、かつ重要な人遺物。物語中では中盤にひとつのみだが実物が登場する。
通常の手段では行き来することができない、魔法世界間を繋いで往来が可になる世界間移動にはそれが可な転移魔法が必要になるのだが、それをでも使えるようにしたもの。
替えが利くものではないので、これがある場所は重要な拠点となる。


登場人物


主人公


次へ»
最終更新日: 19/01/26 19:36
タグ検索 パソコン版を見る


[0]TOP
ニコニコ動画モバイル
運営元:ドワンゴ